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公開番号
2023132832
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2023-09-22
出願番号
2022038378
出願日
2022-03-11
発明の名称
タマネギの栽培方法
出願人
佐賀県
代理人
個人
主分類
A01G
22/35 20180101AFI20230914BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】 所要サイズのペコロスの収量を向上させることができ、また栽培労力を可及的に低減することができるタマネギの栽培方法を提供する。
【解決手段】 タマネギの種を適宜の培養基に播いて、球の直径が40mm以下のタマネギを栽培するに当たって、容量が15ml以上40ml以下であり、相隣るセルの中心間の距離が25mm以上54mm以下であるセル複数を具備するセルトレイを用い、その各セルにそれぞれ培養基を充填し(ステップS1)、各セルの培養基に前記種を播き(ステップS2)、発芽、育生、収穫を実施する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
タマネギの種を適宜の培養基に播いて、球の直径が40mm以下のタマネギを栽培する方法において、
適宜のセル複数を具備するセルトレイの各セルにそれぞれ前記培養基を充填し、
各セルの培養基に前記種を播いて発芽、育生、収穫を実施する
ことを特徴とするタマネギの栽培方法。
続きを表示(約 250 文字)
【請求項2】
前記セルトレイとして、各セルの容量が15ml以上40ml以下であり、相隣るセルの中心間の距離が25mm以上54mm以下であるものを用いる請求項1記載のタマネギの栽培方法。
【請求項3】
各セルに充填された培養基に種を播くタイミングは、日本における1月下旬から2月上旬までの期間である請求項1又は2記載のタマネギの栽培方法。
【請求項4】
栽培期間中、前記セルトレイを圃場から分離させる請求項1から3のいずれかに記載のタマネギの栽培方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、我国においてペコロスと称される小型のタマネギを栽培する方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
我国では、直径が3cm程度から4cm程度の小型のタマネギのことを、ペコロスと称しているが、かかるペコロスは一般のタマネギと同じ品種であるにも拘わらず、一般のタマネギに比べて甘味が強く、また、外径が小さいことから様々な料理に、多くの場合、丸ごと供されている。ペコロスを国内の中間地又は暖地で栽培する方法として、後記する非特許文献1には次のような方法が開示されている。
【0003】
すなわち、9月に、育苗用の圃場である育床に播種して発芽・育苗し、10月下旬~11月頃に、成長した苗を育床から掘り起こして、本圃場に定植する。この定植を行うに際し、一般のタマネギは株間を10cm~15cmに設定するのに対し、ペコロスにあっては株間を3cm~5cmに設定して、苗を過密状態に定植することによって、球の成長を抑制させる。定植された苗は根を張って定着するが、冬季は成長を止め、春季になって成長を再開し、適当な大きさの球が得られる4月中旬以降に収穫していた。
【0004】
このようなペコロスは、前述したように需要があるものの、国内生産量が少ないため、市場価値が高く、高い単価で取引されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
“野菜の育て方・栽培方法 ペコロスの育て方・栽培方法”、[online]」、[令和4年2月1日検索]、インターネット<https://xn--m9jp4402bdtwxkd8n0a.net/howto/pecoros>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような従来の栽培方法にあっては、育苗及び定植を共に圃場にて実施する上に、定植作業を機械化することができないことから、定植された苗の株間隔が不均一であり、従って収穫されるペコロスのサイズも不均一であるため、規格内に納まる所要サイズのペコロスの収量が少ないという問題があった。また、苗床から苗を掘り起こす作業、及び得られた苗を本圃場に定植する作業を機械化することができないため、それらを手作業で実施しなければならず、過大な労力を要するという問題があった。
【0007】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであって、所要サイズのペコロスの収量を向上させることができ、また栽培労力を可及的に低減することができるタマネギの栽培方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本発明に係るタマネギの栽培方法は、タマネギの種を適宜の培養基に播いて、球の直径が40mm以下のタマネギを栽培する方法において、適宜のセル複数を具備するセルトレイの各セルにそれぞれ前記培養基を充填し、各セルの培養基に前記種を播いて発芽、育生、収穫を実施することを特徴とする。
【0009】
本発明のタマネギの栽培方法にあっては、タマネギの種を適宜の培養基に播いて、球の直径が40mm以下のタマネギを栽培するに当たって、適宜のセル複数を具備するセルトレイの各セルにそれぞれ前記培養基を充填する。そして、各セルの培養基にタマネギの種を播いて発芽、育生、収穫を実施するのである。このように、セルトレイを用いて播種から収穫までを実施するため、従前の栽培方法の如き掘り起こし及び定植の作業等を行う必要がなく、栽培労力及び作業時間を大幅に削減することができる。また、適宜のセル複数を具備するセルトレイを用いることによって、球の直径が40mm以下の小型のタマネギの収量を向上させることができる。
【0010】
(2)また、本発明に係るタマネギの栽培方法は、前記セルトレイとして、各セルの容量が15ml以上40ml以下であり、相隣るセルの中心間の距離が25mm以上54mm以下であるものを用いることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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