TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2023129726
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-09-14
出願番号2023124766,2019546859
出願日2023-07-31,2018-02-28
発明の名称気道の開通を維持する中咽頭器具
出願人ケース ウェスタン リザーブ ユニバーシティ,CASE WESTERN RESERVE UNIVERSITY
代理人個人
主分類A61M 16/06 20060101AFI20230907BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本開示は、中咽頭器具を提供する。
【解決手段】本開示の一態様に係る中咽頭器具は、被験者の舌の咽頭部の落ち込みを防止することに適合する終端部(16)を有する受動舌保持構造(12)と、受動舌保持構造に接続され、受動舌保持構造を被験者の少なくとも1つの歯/下顎骨に取り外し可能に固定する少なくとも1つのアンカー構造(14、148)とを含む。受動舌保持構造の大きさ及び寸法は、嘔吐反射を誘発することなく、睡眠中に舌の後咽頭部が中咽頭を閉塞することを終端部が防止するとともに、舌が嚥下中に動くことを許容するように設定されている。
【選択図】図1



特許請求の範囲【請求項1】
ワイヤであって、前記ワイヤの第1の端部と前記ワイヤの第2の端部との間に延在し、被験者の下顎骨に平行な平面内で、前記下顎骨の対向する側の舌の表面に沿って前記第1の端部及び前記第2の端部から後方向に延在し、且つ前記被験者の舌の咽頭部の後ろで弧を形成し、前記ワイヤの前記弧の一部が、舌の前記咽頭部に接触し、前記ワイヤが睡眠中に舌の前記咽頭部が落ち込んで前記被験者の中咽頭を閉塞することを防止するとともに、舌が嚥下中に動くことを許容することに適合し、前記第1の端部と前記第2の端部が、前記ワイヤの自由端であるワイヤと、
前記ワイヤの前記第1の端部を前記被験者の前記下顎骨の少なくとも1つの前歯に近接するマウスガード上の第1のアンカーポイントにおけるアンカーに固定するように、前記ワイヤの前記第1の端部に装着されるように設けられている第1のアンカー構造と、
前記ワイヤの前記第2の端部を前記被験者の前記下顎骨の少なくとも他の1つの前歯に近接するマウスガード上の第2のアンカーポイントにおけるアンカーに固定するように、前記ワイヤの前記第2の端部に装着されるように設けられている第2のアンカー構造と、を含み、
前記第1のアンカー構造及び前記第2のアンカー構造は、それぞれ押されたり引かれたりした後に解放されると元の形状に復元する少なくとも1つの弾性装置を含み、前記少なくとも1つの弾性装置は、舌の前記ワイヤに対する重さに抵抗するように設けられ、
前記第1のアンカー構造と前記第2のアンカー構造は、それぞれ、前記ワイヤの前記第1の端点と前記第2の端点から離れて、前記第1のアンカーポイントと前記第2のアンカーポイントに向かって延在する、ことを特徴とする中咽頭器具。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記終端部は、前記ワイヤよりも大きな断面積を有し、且つ舌の後咽頭部にさらに接触するように設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の中咽頭器具。
【請求項3】
前記第1のアンカー構造と前記第2のアンカー構造のそれぞれは、前記マウスガードの舌面と緊密に嵌合するように設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の中咽頭器具。
【請求項4】
前記ワイヤの少なくとも一部には、生体適合性材料が塗布されている、ことを特徴とする請求項1に記載の中咽頭器具。
【請求項5】
前記ワイヤは、生体適合性金属、生体適合性ポリマーおよび有機材料のうちの少なくとも1種を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の中咽頭器具。
【請求項6】
システムであって、前記システムは、被験者の口腔内に取り外し可能に配置されるように設けられ、
前記被験者の下顎骨の少なくとも1つの歯に取り外し可能に装着されるように設けられたマウスガードと、
前記マウスガードに装着されるように設けられた中咽頭器具とを含み、
