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公開番号2023147525
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-13
出願番号2022055075
出願日2022-03-30
発明の名称荷受台
出願人新明和工業株式会社
代理人個人
主分類B60Q 1/50 20060101AFI20231005BHJP(車両一般)
要約【課題】暗所においても作業者がストッパの起立状態を認識しやすい荷受台を提供する。
【解決手段】貨物車両1に設けられた荷受台昇降装置100によって貨物車両の荷台Dの床面と地面との間で昇降される荷受台10は、荷受台本体12と、荷受台本体12に設けられ、車両前方側を上下に回動させることで荷受台本体12の荷受面より上方に起立する起立状態と、荷受台本体12の荷受面に沿う倒伏状態とを切替可能なストッパ23と、を備える。荷受台本体12には、倒伏状態のストッパ23を格納する格納空間12Sが形成されている。格納空間12Sを形成する荷受台本体12の内壁面のうち、車両前方側の内壁面に発光体14が設けられている。
【選択図】図3


特許請求の範囲【請求項1】
貨物車両に設けられた荷受台昇降装置によって前記貨物車両の荷台の床面と地面との間で昇降される荷受台であって、
荷受台本体と、
前記荷受台本体に設けられ、車両前方側を上下に回動させることで前記荷受台本体の荷受面より上方に起立する起立状態と、前記荷受台本体の荷受面に沿う倒伏状態とを切替可能なストッパと、
を備え、
前記荷受台本体には、倒伏状態の前記ストッパを格納する格納空間が形成され、
前記格納空間を形成する前記荷受台本体の内壁面のうち、車両前方側の内壁面に発光体が設けられた、
ことを特徴とする荷受台。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
請求項1に記載の荷受台であって、
前記車両前方側の内壁面に凹部が形成され、
前記凹部に前記発光体が設けられた、
ことを特徴とする荷受台。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の荷受台であって、
前記ストッパは、車幅方向に延在しており、
前記発光体は、車幅方向に延在する棒状の発光体である、
ことを特徴とする荷受台。
【請求項4】
請求項3に記載の荷受台であって、
前記荷受台本体の前記内壁面を形成する部材は、車幅方向に延在し、車幅方向の何れの位置においても断面形状が一定である、
ことを特徴とする荷受台。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の荷受台であって、
前記ストッパの起立状態における車両前方側の面には、前記発光体からの光を車両前方に反射する反射材が設けられている、ことを特徴とする荷受台。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の荷受台であって、
前記ストッパには、起立状態において車両前後方向に貫通する貫通部が形成されている、ことを特徴とする荷受台。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、貨物車両に設けられた荷受台昇降装置によって貨物車両の荷台の床面と地面との間で昇降される荷受台に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、貨物車両のテールゲートである荷受台を昇降させる荷受台昇降装置が知られている。荷受台を昇降させる荷受台昇降装置は、貨物車両の荷台から荷物を搬出する際に荷物の荷下ろし作業に用いられるとともに、荷台へ荷物を搬入する際の荷物の荷上げ作業に用いられる。
【0003】
特許文献1に開示された貨物車両の荷受台(7)は、荷受台昇降装置(100)の荷受台昇降駆動部(8)によって昇降可能となっている。同文献の図5および図6に示すように、荷受台(7)の第3の荷受台部材(45)には、ストッパ(54)が取り付けられている。ストッパ(54)は、車両前方側を上下に回動させることで、第3の荷受台部材(45)の荷受面より上方に起立した起立状態と、第3の荷受台部材(45)の荷受面に沿う倒伏状態とを切替可能に形成する。ストッパ(54)は、起立時には、荷受台部材に搭載された台車等が荷受台(7)から車両後方に滑落することを防止する。ストッパ(54)の起立状態および倒伏状態の切り替えは、作業者によって行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-117034号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
作業者は貨物車両の荷台から荷物を搬出する際に荷物が載せられた台車等を車両後方に押して荷台から荷受台に台車等を移動させる。この際、作業者がストッパ(54)を倒伏状態から起立状態に切り替えることを忘れていると、台車等が荷受台(7)から滑落するおそれがある。
【0006】
特に、夜間等に暗所で、作業者が荷台の中から荷受台に台車等を移動する際に、作業者から視てストッパが起立しているか否か判別しづらく、ストッパが起立していると勘違いする可能性が高くなる。また、ストッパは直接的に台車等の動きを規制する部材であるため、経年的な形状変化等が生じ得る点まで考慮すると、ストッパが倒伏状態から起立状態に不意に切り替え難い事態となる恐れもある。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑みて創案されたものであり、暗所においても作業者がストッパの起立状態を認識しやすい荷受台を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様に係る荷受台は、貨物車両に設けられた荷受台昇降装置によって前記貨物車両の荷台の床面と地面との間で昇降される荷受台であって、荷受台本体と、前記荷受台本体に設けられ、車両前方側を上下に回動させることで前記荷受台本体の荷受面より上方に起立する起立状態と、前記荷受台本体の荷受面に沿う倒伏状態とを切替可能なストッパと、を備える。前記荷受台本体には、倒伏状態の前記ストッパを格納する格納空間が形成されている。前記格納空間を形成する前記荷受台本体の内壁面のうち、車両前方側の内壁面に発光体が設けられている。
【0009】
かかる構成を備える荷受台によれば、発光体をストッパに直接的に設けるのではなく格納空間に設けることでストッパの経年変化の影響を受けることがなく、格納空間を形成する荷受台本体の内壁面のうちの車両前方側の内壁面に設けられた発光体が発した光は、起立状態にあるストッパの車両前方側の面に反射することにより、荷台に向かって進むことを活用できる。また、ストッパの回動軸が位置する車両後方側ではなく、車両前方側に発光体が設けられる構成とすることで設置スペースの面でも自由度が高くなって、適用する発光体の汎用性も高くなる。これにより、安定した注意喚起を実施することができ、必要に応じで発光体の機能や大きさにも適宜対応可能となるとともに、荷台の中から車両後方に向かって台車等を押す作業者の視界に発光体が発した光が入り、作業者は、ストッパが起立状態であることを視認することができる。したがって、かかる構成を備える荷受台によれば、暗所においても作業者がストッパの起立状態を認識しやすい。
【0010】
本発明の第2の態様に係る荷受台は、第1の態様に係る荷受台であって、前記車両前方側の内壁面に凹部が形成され、前記凹部に前記発光体が設けられている。
(【0011】以降は省略されています)

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