TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2023129721
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2023-09-14
出願番号
2023124532,2021060388
出願日
2023-07-31,2021-03-31
発明の名称
衝撃吸収床材
出願人
凸版印刷株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
E04F
15/04 20060101AFI20230907BHJP(建築物)
要約
【課題】本発明は、例えば高齢者や幼児などの転倒による衝撃で生じる大腿骨の骨折を抑制することができ、軟質材料による吸収効果をもちながらも、耐静荷重性や耐動荷重性といった耐久性も有する衝撃吸収床材を提供できる。
【解決手段】使用者の転倒による衝撃で生じる大腿骨の骨折を抑制する衝撃吸収床材であって、硬質性材料からなる床上材20と、床上材20の下方に設けられる軟質材料からなる床下地材30と、床上材20、床下地材30との少なくとも中間に位置する中間材40の3層からなる床材10であり、中間材40の単位幅における曲げ剛性が10Nm
2
以上100Nm2以下である。また、中間材40は、厚みが1mm以上5mm以下でも良いし、中間材40は、無機系添加剤20wt%~85wt%を含む熱可塑性樹脂で構成されても良いし、中間材40に含有する無機系添加剤がケイ酸カルシウム若しくは炭酸カルシウムでも良い。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
使用者の転倒による衝撃で生じる大腿骨の骨折を抑制する衝撃吸収床材であって、
硬質性材料からなる床上材と、前記床上材の下方に設けられる軟質材料からなる床下地材と、前記床上材、前記床下地材の中間に位置する中間材との少なくとも3層からなる床材であり、
前記中間材の単位幅における曲げ剛性が10Nm
2
以上100Nm
2
以下であることを特徴とする衝撃吸収床材。
続きを表示(約 990 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の衝撃吸収床材において、
前記中間材は、厚みが1mm以上5mm以下であることを特徴とする衝撃吸収床材。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の衝撃吸収床材において、
前記中間材は、無機系添加剤20wt%~85wt%を含む熱可塑性樹脂で構成されることを特徴とする衝撃吸収床材。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の衝撃吸収床材において、
前記中間材に含有する無機系添加剤がケイ酸カルシウム若しくは炭酸カルシウムであることを特徴とする衝撃吸収床材。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の衝撃吸収床材において、
前記床下地材は、アスカーC硬度が20以上80以下であることを特徴とする衝撃吸収床材。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の衝撃吸収床材において、
前記床上材は、厚さが2mm以上10mm以下であり、
前記床下地材は、厚さが3mm以上15mm以下であり、
全体は、厚さが5mm以上20mm以下であることを特徴とする衝撃吸収床材。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の衝撃吸収床材において、
前記使用者が転倒した時の前記大腿骨の転子部に加わる圧力分布に基づく重さ及び形状の衝撃付与体を、前記使用者の腰の高さに基づいた落下高さから落下させて、人体軟組織を模した材料からなる緩衝材へ衝撃を付与した時に生じる基準衝撃荷重Fsが6500Nとなるように設定された条件において、
前記衝撃付与体を前記落下高さから落下させて、前記緩衝材を介して前記床材へ衝撃を付与した時に生じる衝撃荷重Fが2000N以上5000N以下となるものであることを特徴とする衝撃吸収床材。
【請求項8】
請求項7に記載の衝撃吸収床材において、
前記緩衝材は、25℃における測定周波数1Hzでの動的粘弾性Tanδが0.1以上0.7以下のものであることを特徴とする衝撃吸収床材。
【請求項9】
請求項7又は請求項8に記載の衝撃吸収床材において、
前記緩衝材は、厚さが7mm以上80mm以下のものであることを特徴とする衝撃吸収床材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば高齢者や幼児などの転倒による衝撃で生じる大腿骨の骨折を抑制することができ、病院、高齢者施設、保育関連施設等に用いられる衝撃吸収床材に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
現在、高齢者の転倒骨折が社会問題化しており、高齢者が要介護となる要因の10%は転倒骨折が占めている。また、医療事故においても転倒骨折は20~25%を占める。
転倒による骨折箇所は年代によって異なり、60代以降にて大腿骨骨折のリスクが急増する。
大腿骨骨折は入院治療が必要となり長時間歩けない状態が続くため、骨量が減少して症状が深刻化しやすく、要介護状態を招きやすい。
