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公開番号2023114476
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-08-18
出願番号2022016778
出願日2022-02-06
発明の名称股関節装具
出願人個人
代理人
主分類A61H 3/00 20060101AFI20230810BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】簡単な構造で、股関節の伸展補助、外転補助、屈曲補助を、補助の方向と強さを調整して実施できる股関節装具を提供すること。
【解決手段】上記課題を達成するために、体幹コルセット部と大腿カフ部を持ち、両者が伸縮性のある平らなゴムなどのバンドで連結されており、立位歩行時の股関節の伸展補助、外転補助、屈曲補助を、バンドの固定位置や緊張の度合いや本数を調整することにより、補助の方向や強度を調整して実施できる股関節装具。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
体幹コルセット部と大腿カフ部を持ち、両者が伸縮性のある平らなゴムなどのバンドで連結されており、立位歩行時の股関節の伸展補助、外転補助、屈曲補助を、バンドの固定位置や緊張の度合いや本数を調整することにより、補助の方向と強さを調整して実施できる股関節装具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は歩行練習のための股関節装具に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
股関節装具は、人工股関節置換術後に脱臼防止のため股関節外転位保持を目指し処方されることがある。また、小児疾患であるペルテス病、先天性股関節脱臼に対し、股関節の外転位保持のために用いられる(非特許文献1)。
【0003】
また股関節装具は、重度の脳性麻痺などにおいて、ダイヤルロックまたはリングロックを用いて股関節を固定し、立位、歩行の練習のために処方される(非特許文献2)。
【0004】
一方、脳卒中片麻痺患者の歩行練習では、股関節をコントロールする機能のある装具はほとんど処方されない。脳卒中片麻痺患者に対して最も処方が多いのは、足関節のみをコントロールする短下肢装具である。
【0005】
短下肢装具は、脳卒中患者の足関節の痙性による運動障害を矯正するための標準的装具である。短下肢装具を装着した歩行で不安定性な場合は、まず足関節固定角度の調整で対処できないかをみる。
【0006】
足関節固定角度の調整で歩行の安定性が確認されれば、歩行練習が進むにつれて足関節継手に可動性をもつ装具が検討対象となる。GaitsolutionやRapsなどの足関節の遊動性を保ちながら痙性を制御する様々な工学的機構を持つ短下肢装具が制作されている(非特許文献5、非特許文献6)。
【0007】
逆に、短下肢装具を用いて色々な試行錯誤を行っても歩行を安定させることができない場合は、膝関節も固定できる長下肢装具が選択される。
【0008】
さらに長下肢装具を用いても、障害が重度で歩行が不安定なことがある。これは股関節に十分な随意性や筋力がない場合である。
【0009】
しかし、このような重症脳卒中症例でも、長下肢装具の機能に加えて股関節制動機能も有する装具はほとんど処方されない。そのような装具は高額となり、装着が大変で、将来的な実用性は低いと判断されるためである。
【0010】
こうした股関節の随意的コントロールが不十分な重症脳卒中症例では、股関節の不安定性は治療者による介助により補われ、前述のような長下肢装具を用いて歩行練習が実施される。当然ながら、歩行練習はかなり難渋することになる。
(【0011】以降は省略されています)

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