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公開番号
2023129005
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2023-09-14
出願番号
2022033737
出願日
2022-03-04
発明の名称
光学積層体およびその製造方法
出願人
株式会社ダイセル
代理人
個人
,
個人
主分類
G02B
1/111 20150101AFI20230907BHJP(光学)
要約
【課題】抗菌性と反射防止性とを有するとともに、黄色味が抑制されたニュートラルな色合いを有する光学積層体を提供する。
【解決手段】基材層と、この基材層の少なくとも一方の面に積層された中間層と、この中間層の上に積層され、かつ銀ナノ粒子を含む反射防止層とを含む積層体を調製する。前記反射防止層は、銀ナノ粒子を含む硬化性組成物の硬化物で形成されていてもよい。前記硬化性組成物は、フッ素非含有硬化性成分と、無機フィラーおよび/またはフッ素含有成分とをさらに含んでいてもよい。前記中間層は硬化性成分および(メタ)アクリル系レベリング剤を含む硬化性組成物の硬化物で形成されていてもよい。前記基材層は透明有機材料を含んでいてもよい。前記積層体は、反射光の色度b
*
の絶対値が5以下であってもよい。前記反射防止層は湿式コーティング層であってもよい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基材層と、この基材層の少なくとも一方の面に積層された中間層と、この中間層の上に積層され、かつ銀ナノ粒子を含む反射防止層とを含む積層体。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
前記反射防止層が、銀ナノ粒子を含む硬化性組成物の硬化物で形成されている請求項1記載の積層体。
【請求項3】
前記硬化性組成物が、フッ素非含有硬化性成分と、無機フィラーおよび/またはフッ素含有成分とをさらに含む請求項2記載の積層体。
【請求項4】
前記硬化性組成物が、フッ素非含有硬化性成分、無機フィラーおよびフッ素含有成分とをさらに含み、前記フッ素非含有硬化性成分が、3~6の(メタ)アクリロイル基を有する多官能(メタ)アクリレートであり、前記無機フィラーが中空シリカであり、かつ前記フッ素含有成分がフッ素含有硬化性成分である請求項3記載の積層体。
【請求項5】
前記中間層が硬化性成分および(メタ)アクリル系レベリング剤を含む硬化性組成物の硬化物で形成されている請求項1~4のいずれか一項に記載の積層体。
【請求項6】
前記基材層が透明有機材料を含む請求項1~5のいずれか一項に記載の積層体。
【請求項7】
前記透明有機材料がポリエステルまたはセルロースエステルを含む請求項6記載の積層体。
【請求項8】
反射光の色度b
*
の絶対値が5以下である請求項1~7のいずれか一項に記載の積層体。
【請求項9】
前記反射防止層が湿式コーティング層である請求項1~8のいずれか一項に記載の積層体。
【請求項10】
中間層の上に反射防止層を積層する反射防止層形成工程を含む請求項1~9のいずれか一項に記載の積層体の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、抗菌性および反射防止性を有する光学積層体およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から銀ナノ粒子は、各種の分野で利用されており、例えば、国際公開第2015/159517号(特許文献1)では、建材用途や車載用途の窓ガラスに利用される機能性ガラスに貼付される反射防止フィルムとして、透明基材の上に、反射防止構造として、ハードコート層、バインダー中に平均粒子径10~500nmの銀ナノディスクを含有する銀ナノディスク層、低屈折率層を順次積層したフィルムが開示されている。
【0003】
特開2019-157259号公報(特許文献2)には、耐摩耗性を有し、経済的である上に、殺菌効果も高いフィルムとして、スパッタリングによってタングステンとナノシルバーとを組み合わせた殺菌フィルムが開示されている。
【0004】
特開2014-238606号公報(特許文献3)には、微生物の付着やコロニー形成の可能性を最小限にする抗菌性医療デバイスとして、銀ナノ粒子を、シリコーン含有のモノマー又はマクロマーまたはプレポリマーを含む重合性流体組成物中に分散させた重合性分散体を型内で重合させて得られた抗菌性コンタクトレンズなどの医療デバイスが開示されている。
【0005】
特表2017-530079号公報(特許文献4)には、抗菌性、反射防止性および耐指紋性を有する多機能層が表面にコーティングされたガラス基板またはガラスセラミック基板として、ガラス基板に反射防止層をコーティングし、屈折率の異なる複数の層を形成した後、銀イオンでイオン交換し、さらに反射防止層の上に耐指紋性を有する層をコーティングしたガラス基板が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2015/159517号
特開2019-157259号公報
特開2014-238606号公報
特表2017-530079号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、従来の技術では、金属ナノ粒子由来の抗菌性と反射防止性とを備えたフィルムは知られていない。また、銀ナノ粒子を利用して、湿式コーティングなどの簡便な方法で抗菌性を発現させる技術は知られていない。さらに、フィルムに銀ナノ粒子を含有させると、黄色味がかった色合いになる問題点も有している。
【0008】
従って、本開示の目的は、抗菌性と反射防止性とを有するとともに、黄色味が抑制されたニュートラルな色合いを有する光学積層体およびその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、基材層の少なくとも一方の面に、中間層を介して、銀ナノ粒子を含む反射防止層を積層することにより、抗菌性と反射防止性とを有するとともに、黄色味が抑制されたニュートラルな色合いを有する光学積層体を提供できることを見出し、本発明を完成した。
【0010】
すなわち、本開示の積層体は、基材層と、この基材層の少なくとも一方の面に積層された中間層と、この中間層の上に積層され、かつ銀ナノ粒子を含む反射防止層とを含む。前記反射防止層は、銀ナノ粒子を含む硬化性組成物の硬化物で形成されていてもよい。前記硬化性組成物は、フッ素非含有硬化性成分と、無機フィラーおよび/またはフッ素含有成分(特に、無機フィラーおよびフッ素含有成分)とをさらに含んでいてもよい。前記フッ素非含有硬化性成分は、3~6の(メタ)アクリロイル基を有する多官能(メタ)アクリレートであってもよい。前記無機フィラーは中空シリカであってもよい。前記フッ素含有成分はフッ素含有硬化性成分であってもよい。前記中間層は硬化性成分および(メタ)アクリル系レベリング剤を含む硬化性組成物の硬化物で形成されていてもよい。前記基材層は透明有機材料(特に、ポリエステルまたはセルロースエステル)を含んでいてもよい。前記積層体は、反射光の色度b
*
の絶対値が5以下であってもよい。前記反射防止層は湿式コーティング層であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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