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公開番号2023154675
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-20
出願番号2022064172
出願日2022-04-07
発明の名称撮像装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 7/02 20210101AFI20231013BHJP(光学)
要約【課題】温度変化によるレンズから撮像素子までの距離の変化を抑制する。
【解決手段】撮像装置100は、撮像素子202と、該撮像素子を保持する撮像素子保持部材204と、撮像素子の撮像面上に光学像を形成する光学系から光軸が延びる第1方向に離れた位置に撮像面が位置するように撮像素子保持部材を保持する保持部201Cが設けられた本体部材201とを有する。撮像素子保持部材は、本体部材よりも低い線膨張率を有する。保持部は、変形の起点となるように形成された第1変形起点部201Dを有し、温度変化時の本体部材と撮像素子保持部材の撮像光軸に直交する第2方向での膨張量差に応じて第1変形起点部を起点として第2方向に変形する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
撮像素子と、
該撮像素子を保持する撮像素子保持部材と、
前記撮像素子の撮像面上に光学像を形成する光学系から光軸が延びる第1方向に離れた位置に前記撮像面が位置するように前記撮像素子保持部材を保持する保持部を有する本体部材とを有し、
前記撮像素子保持部材は、前記本体部材よりも低い線膨張率を有し、
前記保持部は、
変形の起点となるように形成された第1変形起点部を有し、
温度変化時の前記本体部材と前記撮像素子保持部材の前記撮像光軸に直交する第2方向での膨張量差に応じて、前記第1変形起点部を起点として前記第2方向に変形することを特徴とする撮像装置。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
温度変化時における前記保持部の膨張量が、前記第1方向における前記光学系から前記撮像面までの距離の変化量よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記保持部の前記第2方向への変形により、前記第1方向における前記光学系から前記撮像面までの距離が維持されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記変形起点部は、前記保持部の一部の肉厚を他の部分よりも少なくした部分であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記保持部が、前記本体部材における前記光軸回りの3か所に設けられており、
前記第1方向から見たときに、前記保持部は、該保持部と前記3か所の保持部を頂点する三角形の外心とを結ぶ方向に変形することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記撮像素子保持部材を前記保持部に固定するネジを有し、
該ネジの頭部における前記撮像素子保持部材に当接する当接面は、前記保持部に対する前記撮像素子保持部材の前記第2方向でのずれを抑制する形状を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記ずれを抑制する形状は、前記ネジの軸回りに同心円状に形成された複数の凸形状であることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記光学系を備えた光学ユニットが着脱可能に装着されるマウントを有し、
前記マウントは、前記本体部材におけるマウント保持部に取り付けられるとともに、前記本体部材よりも低い線膨張率を有し、
前記マウント保持部は、
変形の起点となるように形成された第2変形起点部を有し、
温度変化時の前記本体部材と前記マウントの前記第2方向での膨張量差に応じて前記第2変形起点部を起点として前記第2方向に変形することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像素子を有する撮像装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
上記のような撮像装置では、環境温度の変化や内蔵された撮像素子その他の電子部品からの発熱による装置内の温度の上昇によって、レンズから撮像素子の撮像面までの距離が変動するおそれがある。特許文献1には、レンズを保持するレンズフレームと、撮像素子が実装されたバイメタル構造の基板とを有するイメージ読み取り装置が開示されている。この装置では、温度変化によってレンズフレームが光軸方向に延びてレンズが変位すると、基板が湾曲して撮像素子がレンズ側に変位することで、温度変化によるレンズと撮像素子の光軸方向での間隔の変化が抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3173927号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されたイメージ読取装置では、基板の湾曲によって撮像素子に変形を生じさせる応力(負荷)が作用する。また、撮像素子が変形すると、撮像面内でのピント状態にばらつきが生ずる。
【0005】
本発明は、撮像素子に負荷を与えたり変形させたりすることなく温度変化によるレンズから撮像素子までの距離の変化を抑制できるようにした撮像装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面としての撮像装置は、撮像素子と、該撮像素子を保持する撮像素子保持部材と、撮像素子の撮像面上に光学像を形成する光学系から光軸が延びる第1方向に離れた位置に撮像面が位置するように撮像素子保持部材を保持する保持部が設けられた本体部材とを有する。撮像素子保持部材は、本体部材よりも低い線膨張率を有する。保持部は、変形の起点となるように形成された第1変形起点部を有し、温度変化時の本体部材と撮像素子保持部材の撮像光軸に直交する第2方向での膨張量差に応じて第1変形起点部を起点として第2方向に変形することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、撮像素子に負荷を与えたり変形させたりすることなく温度変化による光学系から撮像素子までの距離(フランジバック)の変化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例の撮像装置の斜視図。
実施例の撮像装置のフランジバックに関連する構成の分解斜視図。
上記フランジバックに関する構成の側面図と断面図。
実施例における変形起点部の形状例を示す図。
実施例におけるカメラ本体、撮像ベースプレートおよびネジの模式図。
上記ネジの斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施例である撮像装置100の外観を示している。撮像装置100は、レンズマウント101を備えている。レンズマウント101には、光学ユニットとしての交換レンズユニット102が着脱可能に装着される。撮像装置100は、レンズマウント101に装着された交換レンズユニット102内の光学系により形成される光学像としての被写体像を光電変換(撮像)する撮像素子202を有する。図中の一点鎖線は、交換レンズユニット(光学系)102の光軸から撮像素子202の撮像面の中心まで延びる撮像光軸を示している。なお、本実施例の撮像装置100は、レンズ交換型の撮像装置であるが、レンズ一体型の撮像装置であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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