TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2023131226
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-09-22
出願番号2022035827
出願日2022-03-09
発明の名称情報読取装置
出願人キヤノン電子株式会社
代理人
主分類G06V 30/24 20220101AFI20230914BHJP(計算;計数)
要約【課題】シートに印字された磁気インク文字を認識する際、シートに折り目がある場合でも文字の誤読の虞を減少させる情報読取装置を提供する。
【解決手段】情報読取装置300は、磁気インク文字が印字されたシートに印字された磁気インク文字の磁気データを検出し、磁気データから磁気インク文字を認識するMICR処理部13と、シートに印字された磁気インク文字を光学的に読み取ることによって画像データを取得し、画像データから磁気インク文字を認識するOCR処理部22と、シートを撮像して得たシート画像の合焦状態又はシートまでの距離の変化から、シートの折り目を検出する折り目検出処理部51とを備える。CPU31は、折り目が検出されなかった場合には、MICR処理部13で磁気インク文字の認識を行い、折り目が検出された場合には、MICR処理部13及びOCR処理部22の両方で磁気インク文字の認識を行うように制御する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
磁気インク文字が印字されたシートを搬送路に沿って搬送する搬送部と、
前記シートに印字された磁気インク文字の磁気データを検出し、前記磁気データから磁気インク文字を認識する磁気インク文字認識部と、
前記シートに印字された磁気インク文字を光学的に読み取ることによって画像データを取得し、前記画像データから前記磁気インク文字を認識する光学文字認識部と、
前記シートを撮像して得たシート画像の合焦状態、又は前記シートまでの距離の変化から、前記シートの折り目を検出する折り目検出部と、
前記磁気インク文字認識部、前記光学文字認識部及び前記折り目検出部を制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、前記折り目検出部で折り目が検出されなかった場合には、前記磁気インク文字認識部で磁気インク文字の認識を行い、前記折り目検出部で折り目が検出された場合には、前記磁気インク文字認識部及び前記光学文字認識部の両方で磁気インク文字の認識を行うように制御することを特徴とする情報読取装置。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記折り目検出部で折り目が検出されなかった場合であって、前記磁気インク文字認識部で磁気インク文字が認識できなかったときには、前記光学文字認識部で磁気インク文字の認識を行うように制御する請求項1に記載の情報読取装置。
【請求項3】
更に、報知部を有し、前記制御部は、前記磁気インク文字認識部及び前記光学文字認識部のいずれにおいても、磁気インク文字が認識できなかったときに、前記報知部から使用者に警告を報知することを特徴とする請求項2に記載の情報読取装置。
【請求項4】
更に、前記搬送路を搬送されたシートが排紙される第1及び第2の排紙ポケットを有し、前記制御部は、前記磁気インク文字認識部及び前記光学文字認識部のいずれかにおいて、磁気インク文字が認識できたときに、前記第1の排紙ポケットにシートを排紙し、前記磁気インク文字認識部及び前記光学文字認識部のいずれにおいても、磁気インク文字が認識できなかったときに、前記第2の排紙ポケットにシートを排紙するように、前記搬送部を制御することを特徴とする請求項2又は3に記載の情報読取装置。
【請求項5】
前記折り目検出部は、前記シートの搬送方向において、前記磁気インク文字認識部よりも前記搬送路の上流側に配置されたことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の情報読取装置。
【請求項6】
前記折り目検出部は、前記シート画像の変化を追跡するトラッキングセンサを有し、前記トラッキングセンサは、前記シート画像から得られた特徴点の数に基づいて折り目を検出することを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の情報読取装置。
【請求項7】
前記折り目検出部は、前記シートまでの距離を測定する測距イメージセンサを有することを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の情報読取装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、小切手や手形等のシートに印字されている磁気インク文字を認識する手段を備えた情報読取装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
店舗での支払いや、銀行での取引などにおいては、小切手等を用いて決済が行われることがある。小切手による精算処理では、小切手の下欄に印刷された金融機関番号、支店番号、口座番号、金額等の磁気インク文字を読み取り、読み取ったデータを所定の機関に照会し、小切手の有効性を確認する。そのため小切手の精算処理において磁気インク文字の読取精度はとても重要となってくる。
【0003】
磁気インク文字を読み取るための装置として、磁気インク文字認識(Magnetic Ink Character Recognition、以下MICRと記す場合がある)処理部を備えた情報読取装置が知られている。MICR処理部は、磁気インク文字に含まれる磁気データを読み取って検出信号波形として出力し、出力された検出信号波形を基に文字を認識する。
【0004】