前記中咽頭器具は、
ワイヤであって、前記ワイヤの第1の端部と前記ワイヤの第2の端部との間に延在し、被験者の下顎骨に平行な平面内で、前記下顎骨の対向する側の舌の表面に沿って前記第1の端部及び前記第2の端部から後方向に延在し、且つ前記被験者の舌の咽頭部の後ろで弧を形成して前記咽頭部に接触し、前記ワイヤの前記弧の大きさ及び寸法は、前記被験者の舌の前記咽頭部が睡眠中に落ち込んで前記被験者の中咽頭を閉塞することを防止するとともに、舌が嚥下中に動くことを許容するように設定され、前記第1の端部と前記第2の端部が、前記ワイヤの自由端であるワイヤと、
アンカーシステムと、を含み、
前記アンカーシステムは、
前記ワイヤの前記第1の端部に装着され、且つ前記被験者の前記下顎骨の少なくとも1つの前歯に近接するマウスガード上のアンカーポイントにおけるアンカーに装着されるように設けられている第1のアンカー構造と、
前記ワイヤの前記第2の端部に装着され、且つ前記被験者の前記下顎骨の少なくとも他の1つの前歯に近接するマウスガード上の他のアンカーポイントにおけるアンカーに装着されるように設けられている第2のアンカー構造と、を含み、
前記第1のアンカー構造と前記第2のアンカー構造は、前記ワイヤの前記第1の端点及び前記第2の端点を前記マウスガードの前記アンカーポイントにおいて前記マウスガードの前記舌面と緊密に嵌合するように設けられ、且つ、前記アンカーシステムは、舌の重みによって前記ワイヤが移動することを防止するが、前記ワイヤが嚥下中に動くことを許容するようにさらに設けられている、ことを特徴とするシステム。
【請求項7】
前記アンカーシステムは、押されたり引かれたした後に解放されると元の形状に復元する少なくとも1つの弾性装置を含む、ことを特徴とする請求項6に記載のシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年2月28日に提出された「閉塞性睡眠時無呼吸の舌保持偽体」と題した米国仮出願第62/464,702と、2017年6月8日に提出された「中咽頭保護器具」と題した米国仮出願第62/516,863との優先権を主張するものである。本出願は、2017年10月3日に提出された「閉塞性睡眠時無呼吸検出及び監視のためのシステム及び方法」と題した米国仮出願第62/567,358の優先権をさらに主張するものである。これらの一時的な出願は、あらゆる目的のためにその開示が参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,100 文字)【0002】
本開示は、閉塞性睡眠時無呼吸に関し、より具体的には、閉塞性睡眠時無呼吸を予防または治療するために睡眠中に気道の開通を維持する中咽頭器具に関する。
【背景技術】
【0003】
睡眠時無呼吸は、睡眠中に患者が呼吸困難になる睡眠障害である。睡眠中におけるこのような呼吸困難は、夜間低酸素血症と睡眠の断片化を招いてしまい、これは、併発症(例えば、昼間の眠気)、および、心臓と神経の合併症をもたらすおそれがある。睡眠時無呼吸の最も一般的なタイプは、閉塞性睡眠時無呼吸であり、米国だけで2700万人の患者が罹患している。閉塞性睡眠時無呼吸は、睡眠中に軟組織が繰り返し落ち込んで上気道を閉塞することを特徴とする。気道閉塞は、夜間に複数回発生する可能性のある呼吸停止または低呼吸又は徐呼吸をもたらす。睡眠時無呼吸を患っている個体は、目覚めるときでも呼吸困難をほとんど意識せず、関連する不良な診断と治療につながる。実に、睡眠時無呼吸を治療する薬物療法が存在しない。持続陽圧呼吸(CPAP)治療や下顎前進装置(MAD)治療などの幾つかの機械的療法が存在するが、これらの療法がしばしば不適切に使用され、耐性が低いおよび/または効果がない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、閉塞性睡眠時無呼吸に関し、より具体的には、閉塞性睡眠時無呼吸を予防または治療するために睡眠中に気道の開通を維持する中咽頭器具に関する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様では、本開示は、睡眠中に気道の開通を維持するように構成される中咽頭器具を含むことができる。中咽頭器具は、被験者の舌の咽頭部の落ち込みを防止することに適合する終端部を有する受動舌保持構造を含む。中咽頭器具は、受動舌保持構造に接続され、受動舌保持構造を被験者の口腔内に取り外し可能に固定するとともに、移動を許容することに適合する少なくとも1つのアンカー構造をさらに含むことができる。受動舌保持構造の寸法は、嘔吐反射を誘発することなく睡眠中に中咽頭の閉塞を終端部が防止するとともに、嚥下中に舌が動くことを許容するように設定されている。
