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公開番号2023132833
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-09-22
出願番号2022038380
出願日2022-03-11
発明の名称光ファイババンドル構造
出願人古河電気工業株式会社
代理人個人
主分類G02B 6/04 20060101AFI20230914BHJP(光学)
要約【課題】 集合する光ファイバの本数が増えても、確実に細径部を最密配置で集合させることが可能な光ファイババンドル構造を提供する。
【解決手段】 光ファイバ心線19は、先端から順に、ガラスファイバ部7と、ガラスファイバに樹脂が被覆された樹脂被覆部9によって構成される。ガラスファイバ部7の先端は、樹脂被覆部9におけるガラスファイバ径よりも径が細い細径部13となる。細径部13の端部は略最密構造で配列されて接着剤によって保持部材15の細径部13に固定される。ここで、接着剤25による表面張力s=(P×rL/M)4で表され、ガラスファイバ部7の撓みからの復元力ω=8EIσ/L4で表される。この場合、s>ωである必要がある。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
複数の光ファイバ心線と、
複数の前記光ファイバ心線を保持する保持部材と、
を具備し、
前記光ファイバ心線は、先端から順に、ガラスファイバ部と、ガラスファイバに樹脂が被覆された樹脂被覆部と、を具備し、
前記ガラスファイバ部の先端は、前記樹脂被覆部におけるガラスファイバ径よりも径が細い細径部であり、
前記保持部材には、前記ガラスファイバ部と前記樹脂被覆部の一部が収納され、前記細径部の端部は略最密構造で配列されて接着剤により固定され、
前記接着剤による表面張力s=(P×r

/M)

、前記ガラスファイバ部の撓みからの復元力ω=8EIσ/L

(但し、P:パラコール、r

:前記接着剤の液体密度(g/cm

)、M:前記接着剤の分子量(g/mol)、E:前記ガラスファイバ部のヤング率(GPa)、I:前記細径部における断面維持モーメント(mm

)、σ:前記細径部の撓み量(mm)、L:前記ガラスファイバ部の長さ(mm))の時、
s>ωであることを特徴とする光ファイババンドル構造。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記ガラスファイバ部は、先端から順に、前記細径部と、前記樹脂被覆部におけるガラスファイバ径と略同一径の定径部と、を具備し、
前記定径部が、略最密構造で配列されて固定されていることを特徴とする請求項1記載の光ファイババンドル構造。
【請求項3】
前記樹脂被覆部における前記光ファイバ心線の径は255μm以下であり、
前記樹脂被覆部におけるガラスファイバ径は50μm以上125μm以下であり、
前記細径部におけるガラスファイバ径は、25μm以上45μm以下であり、
前記細径部の長さは5mm以上30mm以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光ファイババンドル構造。
【請求項4】
前記樹脂被覆部におけるガラスファイバ径は75μm以上85μm以下であり、
前記樹脂被覆部前記光ファイバ心線の径は160μm~170μmであることを特徴とする請求項3記載の光ファイババンドル構造。
【請求項5】
前記樹脂被覆部の樹脂層の厚さは5μm以上であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の光ファイババンドル構造。
【請求項6】
少なくとも前記細径部の一部がプラズマまたは紫外線で表面改質されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一つに記載の光ファイババンドル構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の間隔でコアが配列されたマルチコアファイバ等と接続可能な、光ファイババンドル構造に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年の光通信におけるトラフィックの急増により、伝送容量の増大が求められている。そこで、さらに通信容量を拡大する手段として、シングルコアの光ファイバに代えて一本の光ファイバに複数のコアが形成されたマルチコアファイバが提案されている。
【0003】
マルチコアファイバを伝送路として用いた場合、このマルチコアファイバの各コアは、他のマルチコアファイバの対応するコアや、それぞれ別のシングルコアファイバや受発光素子等と接続されて伝送信号を送受する必要がある。マルチコアファイバとシングルコアファイバとを接続する方法として、マルチコアファイバと、そのマルチコアファイバのコアに対応する位置にシングルコアの光ファイバが配列されたバンドルファイバとを接続し、伝送信号を送受信する方法が提案されている(特許文献1)。
【0004】
特許文献1では、細径のガラスファイバを接着剤の表面張力によって最密配置に集合させてバンドル構造を形成するものである。特許文献1では、中心の光ファイバ心線の周囲に6本の光ファイバ心線を1層配置した7心のバンドル構造について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-181791号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1のように、例えば通常径の樹脂被覆光ファイバの樹脂を剥離して、露出したガラスファイバをエッチング等で細径化し、細径部分をバンドル化すると、通常径部分と細径部分との径の差に応じた量だけ、細径部を中心方向に移動させる必要がある。この移動量は、細径部と通常径部との径の差が大きいほど、また、バンドルする本数が大きくなるほど(すなわち、中心の光ファイバの外周に複数層以上の光ファイバを集合させる場合)大きくなる。
【0007】
このように光ファイバの移動量が大きくなると、光ファイバの撓み量が大きくなるため、光ファイバの径方向の外方に向かう復元力が大きくなり、接着剤による表面張力では、光ファイバの細径部を最密配置に集合することが困難となる。
【0008】
これに対し、径変化のない細径光ファイバをバンドル化して、細径光ファイバと通常径の光ファイバとを接続すると、接続されるファイバ径の差が大きいため、例えば融着接続する際の接続ロスが増大してしまうおそれがある。また、細径光ファイバは取り扱いが困難である。
【0009】
一方、通常の光ファイバとしては、ガラスファイバの外周に樹脂が被覆された樹脂被覆光ファイバが使用される。樹脂被覆部は外径が大きくなるため、細径部との径の差を小さくするためには、樹脂が剥離されたガラスファイバがバンドルされる。しかし、バンドル構造を保持する保持部材の縁部がガラスファイバと接触すると、ガラスファイバが傷付き、信頼性が劣化してしまう不具合の発生や、破損のおそれがある。
【0010】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、集合する光ファイバの本数が増えても、確実に細径部を最密配置で集合させることが可能な光ファイババンドル構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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