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公開番号2023159605
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-11-01
出願番号2022069391
出願日2022-04-20
発明の名称トナー
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 9/08 20060101AFI20231025BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】従来以上の低温定着性を発揮しつつ、耐ホットオフセット性及びラフ紙におけるグロス均一性に優れるトナーを提供することにある。
【解決手段】樹脂Aを含有するトナー粒子を有するトナーであって、前記樹脂Aは、
下記式(1)で示すユニット(a)を30質量%以上含有し、
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2023159605000016.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">41</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">68</com:WidthMeasure> </com:Image>
トナーの質量を基準とした樹脂Aの含有量が20.0質量%以上100.0質量%以下であり、
前記トナーは、前記トナーの粘弾性測定において、特定の関係式を満足し、前記トナーがTHF不溶分を含有し、前記樹脂Aがシロキサン構造を有することを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
結着樹脂として樹脂Aを含有するトナー粒子を有するトナーであって、
前記樹脂Aは、
(i)下記式(1)で示すユニット(a)を30質量%以上含有し、
TIFF
2023159605000014.tif
41
68
[式(1)中、R
1
は、水素原子またはメチル基を表し、L
1
は、単結合またはエステル結合、アミド結合を表し、mは、15以上30以下の整数を表す。]
(ii)トナーの質量を基準とした含有量が20.0質量%以上100.0質量%以下であり、
前記トナーは、前記トナーの粘弾性測定において、貯蔵弾性率G’が1.0×10
7
Paとなる温度をT1[℃]とし、温度T1[℃]における損失弾性率G”の貯蔵弾性率G’に対する比(tanδ)をtanδ(T1)、温度T1-10[℃]におけるtanδをtanδ(T1-10)としたとき、以下の式(2)~(4)を満足し、
50.0≦T1≦70.0 (2)
0.30≦tanδ(T1)≦1.00 (3)
1.00≦tanδ(T1)/tanδ(T1-10)≦1.90 (4)
前記トナーがTHF不溶分を含有し、前記THF不溶分は下記式(5)で表される構造を有し、
TIFF
2023159605000015.tif
33
87
式(5)中、Aはそれぞれ独立して樹脂Aを表し、nが1以上10以下の整数であり、Xはそれぞれ独立して水素原子、ヒドロキシル基、アルコキシル基、又はアルキル基を表し、下記方法で測定されるシロキサン構造部位に由来するケイ素の質量が前記THF不溶分の0.005%以上0.150%以下であり、
〔パーキンエルマー社製熱分析装置、TGA7を用いて、前記THF不溶分を昇温速度25℃/分で、50℃から900℃まで加熱し、減少したSi量をシロキサン構造由来のSi質量とする。〕
前記樹脂Aが式(5)で表される構造を有することを特徴とするトナー。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記樹脂A中のユニット(a)の割合が、50.0質量%以上90.0質量%以下である請求項1に記載のトナー。
【請求項3】
該トナーの粘弾性測定において、貯蔵弾性率G’が3.0×10
7
Paになる温度をT2[℃]、貯蔵弾性率G’が3.0×10
6
Paとなる温度をT3[℃]としたとき、以下の式(6)を満足する請求項1又は2に記載のトナー。
|T3-T2|≦10.0 (6)
【請求項4】
前記式(5)中、n=1である請求項1に記載のトナー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真法、静電記録法、磁気記録法などに用いられるトナーに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年のレーザービームプリンター(以下LBP)及び複写機といった電子写真方式の画像形成装置においては、従来にも増して印刷速度の高速化と省エネルギー化が求められている。
そのため現像剤であるトナーに関しても、上記への対応が必要となっている。具体的には、より少量の熱量で定着する低温定着性能の重要性が年々増している状況である。
