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公開番号
2023130687
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2023-09-21
出願番号
2022035127
出願日
2022-03-08
発明の名称
対物レンズ
出願人
京セラSOC株式会社
代理人
弁理士法人大島特許事務所
主分類
G02B
13/04 20060101AFI20230913BHJP(光学)
要約
【課題】損傷しにくく、レーザーの発振波長内で色消しされており、NAが高く、視野角を通常の顕微鏡と同等に広く取る。
【解決手段】対物レンズ1は、拡大側から順に並べられた第1レンズ~第9レンズによる9枚構成とされる。第1レンズL1は負の屈折力を持つメニスカスレンズ、第2レンズL2は両凹レンズ、第3レンズL3は正の屈折力を持つメニスカスレンズ、第4レンズL4は両凸レンズ、第5レンズL5は負の屈折力を持つメニスカスレンズ、第6レンズL6は両凸レンズ、第7レンズL7は正の屈折力を持つ任意形状のレンズ、第8レンズL8は正の屈折力を持つメニスカスレンズ、第9レンズL9は正の屈折力を持つメニスカスレンズからなる。対物レンズ1は、接合レンズを含まず、開口数が0.75よりも大きく、かつ視野半角が2.5°以上である。第9レンズL9の厚みは対物レンズ1の焦点距離の1.5倍~3倍である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
接合レンズを含まず、開口数が0.75よりも大きく、かつ視野半角ωが2.5°以上である9枚構成の対物レンズであって、拡大側から順に並べられた、
拡大側に凸面を向けた負の屈折力を持つメニスカスレンズからなる第1レンズ、
両凹レンズからなる第2レンズ、
拡大側に凹面を向けた正の屈折力を持つメニスカスレンズからなる第3レンズ、
両凸レンズからなる第4レンズ、
拡大側に凸面を向けた負の屈折力を持つメニスカスレンズからなる第5レンズ、
両凸レンズからなる第6レンズ、
正の屈折力を持つ任意形状のレンズからなる第7レンズ、
拡大側に凸面を向けた正の屈折力を持つメニスカスレンズからなる第8レンズ、及び、
拡大側に凸面を向けた正の屈折力を持つメニスカスレンズからなる第9レンズにより構成されており、
最も試料面側の前記第9レンズの厚みが当該対物レンズの焦点距離の1.5倍~3倍である対物レンズ。
続きを表示(約 270 文字)
【請求項2】
前記第9レンズの厚みが当該対物レンズの焦点距離の2.13倍~2.15倍である請求項1に記載の対物レンズ。
【請求項3】
前記第5レンズの分散が前記第6レンズの分散より大きい請求項1又は2に記載の対物レンズ。
【請求項4】
正の屈折力を持つ前記第3レンズ、前記第4レンズ及び、前記第6レンズ~前記第9レンズがCaF
2
よりなり、負の屈折力を持つ前記第1レンズ、前記第2レンズ及び前記第5レンズのうち少なくとも1枚が石英よりなる請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の対物レンズ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、対物レンズに関し、特にレーザー光源の集光用途やレーザー光源による照明下での観察用途に適した小型の対物レンズに関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
各種レーザーの発振波長に対して収差補正された対物レンズは、レーザー加工装置や各種検査装置などのイメージング用途に広く使われている。レーザーの波長としては、例えば、266nm、355nm、532nm等のYAGレーザーの高調波、エキシマレーザーである193.4nmや248nmないしこれらに近似した固体レーザー波長、レーザーダイオード光源の405nmなどが挙げられる。
【0003】
この種の対物レンズでは、開口数(Numerical aperture、NA)が大きく、視野が広いと同時に小型かつ低コストであることが望ましいとされる。以下に詳細な説明を加える。
【0004】
まず、NAは0.75以上であることが望ましい。これは、レンズのスポット径はNAにより決定され、NAが大きければ大きい程高い解像力が発揮できるためである。
【0005】
視野角は一般的な顕微鏡対物レンズの視野角と同等の値を確保できることが、特に観察用途には望ましい。ここで、視野半角ωは、視野直径をD、対物レンズの焦点距離をfとすると、次の式で定義される。
ω=arctan(D÷2÷f)
あるいは、像高yを用いて、次のように定義することもできる。
ω=arctan(y÷f)
【0006】
例えば、一般的な視野数である視野数が20の50倍対物レンズを考える。この場合、結像レンズの焦点距離がf=200mmであるとすれば、対物レンズの焦点距離はf=4mmである。視野数は、結像レンズ像面側のmmを単位とする視野直径であるので、対物レンズの試料面直径はD=20mm÷50=0.4mmとなる。このとき、対物レンズの視野半角は、ω=arctan(0.4mm÷2÷4mm)=2.86°となる。
【0007】
また、この種の対物レンズであっても、市販の顕微鏡と同程度の大きさであることが望ましい。具体的には、全長が100mm以下、鏡筒を含めた直径40mm以下が望ましいとされる。これは、レンズを駆動するためのピエゾステージが、安価な市販用のステージを利用できるためである。
【0008】
コストについていえば、この種の対物レンズであっても非球面や回折光学素子を含まないことが望ましい。すなわち、対物レンズを構成する各要素は、従来から知られている通常の球面レンズから構成されることが望ましい。これは、非球面や回折光学素子といった特殊な光学素子は大きなコストアップ要因となるうえ、球面レンズには無い誤差要因になるためである。
【0009】
また、当然ながら、レーザーの波長域内での色消しを実現しつつレンズ枚数は極力少ないことが望ましい。これは、コスト面からの要求もさることながら、レンズ枚数を低減することで、レンズ面で発生するフレアやゴーストの悪影響を除くためである。
【0010】
したがって、単一波長のレーザー光源の集光用途やレーザー光源による照明下での観察用途に特化した特殊な対物レンズであっても、市販の対物レンズと同程度の大きさを実現しつつ、NAはより大きく、視野はより広く、低コストを満足させる必要がある。さらに、実用に供するためにはレーザー光源のスペクトルの範囲(数pm~数100pm)の範囲内で色消しがなされている必要があると同時に、枚数は極力少ないことが望ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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