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公開番号2023165399
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-11-15
出願番号2023064260
出願日2023-04-11
発明の名称自動改札機、ICカード、自動改札システム及びプログラム
出願人株式会社東芝,東芝インフラシステムズ株式会社
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類G07B 15/00 20110101AFI20231108BHJP(チェック装置)
要約【課題】駅改札の入退場時に利用者に課金する自動改札機、ICカード、自動改札システム及びプログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】実施形態に係る自動改札機は、鉄道用のICカードが翳されて前記ICカードと通信をするICカードリーダライターと、前記ICカードリーダライターに同時に重ねて翳されたICカードの枚数を検出するカード検出部と、前記ICカードの枚数に基づいて前記ICカードに予め決められたサービスを適用することを決定するサービス処理部とを備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
利用者が駅の入退場時に用いる鉄道用のＩＣカードが翳されて前記ＩＣカードと通信をするＩＣカードリーダライターと、
前記ＩＣカードリーダライターに同時に重ねて翳された前記ＩＣカードの枚数を検出するカード検出部と、
前記ＩＣカードの枚数に基づいて前記ＩＣカードに予め決められたサービスを適用することを決定するサービス処理部とを備えた自動改札機。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記ＩＣカードが出力するＩＣカード情報を取得するカード制御部と、
前記サービス処理部は、前記ＩＣカード情報に基づいて前記サービスの対象か否かを示すサービス対象状態を確認し、前記サービス対象状態に基づいて前記サービスを適用することを決定する請求項１に記載の自動改札機。
【請求項３】
前記カード検出部が、第１ＩＣカードが第２ＩＣカードと同時に２枚重ねて翳されたことを検出した場合、
前記サービス処理部は、前記第１ＩＣカードと前記第２ＩＣカードのＩＣカード情報に基づいて、それぞれのサービス対象状態を確認する請求項２に記載の自動改札機。
【請求項４】
前記第１ＩＣカードと前記第２ＩＣカードが前記サービスの対象である場合、
前記サービス処理部は、前記第１ＩＣカードと前記第２ＩＣカードとが前記サービスにおいて紐づけられているか否かを示す紐づけ状態を確認し、前記紐づけ状態に基づいて前記サービスの適用を決定するサービス情報を生成し、
少なくとも前記第１ＩＣカードへ前記サービス情報を出力するカード制御部とを備えた請求項３に記載の自動改札機。
【請求項５】
前記紐づけ状態の情報は、前記第１ＩＣカード及び前記第２ＩＣカードの少なくともいずれかのＩＣカード情報に含まれる請求項４に記載の自動改札機。
【請求項６】
前記ＩＣカードの枚数が１枚の場合、前記サービス処理部は、サービスを適用しないことを決定し、前記サービス情報を生成しない請求項５に記載の自動改札機。
【請求項７】
前記ＩＣカードの枚数が２枚でない場合は、利用者の入退場を禁止することを決定し、開閉扉を閉じる請求項１乃至請求項６のいずれか１項に記載の自動改札機。
【請求項８】
前記サービス処理部は、入場時に翳されたＩＣカードの第１枚数と退場時に翳されたＩＣカードとの第２枚数とを比較する整合性チェック処理部を備える請求項６に記載の自動改札機。
【請求項９】
前記第１枚数と前記第２枚数とが一致した場合に、前記サービスを適用することを決定する請求項８に記載の自動改札機。
【請求項１０】
利用者が駅の入退場時に用いる鉄道用のＩＣカードであって、
所有者がサービスの対象であることを示す付帯情報と、
他者の鉄道用のＩＣカードと前記サービスにおいて紐づけられているか否かを示す紐づけ状態情報とが格納されているＩＣカード。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
この発明の実施形態は、駅の利用者の入退場に用いられる自動改札機、ＩＣカード、自動改札システム及びプログラムに関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
