TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2023126988
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-09-13
出願番号2020130467
出願日2020-07-31
発明の名称ディスプレイユニット
出願人AGC株式会社
代理人個人,個人
主分類G02B 5/02 20060101AFI20230906BHJP(光学)
要約【課題】防眩性を更に向上する、技術を提供する。
【解決手段】ディスプレイユニット1は、ディスプレイ2と、防眩層3と、を有する。防眩層3は、凹凸を含む第1主面3aと第1主面3aとは反対向きの第2主面3bとを含み、第2主面3bをディスプレイ2に向けてディスプレイ2の上に積層される。防眩層3は、20°反射像拡散性指標値Rb20°と45°反射像拡散性指標値Rb45°との差ΔRb(ΔRb=Rb20°-Rb45°)が0.05以上である。ディスプレイ2は、内部反射率R_intが3.0%以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ディスプレイと、防眩層と、を有する、ディスプレイユニットであって、
前記防眩層は、凹凸を含む第1主面と前記第1主面とは反対向きの第2主面とを含み、前記第2主面を前記ディスプレイに向けて前記ディスプレイの上に積層され、
前記防眩層は、下記の20°反射像拡散性指標値Rb20°と下記の45°反射像拡散性指標値Rb45°との差ΔRb(ΔRb=Rb20°-Rb45°)が0.05以上であり、
前記ディスプレイは、下記の内部反射率R_intが3.0%以下である、ディスプレイユニット。
内部反射率R_int:前記ディスプレイの前記防眩層が形成される主面に対して、JIS Z8722:2009に準拠して、幾何条件d(8°:di)で測定した視感反射率をR_dipとする。また、前記ディスプレイの前記防眩層に最も近い最上層を剥離し、前記最上層の剥離面に黒色膜を施した状態で、前記最上層の前記防眩層が形成される主面に対してJIS Z8722:2009に準拠して、幾何条件d(8°:di)で測定した視感反射率をR_surfとする。下記式(1)によりR_intが算出される。
R_int=R_dip-R_surf・・・(1)
20°反射像拡散性指標値Rb20°:日本電色工業社製の変角光度計GC-5000Lを用い、前記防眩層の前記第2主面に黒色膜を施した状態で、前記防眩層の前記第1主面に対して光を照射し、その反射光の輝度を検出器で検出する。前記防眩層の厚さ方向と平行な方向の角度φを0゜とすると、φ=20°の角度で光を照射する。φ=-20°で検出される正反射光の輝度をRb20°_1とし、φ=-50°~+10°の全範囲で検出される反射光の輝度の合計値をRb20°_2とすると、下記式(2)によりRb20°が算出される。
Rb20°=(Rb20°_2-Rb20°_1)/(Rb20°_2)・・・(2)
45°反射像拡散性指標値Rb45°:日本電色工業社製の変角光度計GC-5000Lを用い、前記防眩層の前記第2主面に黒色膜を施した状態で、前記防眩層の前記第1主面に対して光を照射し、その反射光の輝度を検出器で検出する。前記防眩層の厚さ方向と平行な方向の角度φを0゜とすると、角度φ=45°の角度で光を照射する。φ=-45°で検出される正反射光の輝度をRb45°_1とし、φ=-75°~―15°の全範囲で検出される反射光の輝度の合計値をRb45°_2とすると、下記式(3)によりRb45°が算出される。
Rb45°=(Rb45°_2-Rb45°_1)/(Rb45°_2)・・・(3)
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記防眩層は、ヘイズ値が5%~30%である、請求項1に記載のディスプレイユニット。
【請求項3】
前記防眩層は、下記の鮮明性指標値Cが0.7以上である、請求項1又は2に記載のディスプレイユニット。
鮮明性指標値C:日本電色工業社製の変角光度計GC-5000Lを用い、前記防眩層の前記第2主面に対向配置される光源から、前記防眩層の厚さ方向と平行な方向に、光を前記防眩層の前記第2主面に照射し、その透過光の輝度を検出器で検出する。前記防眩層の厚さ方向と平行な方向の角度θを0°とする。θ=0°で検出される透過光の輝度をC1とし、θ=-90°~90°の全範囲で検出される透過光の輝度の合計値をC2とする場合に、下記式(4)によりCが算出される。
C=C1/C2・・・(4)
【請求項4】
前記防眩層がガラス基板であり、前記ガラス基板が前記凹凸を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載のディスプレイユニット。
【請求項5】
前記防眩層がガラス基板とコーティング層とを含み、前記コーティング層が前記凹凸を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載のディスプレイユニット。
【請求項6】
前記ガラス基板は、アルミノシリケートガラスである、請求項4又は5に記載のディスプレイユニット。
【請求項7】
前記ディスプレイユニットが車載用である、請求項1~6のいずれか1項に記載のディスプレイユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ディスプレイユニットに関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
