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公開番号2023118025
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-08-24
出願番号2022032993
出願日2022-02-14
発明の名称腎毒性軽減用組成物
出願人個人
代理人
主分類A61K 31/19 20060101AFI20230817BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】低コストで、安全面でも問題の無い新たな腎毒性軽減剤を提供することを課題とする。
【解決手段】酪酸を有効成分とする腎毒性軽減用組成物。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
酪酸を有効成分として含有する腎毒性軽減用組成物
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
前記組成物が酪酸水溶液である請求項1に記載の腎毒性軽減用組成物。
【請求項3】
前記腎毒性が、生体内に投与された薬剤により生じた腎毒性である請求項1に記載の腎毒性軽減用組成物。
【請求項4】
前記薬剤が白金製剤である請求項3に記載の腎毒性軽減用組成物。
【請求項5】
前記白金製剤がシスプラチンである請求項4に記載の腎毒性軽減用組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、酪酸を有効成分とする組成物に関する。さらに詳しく言えば、本発明は生体内に投与された白金製剤により引き起こされる腎毒性を軽減し得る酪酸を有効成分とする腎毒性軽減組成物に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
「シスプラチン」は抗がん剤として幅広くがん患者に使用されている。しかし、重大な副作用として急性腎不全があり、腎機能障害を持つ患者には禁忌とされている他、シスプラチン投与時には十分な水分摂取が強く推奨され、場合によっては利尿薬を用いてでも排泄を促す必要があるほど、シスプラチンの腎臓内蓄積と腎毒性軽減には十分な注意が払われている。シスプラチンの副作用を軽減するために作られた薬として、同じ白金製剤である「カルボプラチン」が存在する。この2剤の違いを簡単に説明すると、シスプラチンは抗腫瘍効果が高いが、副作用が重い、一方カルボプラチンはシスプラチンと比べると抗腫瘍効果は劣るが、副作用は軽い、という特徴がある。またカルボプラチンはシスプラチンと比較して血液毒性、特に血小板減少が強いというデメリットもある。がん患者の中には、延命という観点から少しでも効果の強いシスプラチンを選択するか、あるいはQOL(quality of life)を考慮してカルボプラチンを選択するかの判断に迫られる人も存在する。そこで、シスプラチン投与による腎機能障害を低減させることができる安価で安全な有用成分を見出すことは、がん治療における患者のQOL改善のための喫緊の課題である。
【0003】
このような課題に対し、シスプラチンの腎毒性を軽減しうる化合物を探索する試みは多くなされてはいるが、臨床上実用化されるまでには至らず、結局のところ大量補液を行ったり、利尿薬を投与したりすることが腎障害対応の基本となっている。例えば特許文献1では、グルタチオンモノイソプロピルエステルがシスプラチンの副作用軽減に有効であると記載されているが、成人1日当たりの経口投与量は100mg乃至1000mgとあり、富士フィルム和光純薬株式会社の製品情報によると、グルタチオンモノエチルエステル(還元型)の販売価格は3万円/100mgであるため、費用対効果が見込めず、製品化するまでには至っていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭63-284132号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、これまでにも多く見いだされてきた腎毒性軽減剤が、費用対効果の面でなかなか製品化されてこなかったという実情を踏まえ、より低コストで取り入れやすく、安全面でも問題の無い新たな腎毒性軽減剤を提供することを課題とする。
【0006】
本発明は、身体への負担をかけることなく、また低コストで毒性を軽減できる組成物を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、野菜または果物から単離した細菌を腎障害モデルマウスに投与したところ、腎機能の改善がみられることを発見した。このメカニズムを検討したところ、野菜または果物由来細菌が腸内で何らかの物質を産生することで腸内フローラを変化させ、それにより腎機能が改善されたのではという仮説に行き着いた。そこで、腸内細菌が産生する物質として短鎖脂肪酸の1種である「酪酸」を用い、再実験を行ったところ、野菜または果物由来細菌で検証したときと同様に腎機能の改善(腎毒性の軽減)がみられたことから、本発明を完成するに至った。尚、腎機能の改善は、血中且つ尿中クレアチニン測定によって評価した。
【発明の効果】
【0008】
本発明により腎毒性を軽減させる組成物が提供される。特に現代のがん治療において重要な位置づけである白金製剤の副作用の軽減に有効である。本発明により白金製剤によって生じた腎機能障害は、酪酸によって軽減されることが示された。酪酸は比較的安価で手に入る物質である点、本発明での摂取濃度は食品中に含有する濃度と大差なく、安全性も担保されている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
シスプラチン投与直後の尿中クレアチニン測定の結果を示すグラフである。おおよそ群間でほぼ同程度の値を示している。すなわち、酪酸投与前の腎機能は群間で差が無かったことを表す。
解剖直前の尿中クレアチニン測定の結果を示すグラフである。対照群の値に比較して、酪酸群では約50%高値であり、クレアチニンが尿中に排泄されていることを示す。すなわち、腎毒性の低減が確認された。
解剖後に行った血中クレアチニン測定の結果を示すグラフである。血中クレアチニン値は低いほど腎機能が保たれていることを示す。対照群より酪酸群で約20%低値であり、[図2]の結果と照らし合わせても齟齬のない結果である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係る組成物は酪酸および/又はその塩類を有効成分とする事を特徴とする。
有効成分としては、酪酸のほか、可食成分として許容できるのであれば、これらの塩類であってもよい。酪酸塩であればナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩などを用いる事ができる
また、本発明に係る組成物は、本発明の効果を損なわない限り、上述の有効成分以外に、任意の添加剤、任意の成分を含有する事ができる。これらの添加剤、成分は組成物の形態に応じて選択可能であって、以下に述べる飲食品、食品添加物、医薬品等に使用可能なものが用いられる。
(【0011】以降は省略されています)

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