鉄道事業において、補助者（例えば、介護者、付き添い者など）を必要とする非補助者（例えば、被介護者、障がい者など）が鉄道を利用する際には、補助者の運賃に割引運賃が適用されるなどのサービスが進んでいる。例えば、非補助者と補助者がそれぞれ所有する鉄道用のＩＣカードに「非補助者であること」、「補助者であること」を示す付帯情報などを格納しておくことで、２人が自動改札機を同時に通る際に、それぞれのＩＣカードに対して割引運賃を課金するなどのサービスを提供できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００５－３５２６４６号公報
特開２０１８－４１３９２号公報
特開２０００－１８２１０８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、例えば、補助者の付帯情報が格納されたＩＣカードを持つ鉄道利用者は、必ずしも常に誰かの「補助者」として鉄道を利用するとは限らず、このような場合にもサービスが適用されてしまう可能性がある。
【０００５】
本発明が解決しようとする課題は、駅改札の入退場時に利用者に課金する自動改札機、ＩＣカード、自動改札システム及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
実施形態に係る自動改札機は、鉄道用のＩＣカードが翳されて前記ＩＣカードと通信をするＩＣカードリーダライターと、前記ＩＣカードリーダライターに同時に重ねて翳されたＩＣカードの枚数を検出するカード検出部と、前記ＩＣカードの枚数に基づいて前記ＩＣカードに予め決められたサービスを適用することを決定するサービス処理部とを備える。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
図１は、第１の実施形態に係る改札処理システムのイメージ図である。
図２は、第１の実施形態に係る鉄道系ＩＣカードの機能ブロック図である。
図３は、第１の実施形態に係る改札に設置される改札処理制御部の機能ブロック図である。
図４は、第１の実施形態において、利用者が改札内に入場する際の改札処理制御部のフローチャートである。
図５は、第１の実施形態において、利用者が改札外に退場する際の改札処理制御部のフローチャートである。
図６は、第２の実施形態に係る改札処理システムの構成ブロック図である。
図７は、第２の実施形態に係る改札に設置される改札処理制御部の機能ブロック図である。
図８は、第２の実施形態に係る改札処理制御部のフローチャートである。
図９は、第３の実施形態に係る鉄道系ＩＣカードに記憶されるデータの例である。
図１０は、第３の実施形態において、利用者が改札内に入場する場合の改札処理制御部のフローチャートである。
図１１は、第３の実施形態に係る改札処理制御部の整合性チェック時のフローチャートである。
図１２は、第３の実施形態において、利用者が改札外に退場する場合の改札処理制御部のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下、図面を参照しながら、本発明の第１の実施形態について説明する。
（第１の実施形態）
本実施形態においては、駅の改札の入退場に用いるＩＣカード（以下、鉄道系ＩＣカードと称る）に格納された情報に基づいて、改札機の処理を切り替える改札処理システムの例について示す。例えば、鉄道の利用者である被補助者及び被補助者に付き添う補助者は、鉄道系ＩＣカードに「被補助者」であることを示す付帯情報を付与した被補助者用ＩＣカード、鉄道系ＩＣカードに「補助者」であることを示す付帯情報を付与した補助者用ＩＣカードをそれぞれ持っており、駅改札への入退場は一緒に実施する。
【０００９】
被補助者及び補助者が駅の改札の入退場の際に、それぞれのＩＣカードを同時に重ねた状態でＩＣカードリーダライターに翳すと、被補助者用ＩＣカード、補助者用ＩＣカード双方から運賃が徴収される。その際、補助者の運賃を不要とするなどの割引サービスが適用されることを想定し、例えば、被補助者用ＩＣカード、補助者用ＩＣカードから一人分の運賃の半額ずつを徴収する。これによりトータルで１人分の運賃となり、補助者を必要とする被補助者は補助者の運賃を気にすることなく鉄道が利用できる。
【００１０】
図１は、第１の実施形態に係る改札処理システムのイメージ図である。
（【００１１】以降は省略されています）

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