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公開番号2023128296
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-09-14
出願番号2022032549
出願日2022-03-03
発明の名称自己投影型体験システム
出願人花王株式会社
代理人個人
主分類G06Q 30/06 20230101AFI20230907BHJP(計算;計数)
要約【課題】ターゲット映像に対し、体験者の体験者画像を合成する処理において、合成感及び違和感がなく、完成度の高い合成映像を作成する自己投影型体験システム提供する。
【解決手段】自己投影型体験システム10は、体験者の顔を撮影可能な撮影手段30と、ターゲット映像を取得するターゲット映像取得手段と、撮影手段30により撮影された体験者映像をターゲット映像に合成する合成手段70と、合成手段70により合成された合成映像を出力する出力制御手段71と、撮影手段30と体験者の顔との相対的な角度の変化を誘起するための撮影補助手段80と、を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
体験者の顔を撮影可能な撮影手段と、
ターゲット映像を取得するターゲット映像取得手段と、
前記撮影手段により撮影された体験者映像を前記ターゲット映像に合成する合成手段と、
前記合成手段により合成された合成映像を出力する出力制御手段と、
前記撮影手段と前記体験者の顔との相対的な角度の変化を誘起するための撮影補助手段と、を含むことを特徴とする自己投影型体験システム。
続きを表示（約 1,500 文字）【請求項２】
前記撮影補助手段は、前記体験者が視認可能であり、かつ、位置を移動制御可能な基準部位を表示する手段であり、
前記基準部位は、前記体験者の顔と正対し、かつ、当該体験者の顔の幅および顔の長さに相当する顔正対領域の少なくとも外部にて移動することを特徴とする請求項１に記載の自己投影型体験システム。
【請求項３】
前記撮影補助手段は、前記体験者が視認可能であり、かつ、位置を移動制御可能な基準部位であり、
前記撮影補助手段は、前記体験者が顔のパーツを動かしながら顔を動かして前記基準部位を目視追跡する旨の指示情報を出力することを特徴とする請求項１に記載の自己投影型体験システム。
【請求項４】
前記体験者の顔に対し、正対位置に前記基準部位を表示する表示手段を設け、
前記撮影手段は、前記体験者の顔の中心高さに対し、上方正対位置に設けられ、
前記撮影補助手段は、前記基準部位を前記体験者の顔の左右方向の移動量より上下方向の移動量の方が少ない移動軌跡となるように前記表示手段に表示制御することを特徴とする請求項２または３何れかに記載の自己投影型体験システム。
【請求項５】
前記撮影補助手段は、前記基準部位の移動軌跡の中心位置が前記体験者の顔の中心であり、かつ、顔の高さより上方となるよう移動制御することを特徴とする請求項４に記載の自己投影型体験システム。
【請求項６】
前記体験者の顔の位置を示す情報を取得する顔位置取得手段と、
前記顔位置取得手段により取得した情報に応じて、前記撮影手段の位置を調整する撮影調整手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項１から５何れか１項に記載の自己投影型体験システム。
【請求項７】
前記体験者の顔の位置を示す情報を取得する顔位置取得手段と、
前記体験者の顔を照らす全体照明手段と前記体験者の顔の一部を照らすスポット照明手段と、
前記顔位置取得手段により取得した情報に応じて、前記全体照明手段、または前記スポット照明手段の位置を調整する照明調整手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項１から６何れか１項に記載の自己投影型体験システム。
【請求項８】
前記合成手段は、撮影手段と被験者の顔との相対的な角度が異なり、かつ、表情が異なる複数のソース映像を用いて予め転移学習により前記ターゲット映像に合わせて作成した合成用モデルを用いて前記体験者映像を合成し、
前記ソース映像のフレーム数が前記体験者映像のフレーム数よりも大きいことを特徴とする請求項１から７何れか１項に記載の自己投影型体験システム。
【請求項９】
前記ターゲット映像と連動する香り、風、音、光の少なくとも１つを前記合成映像とともに出力する効果演出手段をさらに備える、請求項１から８何れか１項に記載の自己投影型体験システム。
【請求項１０】
前記表示手段は、前記体験者の正対側にミラーパネル部と、前記ミラーパネル部の前記体験者と反対側に配置された表示部と、前記ミラーパネル部の前記体験者と反対側に配置され、前記ミラーパネル部の前側に位置する前記体験者を撮像する前記撮影手段とを備え、
前記出力制御手段は、前記ミラーパネル部に表示された前記体験者の映像を前記表示部に吸い込まれるような表示態様に変化させた後、前記合成映像を出力することを特徴とする請求項４から９何れか１項に記載の自己投影型体験システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、自己投影型体験システムに関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
広告などの既存の動画像（メディアテンプレート）に、顧客が撮影された動画像や静止画像を結合した動画像（広告）を作成する方法がある（特許文献１）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特表２００３－５２９９７５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１では、顧客が撮影された動画像や静止画像を撮影する際に、顧客に動作を行うように指示を行っている。しかし、研究を進めていく中で、顧客を撮影する際に顧客に指示する行動内容、セリフ内容が、既存の動画像に結合し作成した動画像の完成度に影響することが明らかになり、顧客に指示する内容について研究の余地があった。
【０００５】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、撮影手段と体験者の顔との相対的な角度の変化を誘起するための撮影補助手段を含む自己投影型体験システムに関するものである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、体験者の顔を撮影可能な撮影手段と、ターゲット映像を取得するターゲット映像取得手段と、前記撮影手段により撮影された体験者映像を前記ターゲット映像に合成する合成手段と、前記合成手段により合成された合成映像を出力する出力制御手段と、前記撮影手段と前記体験者の顔との相対的な角度の変化を誘起するための撮影補助手段と、を含むことを特徴とする自己投影型体験システムに関する。
【発明の効果】
【０００７】
本発明により提供される自己投影型体験システムによれば、撮影手段と体験者の顔との相対的な角度の変化を誘起するための撮影補助手段を備えることにより、体験者映像をターゲット映像に合成手段によって合成された合成映像が、合成感や違和感のないものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
（ａ）ターゲット映像の所定フレームを示す図であり、（ｂ）（ａ）と同一フレームに対し、体験者映像を合成したことを示す図である。
自己投影型体験システムの概念図である。
（ａ）は自己投影型体験システム１０の正面図を、図３（ｂ）は自己投影型体験システム１０の右側側面図を示す図である。
（ａ）は自己投影型体験システム１０の使用例を、（ｂ）は自己投影型体験システム１０の使用例を示す図である。
（ａ）は自己投影型体験システム１０の使用例を、（ｂ）は自己投影型体験システム１０の使用例を示す図である。
自己投影型体験システム１０の使用例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本発明の好ましい実施形態の例について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態の図面は、いずれも本発明の技術思想、構成及び動作を説明するためのものであり、その構成を具体的に限定するものではない。また、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
【００１０】
＜概要＞
本実施形態における自己投影型体験システムの概要について説明する。
本実施形態の自己投影型体験システム（以下、本システムと表示する場合がある）は、体験者の顔を撮影可能な撮影手段と、ターゲット映像を取得するターゲット映像取得手段と、前記撮影手段により撮影された体験者映像を前記ターゲット映像に合成する合成手段と、前記合成手段により合成された合成映像を出力する出力制御手段と、前記撮影手段と前記体験者の顔との相対的な角度の変化を誘起するための撮影補助手段と、を含むことを特徴とする。
（【００１１】以降は省略されています）

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