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公開番号2023148942
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-13
出願番号2022057238
出願日2022-03-30
発明の名称電子写真用フィルム
出願人三菱製紙株式会社
代理人
主分類G03G 7/00 20060101AFI20231005BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】低温低湿条件下においても優れたトナー画像の定着性とトナー飛散耐性を有する電子写真用フィルムを提供する。
【解決手段】フィルム基材の少なくとも片方の面にトナー受像層を有する電子写真用フィルムであって、該トナー受像層が一般式(1)で表される化合物、および一般式(2)で表わされる化合物を含有し、さらにカチオン性ウレタン樹脂を含有してもよく、トナー受像層の全固形分に対して該カチオン性ウレタン樹脂の含有量が0~77質量%である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
フィルム基材の少なくとも片方の面にトナー受像層を有する電子写真用フィルムであって、該トナー受像層が一般式(1)で表される化合物、および一般式(2)で表わされる化合物を含有し、さらにカチオン性ウレタン樹脂を含有してもよく、トナー受像層の全固形分に対して該カチオン性ウレタン樹脂の含有量が0~77質量%であることを特徴とする電子写真用フィルム。
JPEG
2023148942000004.jpg
26
114
(一般式(1)中、R

は炭素数9~15のアルキル基を表す。)
JPEG
2023148942000005.jpg
28
114
(一般式(2)中、mは1または2を表し、nは1以上の整数を表す。Xは、グアニジン部位と塩を形成可能な無機酸を表し、pは有理数を表す。)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真用フィルムに関する。より詳しくは、優れたトナー画像の定着性とトナー飛散耐性を有する電子写真用フィルムに関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真方式を用いて印刷する用途は、端末PC用プリンター、ファックス、または複写機に留まらず、多品種小ロット印刷、可変情報印刷等を可能とする、いわゆるオンデマンド印刷分野でも実用化が進み、技術的進展が目覚ましい。近年では印刷速度、画質の向上に伴い、印刷部数が従来オフセット印刷やグラビア印刷で行われていた領域でも利用されている。
【0003】
電子写真方式は無版の印刷方式であるが故に可変情報を扱えるのが利点である。一方でオフセット印刷やグラビア印刷は可変情報を扱うことはできないものの、高品質の印刷を安価に大量に行うことに適している。そこで電子写真方式においても、印刷機械、トナー、記録材料の面から高画質化、高速化、省電力化、そして低コスト化による印刷の生産性向上に向けた技術開発が進められている。
【0004】
電子写真方式のうち、乾式電子写真方式は事務用複写機等に代表される方式であり、画像を形成するトナーは顔料と合成樹脂からなる固体粉末トナーを使用する。画像形成の方法は、感光体上に一様の電荷を形成して帯電させた後、露光過程で形成した静電潜像にトナーを吸着させ、このトナーを被転写物に転写、加熱する方式である。近年、乾式電子写真方式印刷機における印刷画質の向上は目覚ましく、鮮明な画像品質を得ることが可能となってきたため、従来では乾式電子写真方式の用途として考慮されることが少なかった写真出力、ならびにフォトブック用途等に用いられる機会が増加している。
【0005】
電子写真方式において写真出力に用いられる記録材料では、良好な画質にてトナーを転写する観点から、高い平滑性が要求されるため、記録材料の基材としてはフィルム基材を使用することが好まれる。しかし、フィルム基材のみでは十分な画像品質が得られないため、トナー受像層を設ける構成が提案されている。例えば、特許文献1には帯電防止剤、アクリルスチレン樹脂、およびポリエステル樹脂を含有するトナー定着層を有する、トナー密着性が良好な電子写真用印字シートが開示され、特許文献2にはプラスチックフィルムの少なくとも片面に架橋ポリアルキレンオキシドとコロイダルシリカと第4級アンモニウム塩重合物を含有する記録層を有する、トナー定着性に優れた記録シートが記載されている。また特許文献3では、トナーとの接着性が良好なレーザープリンター用受像紙として、ポリウレタン樹脂およびカチオン性高分子帯電防止剤を含有する塗布層を有するレーザープリンター用受像紙が記載され、特許文献4には基体上にバインダーと、特定の融点および特定の沸点を有する物質を含有する被覆物を有する、優れたトナー接着性を有する記録シートが開示され、該バインダーの一例としてポリ(メチレン-グアニジン)塩酸塩が記載されている。
【0006】
一方、電子写真方式において低温低湿条件下で記録材料へ印刷する場合、トナーが転写される際に所定の位置に転写されず飛散し、画像の周りにぼやけや乱れが起こり、画像品質が低下する不具合が生じる場合がある。このようなトナー飛散の対策としては、記録材料の表面抵抗値を調整する方法が知られており、例えば特許文献5には、トナーの定着性や飛散防止性等が改善された電子写真用被記録材として、プラスチックフィルム上に酸化第二錫を含有するトナー定着層を有し、表面固有抵抗値と体積固有抵抗値が調整された電子写真用被記録材料が記載されている。しかしながら、これら特許文献に記載される電子写真用フィルムにおいても、低温低湿条件下でのトナー定着性やトナー飛散耐性について更なる改善が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2002-221811号公報
特開平08-67064号公報
特開2010-208059号公報
特開平07-5720号公報
特開2006-276841号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、低温低湿条件下においても優れたトナー画像の定着性とトナー飛散耐性を有する電子写真用フィルムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の上記課題は、以下の発明によって達成される。
フィルム基材の少なくとも片方の面にトナー受像層を有する電子写真用フィルムであって、該トナー受像層が一般式(1)で表される化合物、および一般式(2)で表わされる化合物を含有し、さらにカチオン性ウレタン樹脂を含有してもよく、トナー受像層の全固形分に対して該カチオン性ウレタン樹脂の含有量が0~77質量%であることを特徴とする電子写真用フィルム。
【0010】
JPEG
2023148942000001.jpg
26
114
(【0011】以降は省略されています)

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