【0006】
別の態様では、本開示は、睡眠中に気道の開通を保持できる中咽頭システムを含むことができる。当該システムは、中咽頭器具を含むことができ、この中咽頭器具の寸法は、嘔吐反射を誘発することなく睡眠中に被験者の舌の咽頭部が中咽頭を閉塞することをその終端部が防止するとともに、嚥下中に舌が動くことを許容するように設定されている。当該システムは、アンカーシステムをさらに含むことができ、当該アンカーシステムは、中咽頭器具の一部を所定の解剖位置に固定するように中咽頭器具と緊密に嵌合するように設けられている。
【0007】
別の態様では、本開示は、睡眠中に気道の開通を保持するように設けられている中咽頭装具を被験者の口内に装着する方法を含むことができる。被験者の口腔の画像を撮影することができる。これらの画像に基づいて、中咽頭器具を製造することができる。製造の後に、中咽頭器具を被験者の口腔に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
添付の図面を参照しながら以下の説明を読む場合に、本開示の上記および他の特徴は、本開示に係る当業者にとって明らかになるであろう。
舌が中咽頭に落ち込むことを制限するシステムを示す模式図である。
本開示の一態様による、閉塞性睡眠時無呼吸を予防または治療するために睡眠中に気道の開通を保持するように設けられる中咽頭器具の一例を示す模式図である。
図1の中咽頭器具の異なる例を示す模式図である。
図1の中咽頭器具の異なる例を示す模式図である。
図1の中咽頭器具の異なる例を示す模式図である。
図1の中咽頭器具の異なる例を示す模式図である。
図1の中咽頭器具の異なる例を示す模式図である。
本開示の別の態様による、閉塞性睡眠時無呼吸を予防または治療するために睡眠中に気道の開通を維持するための中咽頭器具の例を示す模式図である。
図8の中咽頭器具の異なる例を示す模式図である。
図8の中咽頭器具の異なる例を示す模式図である。
図8の中咽頭器具の異なる例を示す模式図である。
図8の中咽頭器具の異なる例を示す模式図である。
図8におけるマウスガード(mouthguard)に装着された中咽頭器具を示す写真である。
本発明の別の態様による、中咽頭器具を被験者の口腔内に装着する方法を示すプロセスフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
I.定義
本明細書で用いられる技術用語は、特に断りがない限り、当業者に一般的に理解される意味と同義である。
【0010】
本開示の文脈において、単数形の「1」、「1つ」、および「当該」は、特に明記しない限り、複数形を含んでもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
除菌器
20日前
個人
座行器
4か月前
個人
電動車両
3か月前
個人
階段昇降車
2か月前
個人
点眼自助具
4か月前
個人
ベッド装置
21日前
個人
歯間清掃具
1か月前
個人
股関節装具
1か月前
個人
粘着シート
1か月前
個人
介護ベッド
3か月前
個人
寝具ポケット
1か月前
個人
介助用車椅子
6日前
個人
伏せ寝枕用台座
2か月前
個人
薬剤塗布式孫の手
12日前
個人
鼻腔拡張具
1か月前
個人
サウナ装置
20日前
個人
乳歯模型の製造方法
2か月前
個人
腎毒性軽減用組成物
1か月前
個人
スライド球体健康。
1か月前
個人
聴診システム
1か月前
株式会社コーセー
組成物
2か月前
個人
ボーンチゼル
4か月前
株式会社コーセー
化粧料
2か月前
個人
姿勢矯正器具
1か月前
個人
空気殺菌装置
3か月前
個人
エアフィルタ
4か月前
個人
抗がん剤の製造方法
1か月前
個人
透析装置の洗浄方法
21日前
株式会社ファンケル
化粧料
2か月前
株式会社松風
歯科用粉量計
3か月前
個人
前輪駆動のクルマイス
3か月前
東レ株式会社
血液浄化材料
1か月前
個人
腰部支持型歩行補助具
2か月前
個人
内服・飲食用具
1か月前
株式会社ファンケル
化粧料
2か月前
個人
心電図センサーシート
20日前
Flag Counter
続きを見る