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公開番号
2023144277
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2023-10-11
出願番号
2022051185
出願日
2022-03-28
発明の名称
パウチ
出願人
東洋製罐株式会社
代理人
個人
主分類
B65D
81/34 20060101AFI20231003BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】フィルムの折り曲げ精度を向上させることが可能なパウチを提供すること。
【解決手段】フィルム折曲部50を備えたパウチであって、フィルムにフィルム弱化部60が形成され、フィルム弱化部60はその少なくとも一部がフィルム折曲部50上に形成されているパウチ10。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
フィルムが折り曲げられたフィルム折曲部を備えたパウチであって、
前記フィルムには、フィルム弱化部が形成され、
前記フィルム弱化部は、その少なくとも一部が前記フィルム折曲部上に形成されていることを特徴とするパウチ。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記パウチは、内容物収容部を有したパウチ本体と、前記パウチ本体を構成する表側フィルムから表側に突出して形成されたパウチ分岐部とを備え、加熱時に、前記内容物収容部内の蒸気を前記パウチ分岐部に形成された蒸気開放部から外部に放出する蒸気抜き機構を備えた電子レンジ用パウチであり、
前記パウチ分岐部は、その上端側折曲部において折り曲げられた分岐フィルムから成り、
前記分岐フィルムの下端は、前記表側フィルムにそれぞれ接続され、
前記分岐フィルムには、そのフィルム厚み方向に貫通して形成された蒸気抜き貫通部が形成され、
前記蒸気抜き貫通部は、その少なくとも一部が前記フィルム折曲部としての前記上端側折曲部上に形成され、前記フィルム弱化部として機能することを特徴とする請求項1に記載のパウチ。
【請求項3】
前記蒸気抜き機構は、加熱時に前記内容物収容部と前記蒸気開放部とを連通させる連通開始予定部を有し、
前記蒸気抜き機構は、前記蒸気抜き貫通部よりも前記連通開始予定部に近い位置に形成された主蒸気抜口を有し、
前記蒸気抜き貫通部は、補助蒸気抜口として形成されていることを特徴とする請求項2に記載のパウチ。
【請求項4】
前記分岐フィルムは、前記表側フィルムに対向するように配置された分岐裏側フィルム部と、前記分岐裏側フィルム部の表側に配置された分岐表側フィルム部とを有し、
前記蒸気抜き機構は、前記主蒸気抜口として、前記蒸気開放部において前記分岐表側フィルム部または前記分岐裏側フィルム部の一方に形成されたスリットによって区画されたフラップ片と、その少なくとも一部が前記フラップ片に表裏方向に重なるように前記蒸気開放部において前記分岐表側フィルム部または前記分岐裏側フィルム部の他方に形成された蒸気抜き穴とを有し、
前記分岐フィルムは、前記蒸気抜き穴の周縁部に、前記フラップ片の一部に表裏方向に重なって配置される重複周縁部を有していることを特徴とする請求項3に記載のパウチ。
【請求項5】
前記分岐フィルムは、前記表側フィルムに対向するように配置された分岐裏側フィルム部と、前記分岐裏側フィルム部の表側に配置された分岐表側フィルム部とを有し、
前記蒸気抜き機構は、前記主蒸気抜口として、前記蒸気開放部において前記分岐表側フィルム部に形成されたスリットによって区画されたフラップ片と、その少なくとも一部が前記フラップ片に表裏方向に重なるように前記蒸気開放部において前記分岐裏側フィルム部に形成された蒸気抜き穴とを有していることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のパウチ。
【請求項6】
前記フィルム弱化部は、スリット両端部間を繋ぐスリット中間部を有したスリットから構成され、
前記スリット両端部は、前記フィルム折曲部上に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のパウチ。
【請求項7】
前記スリット中間部は、直線状に形成され、その全体が前記フィルム折曲部に沿って形成されていることを特徴とする請求項6に記載のパウチ。
【請求項8】
前記スリット中間部は、前記スリット両端部を直線状に結ぶ仮想線に交差することなく、可動片を区画するように前記スリット両端部間を結ぶように形成されていることを特徴とする請求項6に記載のパウチ。
【請求項9】
前記フィルム折曲部の延在方向における、前記スリット両端部間の間隔は、前記フィルム折曲部の延在方向に直交する方向における、前記スリット中間部の幅よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項8に記載のパウチ。
【請求項10】
前記フィルム弱化部は、穴状に形成され、
前記フィルム弱化部は、その外縁の少なくとも一部が前記フィルム折曲部の一部区間に亘って重なるように形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のパウチ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルムが折り曲げられたフィルム折曲部を備えたパウチに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、調理済あるいは半調理済の食品を収容する容器として、樹脂フィルムを所定箇所で熱溶着することで袋状に形成されたパウチが広く用いられている。
【0003】