ディスプレイの表面に、周囲の物体又は照明等が映り込むと、画像の視認性が低下する。そこで、ディスプレイの表面には、防眩層が設けられる(例えば特許文献1~3参照)。防眩層は、ガラス基板に対して防眩処理が施されたものであり、凹凸が付与されたものである。防眩処理は、例えば、ガラス基板の表面のフロスト処理、エッチング処理、及びブラスト処理から選ばれる少なくとも1つ、又はガラス基板に対するコーティング液の塗布と焼成を含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-6498号公報
特開2019-144475号公報
特開2019-123652号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
防眩層は、凹凸を有する。凹凸によって、光の反射方向を分散でき、周囲の物体又は照明等の映り込みを抑制できる。
【0005】
本開示の一態様は、防眩性を更に向上する、技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係るディスプレイユニットは、ディスプレイと、防眩層と、を有する。前記防眩層は、凹凸を含む第1主面と前記第1主面とは反対向きの第2主面とを含み、前記第2主面を前記ディスプレイに向けて前記ディスプレイの上に積層される。前記防眩層は、20°反射像拡散性指標値Rb20°と45°反射像拡散性指標値Rb45°との差ΔRb(ΔRb=Rb20°-Rb45°)が0.05以上である。前記ディスプレイは、内部反射率R_intが3.0%以下である。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一態様によれば、防眩性を更に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係るディスプレイユニットの断面図である。
図2は、変形例に係るディスプレイユニットの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図面において同一の又は対応する構成には同一の符号を付し、説明を省略することがある。また、明細書中、数値範囲を示す「~」は、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
【0010】
図1を参照して、本実施形態に係るディスプレイユニット1について説明する。ディスプレイユニット1は、例えば車載用である。但し、ディスプレイユニット1の用途は、特に限定されない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

AGC株式会社
分相ガラス
21日前
AGC株式会社
車両用窓ガラス
1か月前
AGC株式会社
車両用アンテナ装置
24日前
AGC株式会社
ミラー及びその製造方法
1か月前
国立大学法人愛媛大学
ガラス
29日前
AGC株式会社
窓ガラスシステム及び窓ガラス
1日前
AGC株式会社
反応性ケイ素基含有有機重合体の製造方法
22日前
AGC株式会社
サイドスポイラーのブラケットとリアウィンドウとの接合
1か月前
AGC株式会社
ブラケット付きガラスを製造する方法及びブラケット付きガラス
1か月前
AGC株式会社
積層体、電子デバイス用部材付き積層体、電子デバイスの製造方法
1か月前
AGC株式会社
液状組成物、プリプレグ、樹脂付き金属基材、配線板及びシリカ粒子
21日前
AGC株式会社
液状組成物、プリプレグ、樹脂付き金属基材、配線板及びシリカ粒子
21日前
AGC株式会社
液状組成物、プリプレグ、樹脂付き金属基材、配線板及びシリカ粒子
21日前
AGC株式会社
液状組成物、プリプレグ、樹脂付き金属基材、配線板及びシリカ粒子
21日前
AGC株式会社
ブロックポリマー、組成物、表面処理剤、物品、及び物品の製造方法
21日前
AGC株式会社
液状組成物、プリプレグ、樹脂付き金属基材、配線板及びシリカ粒子
1か月前
AGC株式会社
液状組成物、プリプレグ、樹脂付き金属基材、配線板及びシリカ粒子
1か月前
AGC株式会社
液状組成物、プリプレグ、樹脂付き金属基材、配線板、及びシリカ粒子
1か月前
AGC株式会社
反射型マスクブランク
7日前
AGC株式会社
重合体、硬化性重合体、架橋剤、重合体の製造方法及びノルボルネン誘導体
21日前
AGC株式会社
光学フィルタおよび撮像装置
29日前
AGC株式会社
表面形状の測定方法、マスクブランク用基板の検査方法およびマスクブランクの製造方法
1か月前
AGC株式会社
導体ペースト及びその製造方法、導体部材、セラミックス基板、並びにガラスセラミックス基板
22日前
AGC株式会社
化学強化後ガラス基板の製造方法、化学強化後ガラス基板のリワーク方法及び化学強化後ガラス基板
7日前
AGC株式会社
回折光学素子、これを用いた投影装置、及び計測装置
10日前
AGC株式会社
EUVマスクブランク用ガラス部材、その製造方法およびEUVマスクブランク用ガラス基板の製造方法
22日前
AGC株式会社
高周波デバイス用ガラス基板、液晶アンテナ及び高周波デバイス
1か月前
AGC株式会社
透明表示装置、透明表示装置付きガラス板、透明表示装置付き合わせガラス、および、移動体
2日前
AGC株式会社
ロールフィルム、ロールフィルムの製造方法、銅張積層体の製造方法、及びプリント基板の製造方法
21日前
AGC株式会社
末端に炭素-炭素不飽和基を有するオキシアルキレン重合体の製造方法、末端に反応性ケイ素基を有するオキシアルキレン重合体の製造方法、末端に炭素-炭素不飽和基を有するオキシアルキレン重合体、及び末端に反応性ケイ素基を有するオキシアルキレン重合体
7日前
株式会社シグマ
光学系
7日前
カンタツ株式会社
撮像レンズ
1か月前
カンタツ株式会社
撮像レンズ
1か月前
カンタツ株式会社
撮像レンズ
1か月前
カンタツ株式会社
撮像レンズ
1か月前
株式会社ニコン
顕微鏡
1か月前
Flag Counter
続きを見る