また、保育関連施設(幼稚園、保育園、認定こども園)でも転倒によって骨折した事故は全体の2割強を占めている。
上記のような問題があるため、転倒したときに衝撃を吸収し骨折リスクを低下させる床材が発明されている。
例えば、病院や高齢者施設で使用される床材は、長尺シートと呼ばれる広幅のシート状の床材が一般的に多く、この床材に衝撃吸収性を与えるために、シート自体を発泡させたり(特許文献1の段落[0040]、及び図3参照)、或いは下地に衝撃吸収用の発泡樹脂性シートを積層させたりすることがある(特許文献2の段落[0025]、並びに図1及び図3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3600726号公報
特許第5244927号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の床材は、衝撃吸収性を持つ床材は軟質層を有して衝撃を吸収するものが多いが、これらは病院などでベッド等の重量物による静荷重や、重量物をキャスターで転がすなどの動荷重負荷がかかった場合に軟質層がつぶれてへこみが発生してしまうという問題点があった。
そこで、本発明では、軟質層による吸収効果をもちながらも、耐静荷重性や耐動荷重性といった耐久性も有する衝撃吸収性床材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係る衝撃吸収床材は、使用者の転倒による衝撃で生じる大腿骨の骨折を抑制する衝撃吸収床材であって、硬質性材料からなる床上材と、前記床上材の下方に設けられる軟質材料からなる床下地材と、前記床上材、前記床下地材の中間に位置する中間材との少なくとも3層からなる床材であり、前記中間材の単位幅における曲げ剛性が10Nm
2
以上100Nm
2
以下であることを特徴とする。
【0006】
また、本発明の一態様に係る衝撃吸収床材は、前記中間材の厚みが1mm以上5mm以下であることを特徴とする。
【0007】
本発明の一態様に係る衝撃吸収床材は、前記中間材が、無機系添加剤20wt%~85wt%を含む熱可塑性樹脂で構成されることを特徴とする。
本発明の一態様に係る衝撃吸収床材は、前記中間材に含有する無機系添加剤がケイ酸カルシウム若しくは炭酸カルシウムであることを特徴とする。
本発明の一態様に係る衝撃吸収床材は、前記床下地材が、アスカーC硬度が20以上80以下であることを特徴とする。
本発明の一態様に係る衝撃吸収床材は、前記床上材は、厚さが2mm以上10mm以下であり、前記床下地材は、厚さが3mm以上15mm以下であり、全体は、厚さが5mm以上20mm以下であることを特徴とする。
【0008】
本発明の一態様に係る衝撃吸収床材は、前記使用者が転倒した時の前記大腿骨の転子部に加わる圧力分布に基づく重さ及び形状の衝撃付与体を、前記使用者の腰の高さに基づいた落下高さから落下させて、人体軟組織を模した材料からなる緩衝材へ衝撃を付与した時に生じる基準衝撃荷重Fsが6500Nとなるように設定された条件において、前記衝撃付与体を前記落下高さから落下させて、前記緩衝材を介して前記床材へ衝撃を付与した時に生じる衝撃荷重Fが2000N以上5000N以下となるものであることを特徴とする。
ここで、「衝撃荷重F」は、特開2020-76764号公報に記載された測定方法を用いて測定した「値」(N)を意味する。
【0009】
本発明の一態様に係る衝撃吸収床材は、前記緩衝材が、25℃における測定周波数1Hzでの動的粘弾性Tanδが0.1以上0.7以下のものであることを特徴とする。
本発明の一態様に係る衝撃吸収床材は、前記緩衝材が、厚さが7mm以上80mm以下のものであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、軟質層による吸収効果をもちながらも、耐静荷重性や耐動荷重性といった耐久性も有する衝撃吸収性床材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
居住構造体
1か月前
個人
型枠締結具
2か月前
個人
木造建築方式
2か月前
個人
駐車場
2か月前
個人
足場用水平部材
2か月前
個人
足場固定具
2か月前
個人
荷崩れ防止シート
2か月前
個人
警備員保護ブース
1か月前
個人
オミクロンシェルタ
23日前
個人
転落防止装置
6日前
個人
緊急避難シェルター
29日前
個人
屋根補修シート
13日前
積水樹脂株式会社
フェンス
1か月前
株式会社丸備
補助部材
今日
鹿島建設株式会社
壁体
1か月前
株式会社HTY
入隅用化粧材
2か月前
個人
多用途床下換気孔装置。
1か月前
個人
瓦屋根用の補修具
1か月前
シンコー株式会社
足場
14日前
株式会社オカムラ
ブース
3か月前
株式会社フジタ
昇降装置
1か月前
株式会社フジタ
昇降装置
1か月前
株式会社アルペン
テント
1か月前
株式会社LIXIL
建物
2か月前
株式会社フジタ
制振装置
1か月前
個人
盤状立体トラス構造
21日前
ナカ工業株式会社
手摺装置
1か月前
鹿島建設株式会社
接合構造
15日前
大成建設株式会社
間仕切壁
29日前
イーアシスト株式会社
広巾除雪具
27日前
ミサワホーム株式会社
建物
14日前
株式会社竹中工務店
仕切体
2か月前
株式会社竹中工務店
補剛構造
3か月前
株式会社満天
外壁の補修方法
6日前
リンナイ株式会社
屋外フード
今日
株式会社ニチベイ
間仕切装置
1か月前
続きを見る
他の特許を見る