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公開番号2023125927
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-09-07
出願番号2022030296
出願日2022-02-28
発明の名称蔓性植物除去具
出願人中国電力株式会社
代理人個人
主分類A01M 21/02 20060101AFI20230831BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】、電柱の支線に絡み付いた蔓性植物を安全に効率良く切断して除去するとともに、作業者の疲労を軽減することが可能な蔓性植物除去具を提供する。
【解決手段】本発明の蔓性植物除去具1a、1bは、間接活線作業において用いられる絶縁操作棒のような絶縁性を有する棒状部材2の先端に鎌3aや鋸3bからなる刃部3が取り付けられるとともに、電柱の支線に係止される鈎状の係止部材4が取付部6を有する連結部材5を介して棒状部材2に連結された構造となっている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電柱の支線に絡み付いた蔓性植物を切断して除去する蔓性植物除去具であって、
絶縁性を有する棒状部材と、
この棒状部材の先端に取り付けられた刃部と、
前記支線に係止される係止部材と、
前記棒状部材に取り付けられる取付部を有し、前記係止部材を前記棒状部材に連結する連結部材と、を備えていることを特徴とする蔓性植物除去具。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記取付部は、
内部に配置された前記支線に対して挟着可能に、ヒンジを介して開閉自在に連結される一対の半割体からなることを特徴とする請求項1に記載の蔓性植物除去具。
【請求項3】
前記連結部材は、前記取付部と前記係止部材の間に設置される自在継手を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の蔓性植物除去具。
【請求項4】
前記連結部材は、棒状をなして全長を可変に構成された長さ調節機構を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の蔓性植物除去具。
【請求項5】
前記刃部は、鎌又は鋸からなることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の蔓性植物除去具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電柱の支線などの電気設備を伝うようにして自生している葛などの蔓性植物を切断して除去する蔓性植物除去具に係り、特に、先端に取り付けられた刃部を適切な角度に調整して、蔓性植物を安全に効率良く切断することが可能な蔓性植物除去具に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
図5は電柱の支線に蔓性植物が絡み付いた状態を示した図である。この図に示すように、電柱50の支線51を伝うようにして自生している葛52などの蔓性植物は、高圧線や機器に接触することによって停電を発生させるだけでなく、電柱50の保守作業の際には昇柱の支障となる。支線51の下部に絡み付いている葛52については、比較的容易に除去することができるものの、葛52が支線51の上部に達している場合には、電柱50に昇って作業を行わなければならないため、多くの時間と労力を要していた。なお、電柱50に昇る代わりに高所作業車を使用することもできるが、この場合には、2名の作業者を必要とすることから、作業効率が悪いという課題があった。
【0003】
このような課題に対処するものとして、例えば、特許文献1には「かずら除去具」という名称で、支線に絡み付いたかずらを切断するための切断部材を備えた道具に関する発明が開示されている。
特許文献1に開示された発明は、支線を受容可能な凹形状の刃部と、逆U字状に湾曲した引掛部材からなる切断部材が絶縁操作棒の先端に取り付けられた構造となっている。
このような構造によれば、刃部に支線を受容させた状態で切断部材を支線に沿って摺動させることで、支線に絡み付いたかずらを切断することができる。
【0004】
また、特許文献2には「除草作業支援具」という名称で、管理者が行う電気設備の周囲の除草作業を支援する道具に関する発明が開示されている。
特許文献2に開示された発明は、湾曲した略三日月形の平板形状をなし、軸部の先端に取り付けられた刃物部と、この刃物部に対して回動自在に連結された回収部を備えている。
このような構造によれば、回収部を支線等に沿わせて作業者の手元側に移動させることにより、刃物部で切断された植物が回収されるため、植物の切断と回収を効率良く行うことができる。
【0005】
さらに、特許文献3には「蔓性植物除去工具」という名称で、支線に絡み付いたかずら等を長尺の操作棒によって除去する際の労力を低減させることが可能な工具に関する発明が開示されている。
特許文献3に開示された発明は、互いに対峙し対をなす側壁部と、この側壁部の一端側を連結する連結部からなり、一対の側壁部の間に他端側が開放されるように収容空間が形成されたヘッド本体と、上記一対の側壁部の間に挿入される部材に対して、近接又は離間するように揺動可能に上記一対の側壁部に取り付けられた揺動刃と、ヘッド本体から引き出された線状部材の操作により一対の揺動刃を互いに近接するように揺動させる揺動刃駆動機構を備えたヘッドが操作棒の先端部に取り付けられた構造となっている。
このような構造によれば、支線に巻き付いた蔓性植物を支線とともに一対の側壁部の間の収容空間に挿入した状態で線状部材を操作することで、上述の蔓性植物を揺動刃によって切断することができる。
【0006】
そして、特許文献4には「電柱支線における巻付き蔓の切払い除去具」という名称で、電柱支線に巻付いた蔓を地上から切払って除去するための道具に関する発明が開示されている。
特許文献4に開示された発明は、杆体の先端に鎌と鋸からなる刃部が互いに外を向くように取り付けられた構造となっている。
このような構造によれば、鎌と鋸を蔓の太さにより選択して使い分けることで、どのような太さの蔓も効率良く切払うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2005-278408号公報
特開2019-50743号公報
特開2016-15951号公報
特開平6-7066号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に開示された発明では、刃部が絶縁操作棒の先端に固定されており、刃部の絶縁操作棒に対する位置関係を変化させることができないため、刃部を支線に沿って摺動させている間に刃部と支線がなす角度が変化すると、絶縁操作棒をどのように操作しても刃部に支線を受容させることが不可能な状態となり、かずらの除去作業を続けることが困難になってしまうおそれがあった。
また、特許文献2に開示された発明では、回収部と刃物部の位置関係を自由に変更できないため、回収部を支線に沿わせて移動させる際に回収部と支線のなす角度が変化してしまい、回収部を支線に沿わせるようにして作業者の手元側に移動させることが困難となる結果、除草作業を継続できなくなる可能性が高い。
【0009】
特許文献3に開示された発明では、ヘッドが操作棒の先端に対して固定されており、ヘッドの操作棒に対する角度を変更できないため、蔓性植物を支線とともに収容空間に挿入した状態でヘッドを支線に沿って移動させている間に、ヘッドと支線のなす角度が変化してしまい、ヘッドを支線に沿って移動させることが不可能となり、揺動刃による蔓性植物の切断が困難になる可能性が高い。
また、特許文献4に開示された発明において、電柱支線の上部に巻付いた蔓を切払うためには、長尺の杆体を用いなければならないが、その場合、除去具が重くなるとともに操作が難しくなることから、作業性が格段に低下してしまうという課題があった。
本発明は、このような課題に対処してなされたものであり、電柱の支線に絡み付いた蔓性植物を安全に効率良く切断して除去するとともに、作業者の疲労を軽減することが可能な蔓性植物除去具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、第1の発明は、電柱の支線に絡み付いた蔓性植物を切断して除去する蔓性植物除去具であって、絶縁性を有する棒状部材と、この棒状部材の先端に取り付けられた刃部と、支線に係止される係止部材と、棒状部材に取り付けられる取付部を有し、係止部材を棒状部材に連結する連結部材と、を備えていることを特徴とする。
第1の発明においては、蔓性植物の除去作業を行う際に係止部材を電柱の支線に係止すると、除去具の自重が支線に加わる結果、棒状部材を操作する作業者の負担が軽減されるという作用を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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