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公開番号2023163588
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-11-10
出願番号2022074578
出願日2022-04-28
発明の名称診断方法、診断装置及びプログラム
出願人株式会社東芝,東芝インフラシステムズ株式会社
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類G01N 21/55 20140101AFI20231102BHJP(測定;試験)
要約【課題】電力機器を構成する樹脂の劣化診断を高精度に行うことが可能な診断方法、診断装置及びプログラムを提供することにある。
【解決手段】実施形態によれば、電力機器を構成する樹脂の劣化を診断する診断方法が提供される。診断方法は、樹脂の光学的特性を取得するステップと、取得された光学的特性を診断モデルに入力することによって樹脂の強度を予測するステップと、予測された強度に基づいて、樹脂の劣化を診断するステップとを具備する。診断モデルは、経年劣化に応じた樹脂の光学的特性及び強度を学習することによって生成される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電力機器を構成する樹脂の劣化を診断する診断方法であって、
前記樹脂の光学的特性を取得するステップと、
前記取得された光学的特性を診断モデルに入力することによって前記樹脂の強度を予測するステップと、
前記予測された強度に基づいて、前記樹脂の劣化を診断するステップと
を具備し、
前記診断モデルは、経年劣化に応じた前記樹脂の光学的特性及び強度を学習することによって生成される
診断方法。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記樹脂の光学的特性は、前記樹脂に対して光が照射されることによって当該樹脂において反射された光に基づいて測定された波長毎の吸光度を含み、
前記診断モデルは、前記波長毎の吸光度のうちの予め選択された波長の吸光度を学習することによって生成され、
前記予測するステップは、前記取得された光学的特性に含まれる前記予め選択された波長の吸光度を前記診断モデルに入力することによって、前記樹脂の強度を予測するステップを含む
請求項1記載の診断方法。
【請求項3】
前記樹脂に照射される光の波長領域は、400cm
-1
~4000cm
-1
の間の赤外領域を含む請求項2記載の診断方法。
【請求項4】
前記樹脂に照射される光の波長領域は、300nm~1200nmの間の紫外領域及び可視領域を含み、
前記樹脂の光学的特性は、前記樹脂に対して光が照射されることによって当該樹脂において反射された光に基づいて測定された反射率を含む
請求項1記載の診断方法。
【請求項5】
前記樹脂の光学的特性は、前記樹脂に対して光が照射されることによって当該樹脂において反射された光に基づいて測定された光沢度を含む請求項1記載の診断方法。
【請求項6】
前記樹脂の光学的特性は、前記樹脂に対して光が照射されることによって当該樹脂において反射された光に基づいて測定された色彩値を含む請求項1記載の診断方法。
【請求項7】
前記樹脂の少なくとも一部には、酸素を遮蔽する遮蔽部材が貼り付けられており、
前記遮蔽部材は、前記樹脂の劣化を診断する際に当該樹脂から剥がされ、
前記取得するステップは、前記遮蔽部材が剥がされた前記樹脂の少なくとも一部の光学的特性を取得するステップを含む
請求項1~6のいずれか一項に記載の診断方法。
【請求項8】
電力機器を構成する樹脂の劣化を診断する診断装置において、
前記樹脂の光学的特性を取得する取得手段と、
前記取得された光学的特性を診断モデルに入力することによって前記樹脂の強度を予測する予測手段と、
前記予測された強度に基づいて、前記樹脂の劣化を診断する診断手段と
を具備し、
前記診断モデルは、経年劣化に応じた前記樹脂の光学的特性及び強度を学習することによって生成される
診断装置。
【請求項9】
電力機器を構成する樹脂の劣化を診断するプログラムであって、
コンピュータに、
前記樹脂の光学的特性を取得するステップと、
前記取得された光学的特性を診断モデルに入力することによって前記樹脂の強度を予測するステップと、
前記予測された強度に基づいて、前記樹脂の劣化を診断するステップと
を実行させ、
前記診断モデルは、経年劣化に応じた前記樹脂の光学的特性及び強度を学習することによって生成される
プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、診断方法、診断装置及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
電力設備は、社会インフラを支える設備であり、例えば受配電機器(スイッチギヤ等)のような電力機器を備える。
【0003】
この電力機器は様々な材料から構成されており、当該電力機器を構成する材料を大きく分類すると、金属、セラミックス及び樹脂(高分子)の3つである。この3つの材料の中でも樹脂は、他の2つの材料と比較して劣化しやすい(劣化速度が速い)ことが知られており、最も早く寿命を迎える傾向にある。すなわち、電力機器を構成する樹脂の劣化は、当該電力機器の寿命に大きく影響するといえる。
【0004】
よって、電力機器を構成する樹脂の劣化を診断する(つまり、樹脂の劣化状態を把握する)ことは、電力設備(電力機器)を安定して運用するために極めて重要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5550034号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、電力機器を構成する樹脂の劣化診断を高精度に行うことが可能な診断方法、診断装置及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態によれば、電力機器を構成する樹脂の劣化を診断する診断方法が提供される。前記診断方法は、前記樹脂の光学的特性を取得するステップと、前記取得された光学的特性を診断モデルに入力することによって前記樹脂の強度を予測するステップと、前記予測された強度に基づいて、前記樹脂の劣化を診断するステップとを具備する。前記診断モデルは、経年劣化に応じた前記樹脂の光学的特性及び強度を学習することによって生成される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態における診断システムの構成の一例を示す図。
診断装置のハードウェア構成の一例を示す図。
劣化したサンプル樹脂に対して3点曲げ試験を実施した結果の一例を示す図。
熱劣化試験を実施したサンプル樹脂からの反射光に基づく赤外分光分析の結果の一例を示す図。
電力機器を構成する樹脂の劣化を診断する際の診断装置の処理手順の一例を示すフローチャート。
光学的特性の一例として紫外-可視分光分析の結果を示す図。
光学的特性の一例として光沢度を示す図。
光学的特性の一例として色彩値を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、実施形態について説明する。
図1は、本実施形態における診断システムの構成の一例を示す。本実施形態に係る診断システムは、例えば金属、セラミックス及び樹脂のような材料から構成される受配電機器等の電力機器(を備える電力設備)を安定して運用するために、当該電力機器を構成する樹脂の劣化を診断するために用いられる。
【0010】
図1に示すように、診断システム1は、プローブ10、測定器20及び診断装置30を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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