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公開番号2023128252
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-09-14
出願番号2022032475
出願日2022-03-03
発明の名称組立式箱型捕虫器
出願人株式会社P.C.WILL
代理人個人
主分類A01M 1/14 20060101AFI20230907BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】農業ハウス等の農場に設置して害虫を捕獲する捕虫器において、簡単に組み立てることができる箱型を採用しつつ、野菜や果実、花卉、樹木等の農作物の植栽の周囲だけでなく農作物同士の隙間や葉や枝の間等の農作物に近く害虫が最も集まりやすいところに設置しても内部の水濡れを抑制できる捕虫器を提供する。
【解決手段】内部に捕虫用の粘着性を有する捕虫シート8によって害虫を捕獲可能な組立式箱型捕虫器1として、黄色系統又は青色系統に着色され防水性を有する1枚の原シート10の各部を山折り又は谷折りに折り曲げて有蓋無底の箱型に組み立てるように構成し、組立の工程で原シート10の開放端部を相寄らせることで構成される一方の側壁5と上壁6とを、少なくとも原シート10の一部を異なる方向から二重以上に重ね合わせた構成とした。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
内部に配設した捕虫用の粘着性を有する捕虫シートによって害虫を捕獲可能な組立式箱型捕虫器であって、
黄色系統又は青色系統に着色され防水性を有する1枚の原シートの各部を山折り又は谷折りに折り曲げて有蓋無底の箱型に組み立てるように構成されており、
組立の工程で前記原シートの開放端部を相寄らせることで構成される一方の側壁と上壁とを、少なくとも前記原シートの一部を異なる方向から二重以上に重ね合わせた構成としていることを特徴とする組立式箱型捕虫器。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
組立後に前壁、背壁、左側壁、右側壁及び上壁を有する箱型の構成に対応させて、
前記原シートを内側から見た状態で、前記前壁の左側に右外側壁、前記前壁と前記背壁との間に前記左側壁、前記背壁の右側に右内側壁、前記前壁の上側に上外壁、前記右外側壁及び前記左側壁の上側にそれぞれ上内壁を、それぞれ隣接させて配置し、これら各壁の境界部を谷折りにすることで、相寄る前記右外側壁と前記右内側壁によって前記右側壁を構成し、前記上外壁と前記各上内壁によって前記上壁を構成している請求項1に記載の組立式箱型捕虫器。
【請求項3】
前記右内側壁と前記背壁との境界部にスリットを形成するとともに、前記右外側壁に隣接して係合片を設け、前記スリットに前記係合片を挿入して組み立てることで前記右外側壁と前記右内側壁を重ね合わせて前記右側壁を構成している請求項2に記載の組立式箱型捕虫器。
【請求項4】
前記原シートにおいて、前記背壁の上部に連続させて上方突出片後部と上方突出片前部を設け、前記上方突出片後部と前記上方突出片前部とを境界部分で折り曲げることで、組立後の前記背壁の上部に、前記前壁よりも上方に長く二重構造を有する上方突出片を形成している請求項2又は3の何れかに記載の組立式箱型捕虫器。
【請求項5】
前記原シートにおいて、前記上外壁の上部に連続させて上方突出片中間部を設けるとともに、前記上方突出片中間部に前記上外壁との境界部から延びて開閉可能な係止片を形成し、組立時に前記上方突出片中間部を前記上方突出片前部と前記上方突出片後部との間に下側から挿入するとともに、前記上方突出片前部の下端部を前記係止片と前記上方突出片中間部との間に挿入して係止する構成としている請求項4に記載の組立式箱型捕虫器。
【請求項6】
前記上方突出片に、前後方向に貫通する吊下用孔部を形成している請求項4又は5の何れかに記載の組立式箱型捕虫器。
【請求項7】
前記前壁又は前記背壁の何れか一方又は両方の内面側に、前記捕虫シートを貼設している請求項2乃至6の何れかに記載の組立式箱型捕虫器。
【請求項8】
前記捕虫シートを設けた前記前壁又は前記背壁の何れか一方又は両方における捕虫シートよりも下方部位に、外側に向けて開放可能な窓部を形成している請求項7に記載の組立式箱型捕虫器。
【請求項9】
前記窓部に、1つ以上の小窓を形成している請求項8に記載の組立式箱型捕虫器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、農作物に付く害虫を捕獲する捕虫器であって、簡易に組み立てることができる紙製等の箱型の捕虫器に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
農業用ハウスや畑、果樹園、花卉栽培園等の農場では、コナジラミ類、アザミウマ類等の微小害虫や、ハエ類やアブラムシ類等の比較的大きな害虫から農作物を守るため、粘着性のある捕虫シートを植生の周囲に吊り下げるなどして対策が講じられている。このような捕虫シートは、農場における害虫の棲息状況の調査にも用いられている。