また、このようなパウチの一種として、パウチ本体を構成する表側フィルムから表側に突出して形成されたパウチ分岐部を備えた所謂分岐型パウチ等、フィルム折曲部を備えたパウチも一般に知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2016/051470号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、このようなフィルム折曲部を備えたパウチでは、その形状の複雑さからフィルムのハンドリングが難しく、パウチ製造時において、フィルムの折り曲げ位置を安定させることが難しい等、フィルムの折り曲げ精度を確保することが難しいという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、これらの問題点を解決するものであり、簡素な構成で、フィルムの折り曲げ精度を向上させることが可能なパウチを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、フィルムが折り曲げられたフィルム折曲部を備えたパウチであって、前記フィルムには、フィルム弱化部が形成され、前記フィルム弱化部は、その少なくとも一部が前記フィルム折曲部上に形成されていることにより、前記課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に係る発明によれば、フィルム弱化部の少なくとも一部をフィルム折曲部上に形成することにより、パウチ製造時にフィルム折曲部の予定箇所においてフィルムを折り曲げ易くなるため、フィルムの折り曲げ精度を向上させ、パウチ生産性を向上させることができる。
【0009】
請求項2に係る発明によれば、加熱時に蒸気を抜くための蒸気抜き貫通部をフィルム弱化部として利用することにより、構造が複雑になることを回避しつつ、フィルム折曲部としての上端側折曲部の予定箇所におけるフィルム折り曲げを精度良く行うことができ、生産効率を向上させることができる。
請求項3に係る発明によれば、フィルム弱化部として機能する蒸気抜き貫通部が補助蒸気抜口として形成されていることにより、蒸気抜き貫通部の蒸気抜き機能に対する要求が低くなるため、蒸気抜き貫通部による蒸気抜き機能およびフィルム弱化機能を両立させ易くなる。
請求項4に係る発明によれば、分岐フィルムが、蒸気抜き穴の周縁部に、フラップ片の一部に表裏方向に重なって配置される重複周縁部を有していることにより、この重複周縁部によってフラップ片の移動を制御して、フラップ片が蒸気抜き穴の内縁に引っかかることを抑制することが可能であるため、加熱時に、フラップ片を良好に開かせて蒸気を適切に放出することができる。
請求項5に係る発明によれば、分岐裏側フィルム部に蒸気抜き穴を形成することにより、蒸気抜き穴から内容物が漏れ出してしまった場合であっても、漏れ出した内容物をパウチ本体およびパウチ分岐部の間に留めて、外部から視認され易いパウチ外側に内容物が付着することを抑制できるばかりでなく、フラップ片が形成された分岐表側フィルム部の裏側に蒸気抜き穴が形成された分岐裏側フィルム部を配置することにより、加熱時におけるパウチ本体の膨らみに起因してパウチ本体の表側フィルムに表側に向けて凸状になるように形成されるフィルム山折頂部が、フラップ片の裏側位置に形成されるように誘導することが可能であるため、凸状のフィルム山折頂部によってフラップ片を裏側から突き上げて、加熱時にフラップ片が開き易い状態とすることができる。
請求項6に係る発明によれば、フィルム弱化部を構成するスリットのスリット両端部をフィルム折曲部上に形成することにより、当該スリットをフィルム折曲部の予定箇所においてフィルムを折り曲げる時のガイドとして機能させることが可能であるため、簡素な構成で、フィルム折曲部を精度良く形成することができる。
請求項7に係る発明によれば、スリット中間部が、直線状に形成され、その全体がフィルム折曲部に沿って形成されていることにより、フィルム弱化部を構成するスリット全体を、フィルムを折り曲げる時のガイドとして機能させることができる。
請求項8に係る発明によれば、スリット中間部が、スリット両端部を直線状に結ぶ仮想線に交差することなく、可動片を区画するようにスリット両端部間を結ぶように形成されていることにより、当該スリットをフィルム折曲部の予定箇所においてフィルムを折り曲げる時のガイドとして機能させつつも、当該スリットを加熱時に蒸気を抜くための部位として利用する場合における蒸気の排出量を良好に確保することができる。
請求項9に係る発明によれば、スリット両端部間の間隔が、フィルム折曲部の延在方向に直交する方向における、スリット中間部の幅よりも大きく設定されていることにより、フィルム弱化部によるフィルム折り曲げ位置の安定化の効果を良好に発揮させることができる。
請求項10に係る発明によれば、フィルム弱化部を構成する穴の外縁の少なくとも一部がフィルム折曲部の一部区間に亘って重なるように形成することにより、上端側折曲部の予定箇所におけるフィルム折り曲げを精度良く行うことができる。
請求項11に係る発明によれば、フィルム折曲部の延在方向における、フィルム弱化部の外縁のうちフィルム折曲部に重なるように形成された部分の幅が、フィルム折曲部の延在方向に直交する方向における、フィルム弱化部の幅よりも大きく設定されていることにより、フィルム弱化部によるフィルム折り曲げ位置の安定化の効果を良好に発揮させることができる。
請求項12に係る発明によれば、フィルム弱化部が、パウチを平面視した場合にシール部に重なる位置であって、シール部によって内容物収容部から前記フィルム弱化部が隔離される位置に形成されていることにより、フィルム弱化部の形成による内容物の漏れを考慮する必要がないため、フィルム弱化部としてフィルム厚み方向に貫通するスリットを採用することができる等、フィルム弱化部の設計自由度を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係るパウチを示す説明図。
フラップ片や蒸気抜き穴を中心として示す説明図。
フラップ片と蒸気抜き穴との関係性を説明する説明図。
フィルム山折頂部を説明する説明図。
フラップ片や蒸気抜き穴の変形例を示す説明図。
フィルム弱化部としての蒸気抜き貫通部の各種変形例を示す説明図。
フィルム弱化部が形成されたフィルム折曲部の変形例を示す説明図。
蒸気抜き機構の変形例を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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