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公開番号2023162556
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-11-09
出願番号2022072952
出願日2022-04-27
発明の名称容器
出願人三甲株式会社
代理人個人,個人
主分類B65D 6/14 20060101AFI20231101BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】断熱部材が箱形領域の上端部まで充填されやすい容器の開発が求められている。
【解決手段】本開示の容器10では、内側部材30の上端部の枠部40の内側に、外側部材11の外側壁13と当接可能な傾斜突部50を備えている。発泡樹脂の原料液が発泡するときに外側壁13が嵌合壁42側に押されても、嵌合壁42の傾斜突部50に外側壁13が当接し、嵌合壁42と外側壁13との間の第1隙間Sが保持されるので、安定してガスが第1隙間Sを通って排出され、発泡樹脂(断熱部材10A)が箱形領域10Rの上端部まで充填されやすくなる。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
互いに遊嵌される外側及び内側の箱体の間の箱形領域内に、断熱部材が発泡成形されている容器において、
一方の箱体の側壁の上端部に設けられ、前記箱形領域の上端部を上方から覆う枠部と、
前記枠部に設けられ、前記箱形領域の外側で他方の箱体の側壁に嵌合する嵌合壁と、
前記嵌合壁と前記他方の箱体の側壁とに設けられ、互いに当接可能な当接部と、
前記当接部同士が当接したときに前記嵌合壁と前記他方の箱体の側壁との間に形成され、前記断熱部材の発泡成形時に気体を前記箱形領域外に排出するための第1隙間と、を備える容器。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記当接部として、前記嵌合壁に設けられ、前記他方の箱体の側壁側に向かうにつれて上方へ傾斜した傾斜突部、又は、前記他方の箱体の側壁に設けられ、前記嵌合壁側に向かうにつれて下方へ傾斜した傾斜突部が設けられている請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記枠部は、前記一方の箱体の側壁の上端から張り出し、前記嵌合壁が垂下した上端フランジを備え、
前記傾斜突部は、前記嵌合壁に設けられ、かつ、前記上端フランジに連絡され、リブ状をなし、複数設けられており、
前記傾斜突部が設けられていない部位において、少なくとも一部の前記他方の箱体の側壁の上端と前記上端フランジとの間は離間している請求項2に記載の容器。
【請求項4】
前記第1隙間は、前記箱形領域から外に通じる通気用経路の一部をなし、
前記通気用経路は、前記第1隙間よりも下流側に、前記第1隙間の下端部から上方に折り返された折り返し部を備え、
前記折り返し部の一部は、幅方向に拡張された拡張部となっていて、
前記通気用経路の終端部は、幅狭に絞られた絞り部となっている請求項1に記載の容器。
【請求項5】
前記枠部は、前記内側の箱体の上端部に形成され、
前記外側の箱体は、外側面に、前記嵌合壁より下方から突出して前記嵌合壁に外側から対向してその間に前記通気用経路の前記折り返し部を形成する外側対向壁を備え、
前記嵌合壁には、前記外側対向壁の上端面に重なりその間に前記絞り部を形成する重ね面が設けられている請求項4に記載の容器。
【請求項6】
前記枠部は、前記内側の箱体の上端部に形成され、
前記外側の箱体の側壁に沿って横方向に延び、前記外側の箱体の側壁の上端部に前記第1隙間と連通する第2隙間を挟んで内側から対向する内側対向壁を備える請求項1から5の何れか1の請求項に記載の容器。
【請求項7】
前記枠部は、前記内側の箱体の側壁の上端から張り出し、前記嵌合壁及び前記内側対向壁が垂下した上端フランジと、
前記内側の箱体の側壁と前記上端フランジと前記内側対向壁とを連絡する対向リブと、を備え、
前記対向リブの側端面は、前記内側対向壁と面一に延び、前記対向リブの下端部は、前記内側対向壁の下端よりも下方に位置し、外側端部に外方へ向かうにつれて上昇するように傾斜した傾斜部を有している請求項6に記載の容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、外側及び内側の箱体が互いに遊嵌され、一方の箱体の側壁の上端部に他方の箱体の側壁に嵌合する枠部が設けられた容器に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の容器として、外側及び内側の箱体の間の箱形領域内に断熱部材が発泡成形されているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭54-180025号公報(図4等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の容器においては、断熱部材の発泡成形時に箱形領域の上端部に気体(箱形領域内の気体(空気等)や発泡成形時に発生するガス)が溜まり、断熱部材が充填されない部分が生じることがあった。これに鑑み、断熱部材が箱形領域の上端部まで充填されやすい容器の開発が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するためになされた請求項1の発明は、互いに遊嵌される外側及び内側の箱体の間の箱形領域内に、断熱部材が発泡成形されている容器において、一方の箱体の側壁の上端部に設けられ、前記箱形領域の上端部を上方から覆う枠部と、前記枠部に設けられ、前記箱形領域の外側で他方の箱体の側壁に嵌合する嵌合壁と、前記嵌合壁と前記他方の箱体の側壁とに設けられ、互いに当接可能な当接部と、前記当接部同士が当接したときに前記嵌合壁と前記他方の箱体の側壁との間に形成され、前記断熱部材の発泡成形時に気体を前記箱形領域外に排出するための第1隙間と、を備える容器である。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の容器によれば、断熱部材を発泡成形させるときに気体(箱形領域内の気体(空気等)や発泡成形時に発生するガス)が第1隙間を通って排出されるため、箱形領域の上端部に気体が溜まらず、断熱部材が箱形領域の上端部まで充填されやすくなる。また、発泡した断熱部材の原料や気体により他方の箱体の側壁が嵌合壁側に押されても、当接部同士が当接して第1隙間が保持されるので気体の通り道が塞がれることが防がれる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
蓋付き容器同士を段積みした状態の斜視断面図
容器の斜視図
容器の斜視断面図
外側部材の斜視図
外側部材の下面側の斜視図
容器のキャップ受容凹部近傍の断面図
内側部材の斜視図
内側部材の下面側の斜視図
外側部材及び内側部材の枠部近傍の断面図
外側部材及び内側部材の枠部近傍の断面図
外側部材及び内側部材の上端部の断面図
外側部材及び内側部材の枠部近傍の断面図
枠部の拡大斜視図
枠部の拡大斜視図
外側対向壁近傍の斜視断面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1から図15を参照して本開示の容器10について説明する。図1には、平面視長方形の容器10に蓋体90を被せた蓋付き容器100が示されている。容器10及び蓋体90には共に、内部に発泡樹脂からなる断熱部材10A,90A(例えば、発泡ポリウレタン系樹脂等)が充填されている。
【0009】
図2及び図3に示すように、容器10は、箱形の外側部材11及び内側部材30が組付けられ、両者の間の箱形領域10Rに断熱部材10Aが発泡成形されている。また、本実施形態の外側部材11及び内側部材30は、共に、射出成形により製造されていて、例えば、ポリオレフィン系樹脂(ポリプロピレン等)、ABS樹脂、AES樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート等から構成される。
【0010】
図4及び図5に示すように、外側部材11は、外側底壁12の外縁から外側壁13が起立している。外側部材11における短辺側の外側壁13のうち横方向の中央部は、上端寄り位置から下端にかけて陥没した陥没部14となっている。また、外側部材11には、陥没部14の上端部を外方から覆うように持ち手壁15が設けられていて、指を掛けられるようになっている。
(【0011】以降は省略されています)

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