【0003】
しかしながら、吊下式の捕虫シートに多数の害虫が捕獲された状態では見た目に不衛生である。また、捕虫シートの粘着面が外部に露出しているため、その粘着面が直接触れた農作物は傷んで商品価値が低下してしまうため、植生の周囲よりも害虫が多数棲息している農作物同士の隙間や葉の間など、農作物のごく近傍には捕虫シートを配置することができない。また、農作物の生産には、肥料や農薬の散布や散水(水耕栽培を除く)が必要であるが、捕虫シートの外部に露出した粘着面に肥料や水分(液体肥料、農薬、水)がかかると粘着力の低下を招き、捕虫シートの交換が必要となる。
【0004】
このような吊下式の捕虫シートに代えて、農場に設置できる箱型の捕虫器も種々考えられている。このような捕虫器としては、例えば、牛舎等の家畜場に設置されるものであるが、筒状の粘着トラップをプラスチックやダンボール紙や画用紙等を組み立てた筒状の支持体の外側面全体に支持させた構成の飛翔性害虫捕獲装置や(特許文献1参照)、耐水性紙等で構成した容器の内部に害虫に固有の誘引剤を配置して外部に導出する誘因手段を設けるとともに、内部に害虫を侵入させる開口部を形成し、内部に配設した交換可能な粘着シートに害虫を付着させる害虫捕獲器や(特許文献2参照)、厚紙やプラスチックフィルム等の板状の素材を折り曲げたり湾曲させるなどして組み立てて箱型とした底壁内部に捕虫用の粘着層を塗工した構成の害虫捕獲器(特許文献3参照)等を例示することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-6125
特開2006-25709
特開2021-114922
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
まず、特許文献1に開示された飛翔性害虫捕獲装置のような捕虫器は、家畜に踏まれないように家畜から離して設置する前提であるから、筒状の支持体の外周面に粘着トラップが露出した状態であっても問題はないが、これを農作物を栽培する農場に応用しようとする場合には、従前の捕虫シートと同様に、農作物との接触を避けるためには植生の周囲に設置するしかない。
【0007】
特許文献2に開示された害虫捕獲器のような捕虫器では、容器の内部に粘着シートが設けられているので、農作物同士の隙間や葉の間などに配置しても粘着シートと接触することがないため、農作物の商品価値を下げることなく害虫の捕獲をすることができるものの、害虫を寄せ集めるための誘引剤を併用することが必須であることから、誘引剤の補充や交換が必要となったり、粘着シートの交換の手間も掛かり、生産価格も購入価格も高額となり、農場に多数設置するためのコストが掛かりすぎる。また、同文献の容器は、組み立てキットとして上蓋、下蓋、側壁から構成されており、側壁を角筒状に折り曲げた状態で開放された上部及び下部に上蓋及び下蓋をそれぞれ単純に嵌め込む構造であることから、液状肥料や農薬の散布や散水の際に、特に側壁と上蓋との隙間から水分の侵入が起こりやすく、粘着シートの劣化や誘引剤の流失が生じ得ると考えられる。
【0008】
特許文献1に開示された害虫捕獲器のような捕虫器は、農業用ハウスの地面や床に置いて用いることが前提とされているため、底壁内部に塗工された粘着層の両側方が常に開放された状態にあり、折り曲げ又は湾曲させて組み合わされる壁同士は雄雌関係で接続係合させる構成であることから、外部に開放されていたり隙間が多い構造である。そのため、特許文献2と同様に、液状肥料や農薬の散布や散水の際に水分の侵入が起こりやすく、粘着層の劣化が生じやすいといえる。したがって、最も害虫が集まりやすい農作物同士の隙間や葉の間などには、この種の捕虫器を設置して使用することは向いていない。
【0009】
本発明は、以上のような問題に鑑みて、農作物を栽培する農場に設置して害虫を捕獲する捕虫器において、使用者である農業従事者自身で簡単に組み立てることができる安価な紙等で作られる箱型を採用しつつ、農作物の植栽の周囲だけでなく農作物同士の隙間や葉の間等の農作物に近く害虫が最も集まりやすいところに設置することができ、しかも肥料や農薬の撒布や散水の際にも内部に水が浸入しにくい構造の捕虫器の提供を主たる目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、内部に配設した捕虫用の粘着性を有する捕虫シートによって害虫を捕獲可能な組立式箱型捕虫器であって、黄色系統又は青色系統に着色され耐水性を有する1枚の製原シートの各部を山折り又は谷折りに折り曲げて有蓋無底の箱型に組み立てるように構成されており、組立の工程で原シートの開放端部を相寄らせることで構成される一方の側壁と上壁とを、少なくとも原シートの一部を異なる方向から二重以上に重ね合わせた構成としていることを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)

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