このような情報読取装置において、何等かの原因で磁気データが正しく読み取られないと、文字を誤って認識する、所謂誤読が生じる虞があった。これに対し、特許文献1には、MICRによる誤読の虞が所定の確度を超えるとき、MICRで認識された文字を、光学文字認識(Optical Character Recognition、以下OCRと記す場合がある)によって検証する情報読取装置が記載されている。
【0005】
また、引用文献1には、別の実施形態として、小切手の「折れ」を検知した場合に、文字切り出し位置を光学的処理に基づいて補正した上で、MICRを再試行する情報読取装置が記載されている。
【0006】
特開2004-259254号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記の特許文献1に記載の情報読取装置において、小切手に「折れ」があった場合には、磁気データの波形が変化してしまうため、誤読の虞の確度を正確に判断できないことが考えられる。一方、特許文献1の別の実施形態における「折れ」の検知は、光学的に検知した黒ドットの分布と磁気データの波形が相違した場合に、「折れ」があったと想定するもので、小切手の「折れ」自体を直接検知するものではない。また、「折れ」を検知した場合に、文字の切り出し位置を補正してMICRを再試行しても、磁気データの波形は変化したままなので、文字の誤読の虞を排除することは出来なかった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題に鑑み、本発明の情報読取装置は、磁気インク文字が印字されたシートを搬送路に沿って搬送する搬送部と、前記シートに印字された磁気インク文字の磁気データを検出し、前記磁気データから磁気インク文字を認識する磁気インク文字認識部と、前記シートに印字された磁気インク文字を光学的に読み取ることによって画像データを取得し、前記画像データから前記磁気インク文字を認識する光学文字認識部と、前記シートを撮像して得たシート画像の合焦状態、又は前記シートまでの距離の変化から、前記シートの折り目を検出する折り目検出部と、前記磁気インク文字認識部、前記光学文字認識部及び前記折り目検出部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記折り目検出部で折り目が検出されなかった場合には、前記磁気インク文字認識部で磁気インク文字の認識を行い、前記折り目検出部で折り目が検出された場合には、前記磁気インク文字認識部及び前記光学文字認識部の両方で磁気インク文字の認識を行うように制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、小切手の折り目そのものを直接検知して、折り目が検知された場合に、OCRによる文字認識を行うため、折り目の影響による文字の誤読の虞を減少させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態の情報読取装置の使用形態の一例を示す概略斜視図。
磁気インク文字が印字されたシートの一例である小切手の構成を示す概略平面図。
磁気インク文字の形状の一例であるE13Bフォント文字の一覧を示す図。
磁気インク文字の形状とその文字から検出される信号波形の一例を示す概略図。
本発明の一実施形態の情報読取装置の内部構成を示す概略断面図。
本実施形態の情報読取装置の制御系を示すブロック図。
本実施形態における文字認識処理の流れを説明するフローチャート。
本実施形態における折り目検出センサの構成を概略的に示す部分断面図。
本実施形態における折り目検出センサの駆動回路を示すブロック図。
折り目検出センサ(トラッキングセンサ)で検出されるシート画像の変化を示す概略図。
本実施形態における折り目検出の原理を説明するための概略図。
折り目による合焦状態の変化を示す概略図。
測距イメージセンサを折り目検出センサとして用いた構成を示す概略図。
図13のセンサにおけるパルス信号の波形を示すタイミングチャート。
折り目を有するシートの例を示す概略図。
折り目検出センサの配置を説明するための概略図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

キヤノン電子株式会社
焼成炉
1日前
キヤノン電子株式会社
モータ
1日前
キヤノン電子株式会社
歯科用焼成炉
1日前
キヤノン電子株式会社
歯科用焼成装置
1日前
個人
情報処理システム
16日前
個人
防災情報システム
29日前
日本精機株式会社
表示装置
9日前
個人
指先受の付いたマウス。
12日前
個人
都市経営シミュレーション
1日前
個人
介護者指名システム
23日前
個人
家計支援システム2
1か月前
コクヨ株式会社
収納ケース
1か月前
個人
モノ造りプロトコルレイヤー
2か月前
有限会社マイコム
制御盤のAI見積
1か月前
個人
施解錠制御システム
1か月前
國立臺灣大學
操作補助システム
2日前
中国電力株式会社
販売支援方法
1か月前
株式会社Haul
採用支援方法
24日前
個人
生活困窮者相談業務支援システム
1か月前
個人
支援システム及び支援方法
3日前
キヤノン株式会社
情報処理装置
1か月前
エムケー精工株式会社
洗車場システム
25日前
株式会社にしがき
会員権システム
1か月前
個人
すべて大吉となるおみくじ制作装置
8日前
株式会社美好屋商店
広告システム
1日前
株式会社アジラ
行動推定システム
1か月前
株式会社Asuka
本人認証方法
26日前
個人
災害情報表示システム
1か月前
トヨタ自動車株式会社
表認識方法
1か月前
トヨタ自動車株式会社
画像処理装置
25日前
株式会社mov
情報処理装置
23日前
株式会社COLORS
表示制御装置
2か月前
トヨタ自動車株式会社
画像処理装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
画像処理装置
29日前
株式会社JVCケンウッド
処理装置
29日前
トヨタ自動車株式会社
情報処理装置
1か月前
続きを見る