その達成手段として、従来、トナーのメインバインダーに対する可塑剤の添加が広く行われてきた。可塑剤とは具体的には炭化水素ワックス等の結晶性分子や、結晶性ポリエステル等の結晶性樹脂である。特に低分子量の可塑剤に比べ分子量が高い結晶性ポリエステルは、ブリードなどの弊害が少ないため現在広く用いられている(特許文献1)。
しかし可塑剤が溶融した後、結着樹脂を可塑させるというステップを経てトナーが軟化するため、トナーの溶融速度には限界があり、さらなる低温定着性の向上が望まれている。
そこで、メインバインダーとして結晶性樹脂を使用する方法が検討されている。結晶性樹脂は結着樹脂として考えた場合、分子鎖が規則的に配列することにより、融点よりも低温においてはほとんど軟化しないといった性質を有する。また、融点を越えると結晶が急激に融解し、それに伴った急激な粘度の低下が起こる。このため、シャープメルト性に優れ、低温定着性を示す材料として注目されている。
しかし、更なる低温定着性能を求め結晶性樹脂の成分量が増大するに従い、溶融時の結晶性樹脂の低い弾性に由来するホットオフセットの悪化と、更に凹凸の大きいラフ紙においてはグロスの不均一性が課題となっていた。
これらの課題の対策として従来、重合性架橋剤を添加・増量し、高弾性を発揮するゲル成分を増量する手法がある(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許4192717号公報
特開2018-151619号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献2のようにゲルの架橋度を上げた場合、他のバインダー成分との相溶性が低下するという問題が発生する。このため、他の低粘性成分をむしろ分離させる方向になってしまい、ホットオフセットやグロス不均一性の改善の効果は限定的となり、また低温定着性が阻害されるという問題があった。
本発明の目的は上記課題を解決し、従来以上の低温定着性を発揮しつつ、耐ホットオフセット性及びラフ紙におけるグロス均一性に優れるトナーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、結着樹脂として樹脂Aを含有するトナー粒子を有するトナーであって、
前記樹脂Aは、(i)下記式(1)で示すユニット(a)を30質量%以上含有し、
【0006】
TIFF
2023159605000001.tif
41
68
[式(1)中、R
1
は、水素原子またはメチル基を表し、L
1
は、単結合またはエステル結合、アミド結合を表し、mは、15以上30以下の整数を表す。]
(ii)トナーの質量を基準とした含有量が20.0質量%以上100.0質量%以下であり、
前記トナーは、前記トナーの粘弾性測定において、貯蔵弾性率G’が1.0×10
7
Paとなる温度をT1[℃]とし、温度T1[℃]における損失弾性率G”の貯蔵弾性率G’に対する比(tanδ)をtanδ(T1)、温度T1-10[℃]におけるtanδをtanδ(T1-10)としたとき、以下の式(2)~(4)を満足し、
50.0≦T1≦70.0 (2)
0.30≦tanδ(T1)≦1.00 (3)
1.00≦tanδ(T1)/tanδ(T1-10)≦1.90 (4)
前記トナーがTHF不溶分を含有し、前記THF不溶分は下記式(5)で表される構造を有し、
【0007】
TIFF
2023159605000002.tif
33
87
式(5)中、Aはそれぞれ独立して樹脂Aを表し、nが1以上10以下の整数であり、Xはそれぞれ独立して水素原子、ヒドロキシル基、アルコキシル基、又はアルキル基を表し、下記方法で測定されるシロキサン構造部位に由来するケイ素の質量が前記THF不溶分の0.005%以上0.150%以下であり、
〔パーキンエルマー社製熱分析装置、TGA7を用いて、前記THF不溶分を昇温速度25℃/分で、50℃から900℃まで加熱し、減少したSi量をシロキサン構造由来のSi質量とする。〕
前記樹脂Aが式(5)で表される構造を有することを特徴とするトナーである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、従来以上の低温定着性を発揮しつつ、耐ホットオフセット性及びラフ紙におけるグロス均一性に優れるトナーを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
粘弾性を測定するための測定サンプル及び治具の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示において、数値範囲を表す「XX以上YY以下」や「XX~YY」の記載は、特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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