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公開番号2023163851
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-11-10
出願番号2022075041
出願日2022-04-28
発明の名称希土類フェライト粒子及び希土類フェライト分散液
出願人共同印刷株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類C01G 49/00 20060101AFI20231102BHJP(無機化学)
要約【課題】環境汚染度が低く、安全性にも優れる防カビ・抗菌性化合物を提供すること。
【解決手段】下記式(1):Ln2xFe2(1-x)O3 (1)(式(1)中、Lnは、ランタン、プラセオジム、ネオジム、及びイットリウムからなる群より選択される希土類元素であり、xは、0.45以上1.00未満の数である。)で表される希土類フェライト粒子であって、希土類フェライト粒子は、粒度分布の体積積算分布において、小粒径粒子及び大粒径粒子を含み、小粒径粒子は、粒径0.01~1.0μmの範囲内の粒子であり、大粒径粒子は、粒径1.0μm超17.0μm以下の範囲内の粒子であり、かつ、小粒径粒子及び大粒径粒子の合計体積に対する小粒径粒子の体積割合が、10体積%以上90体積%以下である、希土類フェライト粒子。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1):
Ln
2x
Fe
2(1-x)


(1)
(式(1)中、Lnは、ランタン、プラセオジム、ネオジム、及びイットリウムからなる群より選択される希土類元素であり、xは、0.45以上1.00未満の数である。)
で表される希土類フェライト粒子であって、
前記希土類フェライト粒子は、粒度分布の体積積算分布において、小粒径粒子及び大粒径粒子を含み、
前記小粒径粒子は、粒径0.01~1.0μmの範囲内の粒子であり、
前記大粒径粒子は、粒径1.0μm超17.0μm以下の範囲内の粒子であり、かつ、
前記小粒径粒子及び前記大粒径粒子の合計体積に対する前記小粒径粒子の体積割合が、10体積%以上90体積%以下である、
希土類フェライト粒子。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記小粒径粒子及び前記大粒径粒子の合計体積に対する前記小粒径粒子の体積割合が、50体積%超75体積%以下である、請求項1に記載の希土類フェライト粒子。
【請求項3】
前記希土類フェライト粒子の全体積に対する、前記小粒径粒子及び前記大粒径粒子の合計体積の割合が、75体積%以上である、請求項1に記載の希土類フェライト粒子。
【請求項4】
前記小粒径粒子及び前記大粒径粒子の合計体積に対する前記小粒径粒子の体積割合が、50体積%超75体積%以下であり、かつ、
前記希土類フェライト粒子の全体積に対する、前記小粒径粒子及び前記大粒径粒子の合計体積の割合が、75体積%以上である、
請求項1に記載の希土類フェライト粒子。
【請求項5】
前記小粒径粒子のd50粒径が0.05~0.50μmであり、
前記大粒径粒子のd50粒径が1.1~5.0μm以下である、
請求項1に記載の希土類フェライト粒子。
【請求項6】
前記小粒径粒子が、粒径0.10~0.50μmの範囲内の粒子であり、かつ
前記大粒径粒子が、粒径1.0~5.0μm以下の範囲内の粒子である、
請求項1に記載の希土類フェライト粒子。
【請求項7】
前記式(1)中のxが、0.65以上0.85以下の数である、請求項1~6のいずれか一項に記載の希土類フェライト粒子。
【請求項8】
前記式(1)中のLnが、ランタンである、請求項1~6のいずれか一項に記載の希土類フェライト粒子。
【請求項9】
請求項1~6のいずれか一項に記載の希土類フェライト粒子、樹脂、及び溶媒を含む、希土類フェライト分散液。
【請求項10】
請求項1~6のいずれか一項に記載の希土類フェライト粒子を含む塗膜を有する、防カビ・抗菌性物品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、希土類フェライト粒子及び希土類フェライト分散液に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、衛生性の観点から、抗菌加工、防カビ加工が施された種々のものが流通している。消費者が直接使用するものに限らず、例えば、建物の外壁、内壁、建材、エアフィルター、パッキン等についても、抗菌のニーズは高まっている。
【0003】
抗菌効果を発現する薬剤としては、フェノール系、有機スズ系、トリアジン系、ハロゲン化スルホニルピリジン系、キャプタン系、有機銅系、クロルナフタリン系、クロロフェニルピリタジン系等の化合物が知られている(特許文献1参照)。
【0004】
また、抗菌効果を発現するイオンとして、銀イオン、銅イオン、亜鉛イオン等が知られている。例えば、銀、銅、亜鉛等の金属粉、又はその合金や化合物を、担体に保持させた態様とし、微量のこれら金属イオンを溶出させることで、その毒性を利用する。特許文献2には、カルボキシル基含有ポリマーと金属化合物とから形成されたカルボン酸金属塩が分散された、消臭及び抗菌・抗カビ性を有する分散液が開示されている。
【0005】
しかしながら、最近では、薬剤形態の抗菌剤や、金属イオンの毒性を利用する抗菌剤は、環境汚染性や安全性が問題視される場合がある。
【0006】
ところで、近年、環境汚染度が低く、安全性にも優れた防藻剤として、フェライト化合物が提案されている。例えば、特許文献3及び4には、それぞれ、ランタン(La)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、及びイットリウム(Y)から選択される希土類元素、鉄、及び酸素を含むオルソフェライトを主成分とする防藻用添加剤、これを用いた防藻性塗料、及び該塗料を基材表面に塗布した防藻製品が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開昭63-17249号公報
特開平2-288804号公報
特開2005-272320号公報
国際公開第2021/193644号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献3においては、防藻効果を材料の磁性と関連付けて考えており、保磁力が小さく、植物の固有磁場に近い磁力を示す、希土類酸化物:Fe



=1:1(モル比)のオルソフェライトが、防藻用添加剤として最も好ましいと説明されている。
【0009】
また、特許文献4では、ランタンリッチなオルソフェライトの防藻効果が検討されている。
【0010】
しかしながら、特許文献3及び4においては、オルソフェライトの防カビ効果及び抗菌効果については、検討されていない。
(【0011】以降は省略されています)

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