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公開番号2023161184
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-11-07
出願番号2022071377
出願日2022-04-25
発明の名称アンカー孔の口元止水方法
出願人ケミカルグラウト株式会社
代理人個人,個人
主分類E02D 5/80 20060101AFI20231030BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】止水材を用いた従来の止水方法に代わり、より簡便かつ安定的にアンカー孔の口元止水を実現可能な技術を提供する。
【解決手段】ソイル壁22の外面に接続された止水ボックス12に、複数本のケーシング10を順次挿入して地盤34にアンカー孔18を穿設し、アンカー孔18内にセメントミルク42を充填すると共にテンドン40を挿入した後、ケーシング10を後ろから順に引き抜いていくグラウンドアンカー工法において、最後のケーシング10の先端10aが止水ボックス12内に到達した時点で、ケーシング10内に装填されたケーシングパッカー38の後端開口38aから、予め設定された分量の水48を注入し、ケーシング10内及び止水ボックス12内に充填されているセメントミルク42をアンカー孔18側に押し込む工程と、アンカー孔18内のセメントミルク42が固化した後、止水ボックス12及びケーシング10を撤去し、内部の水48を廃棄する工程と、からなるアンカー孔18の口元止水方法。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
土留壁の外面に接続された止水ボックスに、複数本のケーシングを順次挿入して地盤にアンカー孔を穿設し、該アンカー孔内にセメントミルクを充填すると共にテンドンを挿入した後、セメントミルクの補足充填を行いつつケーシングを後ろから順に引き抜いていくグラウンドアンカー工法において、
最後のケーシングの先端が止水ボックス内に到達した時点で、ケーシング内及び止水ボックス内に予め設定された分量の液体を注入口内に生じている被圧水より高い注入圧力で注入し、当該ケーシング内及び止水ボックス内に充填されているセメントミルクをアンカー孔側に押し込む工程と、
アンカー孔内のセメントミルクが固化した後、止水ボックス及びケーシングを撤去し、内部の液体を廃棄する工程と、
からなるアンカー孔の口元止水方法。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
上記液体が、上記ケーシング内に装填されたケーシングパッカーの後端開口から供給されることを特徴とする請求項1に記載のアンカー孔の口元止水方法。
【請求項3】
上記液体の分量が、上記止水ボックスの先端から上記ケーシングの後端までの容積から上記ケーシングパッカーおよびテンドンの体積を減算することによって設定されることを特徴とする請求項2に記載のアンカー孔の口元止水方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、アンカー孔の口元止水方法に係り、特に、耐高水圧下でのグラウンドアンカー施工において、ケーシングパイプの引き抜き時にアンカー孔から土砂や地下水が噴出することを防止する技術に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
グラウンドアンカーの施工は、概ね以下の手順で実施される。
まず、山留壁の芯材に止水ボックスを取り付ける。
つぎに、先端に逆止弁付きのリングビットを取付けた先頭ケーシングを、止水ボックスの開口部に挿入する。
この止水ボックスに、ケーシングに装着したパッカー(止水装置)を接続し、ケーシングの外周面からの水漏れを防止する。ただし、上記パッカーに代えてプリペンダーを用いる場合もある。
【0003】
つぎに、削孔機でケーシングを回転または打撃を加えながら地盤に打ち込み、削孔を開始する。この際、ケーシング内には削孔水が供給され、その排水(削孔泥水)はケーシングとアンカー孔の隙間を伝って止水ボックスに達し、止水ボックスに取付けられた排水バルブを介して排出・処理される。
削孔は、ケーシングを継ぎ足しながら必要な深さに到達するまで継続される。
【0004】
ケーシングの先端が必要な深さに達すると、止水ボックスの排水バルブが閉塞される。
つぎに、ケーシング内にグラウトホースが挿入され、セメントミルクが充填される。
つぎに、ケーシング内にテンドン(鋼線)が挿入されると共に、最後端に位置するケーシング内にケーシングパッカーが挿入され、ケーシング内の止水性が確保される。
この後、ビットを切り離しケーシングを後ろから順番に引き抜いていくのであるが、先端ケーシングが取り外し可能な位置(止水ボックス内の位置)まで引き上げられた時点で、上記のケーシングパッカーが次のケーシング内にインナーロッドで押し込まれ、ケーシング内の止水性が保持される。
【0005】
図1は、最後のケーシング10の先端10aが止水ボックス12内に達した時点の状態を示しており、符号36はパッカーを、符号38はケーシングパッカーを、符号14は排水バルブを、符号18はアンカー孔を、符号16はソイル壁22に埋設されたガイド管を、符号40はテンドンを、符号34は地盤をそれぞれ示している。
図示の通り、アンカー孔18内、ガイド管16内、止水ボックス12内及びケーシング10内は、セメントミルク42で満たされている。
【0006】
このままの状態で時間が経過するとセメントミルク42が硬化してしまい、止水ボックス12やケーシング10の清掃もしくは再利用が困難となる。
このため、従来は図12に示すように、止水ボックス12の側面に設けられた注入口(図示省略)からLW(水ガラス+セメントミルク)等の止水材80を圧入し、止水ボックス12内、ケーシング10内、ガイド管16内の止水を行った後、止水ボックス12、パッカー36、ケーシング10、ケーシングパッカー38が取り外される。
【0007】
図13に示すように、止水ボックス12等を取り外してもガイド管16内及びアンカー孔18の上端部内にはゲル化した止水材80が充填されているため、土砂や地下水が地上に噴出することが有効に阻止される。
また、ゲル化した止水材80は洗浄等によって除去できるため、止水ボックス12やケーシング10の再利用も可能となる。
特開平4-198522
特開平10-280855
特開平2006-161345
特開平2009-68285
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、止水材80を用いた止水処理自体が比較的難易度の高い作業であり、硬化不足や強度不足による失敗が生じやすく、その場合には調合および硬化確認時間を見直し一から作業をやり直す必要があった。
また、止水材80としての水ガラス及びセメントミルクを別々に調達すると共に、水ガラス圧送用のポンプやセメントミルク圧送用のポンプ等、専用の設備を現場に設置したり、移動させたりする手間も生じていた。
また、止水ボックス12やケーシング10の再利用は可能ではあるが、ゲル状の止水材80を洗浄するのに相応の手間が生じていた。
さらに、止水材80とソイル壁22との間では摩擦が効きにくいため、止水材80の抜けによる漏水の危険性があった。
【0009】
この発明は、このような現状に鑑みて案出されたものであり、止水材を用いた従来の止水方法に代わり、より簡便かつ安定的にアンカー孔の口元止水を実現可能な技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載したアンカー孔の口元止水方法は、土留壁の外面に接続された止水ボックスに、複数本のケーシングを順次挿入して地盤にアンカー孔を穿設し、該アンカー孔内にセメントミルクを充填すると共にテンドンを挿入した後、セメントミルクの補足充填を行いつつケーシングを後ろから順に引き抜いていくグラウンドアンカー工法において、最後のケーシングの先端が止水ボックス内に到達した時点で、当該ケーシング内に装填されたケーシングパッカーの後端開口から、予め設定された分量の液体(例えば水)を注入口内に生じている被圧水より高い注入圧力で注入し、上記ケーシング内及び止水ボックス内に充填されているセメントミルクをアンカー孔側に押し込む工程と、アンカー孔内のセメントミルクが固化した後、止水ボックス及びケーシングを撤去し、内部の液体を廃棄する工程と、からなることを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)

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