TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2023110919
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-08-09
出願番号2023060076,2019034085
出願日2023-04-03,2019-02-27
発明の名称生体高分子を認識するハイブリッド型蛍光プローブ
出願人公立大学法人福井県立大学,学校法人近畿大学
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G01N 33/66 20060101AFI20230802BHJP(測定;試験)
要約【課題】糖類を含む生体高分子を高感度に蛍光認識できるハイブリッド型蛍光プローブとしてのBODIPY誘導体に関する。
【解決手段】式(1)の化合物またはその塩を含むプローブで、糖類をターゲットとした蛍光色素であるプローブ。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2023110919000052.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">44</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">60</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
式(1):
TIFF
2023110919000041.tif
44
60
[式中、


~R

は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミン、チオール、エポキシ、カルボン酸、カルボン酸エステル、C
1-6
アルキル、C
2-6
アルケニル、C
3-8
シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、-O-C
1-6
アルキル、-O-C
2-6
アルケニル、-O-C
3-8
シクロアルキル、-O-アリール、-O-ヘテロアリール、-O-ヘテロシクリル、-NH-C
1-6
アルキル、-N(C
1-6
アルキル)

、-NH-C
2-6
アルケニル、-NH-C
3-8
シクロアルキル、-NH-アリール、-NH-ヘテロアリール、-NH-ヘテロシクリル、-NHCO-C
1-6
アルキル、-NHCO-C
2-6
アルケニル、-NHCO-C
3-8
シクロアルキル、-NHCO-アリール、-NHCO-ヘテロアリール、-NHCO-ヘテロシクリル、-CONH-C
1-6
アルキル、-CONH-C
2-6
アルケニル、-CONH-C
3-8
シクロアルキル、-CONH-アリール、-CONH-ヘテロアリール、-CONH-ヘテロシクリル、-CO-C
1-6
アルキル、-CO-C
2-6
アルケニル、-CO-C
3-8
シクロアルキル、-CO-アリール、-CO-ヘテロアリール、または-CO-ヘテロシクリルであり、ここでアルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルは、それぞれ独立して、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミン、-NH-C
1-6
アルキル、-N(C
1-6
アルキル)

、カルボン酸、C
1-6
アルキル、C
1-6
アルコキシ、C
3-8
シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルからなる群から選択される1または2以上の置換基で置換されていてもよく、あるいはR

とR

、および/またはR

とR

が、それぞれの結合可能ないずれかの部位が結合して環を形成してもよく、および


は、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミン、チオール、エポキシ、カルボン酸、カルボン酸エステル、C
1-6
アルキル、C
2-6
アルケニル、C
2-6
アルキニル、-O-C
1-6
アルキル、-O-C
2-6
アルケニル、-O-C
2-6
アルキニル、-O-C
3-8
シクロアルキル、-O-アリール、-O-ヘテロアリール、-O-ヘテロシクリル、-NH-C
1-6
アルキル、-N(C
1-6
アルキル)

、-NH-C
2-6
アルケニル、-NH-C
2-6
アルキニル、-NH-C
3-8
シクロアルキル、-NH-アリール、-NH-ヘテロアリール、-NH-ヘテロシクリル、-NHCO-C
続きを表示(約 3,000 文字)【請求項2】
式(1)の化合物が式(2):
TIFF
2023110919000043.tif
54
62
の化合物である、請求項1のプローブ。
【請求項3】


およびR

が水素原子である、請求項1または2のプローブ。
【請求項4】


およびR

がそれぞれ独立して、ハロゲン原子、ヒドロキシ、アミン、カルボン酸、-O-C
1-6
アルキル、-O-C
2-6
アルケニル、-NH-C
1-6
アルキル、-N(C
1-6
アルキル)

、-NH-C
2-6
アルケニル、-NHCO-C
1-6
アルキル、-NHCO-C
2-6
アルケニル、-CONH-C
1-6
アルキル、-CONH-C
2-6
アルケニル、-CO-C
1-6
アルキル、または-CO-C
2-6
アルケニルであり、ここでアルキルおよびアルケニルは、それぞれ独立して、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミン、-NH-C
1-6
アルキル、-N(C
1-6
アルキル)

、カルボン酸、およびC
1-6
アルコキシからなる群から選択される1または2以上の置換基で置換されていてもよい、請求項1~3のいずれかのプローブ。
【請求項5】


およびR

がそれぞれ独立して、-NH-C
1-6
アルキレン-O-C
1-6
アルキルである、請求項3のプローブ。
【請求項6】


およびR

が、-NH-CH

CH

-O-CH

である、請求項5のプローブ。
【請求項7】


が、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミン、チオール、エポキシ、-O-C
1-6
アルキル、-O-C
2-6
アルケニル、-O-C
2-6
アルキニル、-O-C
3-8
シクロアルキル、-O-アリール、-O-ヘテロアリール、-O-ヘテロシクリル、-NH-C
1-6
アルキル、-N(C
1-6
アルキル)

、-NH-C
2-6
アルケニル、-NH-C
2-6
アルキニル、-NH-C
3-8
シクロアルキル、-NH-アリール、-NH-ヘテロアリール、-NH-ヘテロシクリル、-NHCO-C
1-6
アルキル、-NHCO-C
2-6
アルケニル、-NHCO-C
2-6
アルキニル、-NHCO-C
3-8
シクロアルキル、-NHCO-アリール、-NHCO-ヘテロアリール、または-NHCO-ヘテロシクリル、であり、ここでアルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルは、それぞれ独立して、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミン、-NH-C
1-6
アルキル、-N(C
1-6
アルキル)

、カルボン酸、C
1-6
アルキル、C
1-6
アルコキシ、C
3-8
シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクリル(ここで、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルは、更に適宜置換されていてもよいC
1-12
アルキル、適宜置換されていてもよいベンジル、適宜置換されていてもよいアリール、適宜置換されていてもよいヘテロアリール、または適宜置換されていてもよいヘテロシクリルで置換されていてもよい)からなる群から選択される1または2以上の置換基で置換されていてもよい、請求項1~6のいずれかのプローブ。
【請求項8】


が、水素原子、ニトロ、ヒドロキシ、アミン、チオール、エポキシ、-O-C
1-6
アルキル、-O-C
2-6
アルケニル、-O-C
2-6
アルキニル、-O-C
3-8
シクロアルキル、-O-アリール、-O-ヘテロアリール、-O-ヘテロシクリル、-NHCO-C
1-6
アルキル、-NHCO-C
2-6
アルケニル、-NHCO-C
2-6
アルキニル、-NHCO-C
3-8
シクロアルキル、-NHCO-アリール、-NHCO-ヘテロアリール、または-NHCO-ヘテロシクリル、であり、ここでアルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルは、それぞれ独立して、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミン、-NH-C
1-6
アルキル、-N(C
1-6
アルキル)

、カルボン酸、C
1-6
アルキル、C
1-6
アルコキシ、C
3-8
シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクリル(ここで、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルは、更に適宜置換されていてもよいC
1-12
アルキル、適宜置換されていてもよいベンジル、適宜置換されていてもよいアリール、適宜置換されていてもよいヘテロアリール、または適宜置換されていてもよいヘテロシクリルで置換されていてもよい)からなる群から選択される1または2以上の置換基で置換されていてもよい、請求項1~7のいずれかのプローブ。
【請求項9】


が、C
2-6
アルキニル、-O-C
2-6
アルキニル、-NH-C
2-6
アルキニル、-NHCO-C
2-6
アルキニル、または-CO-C
2-6
アルキニルである、請求項1~6のいずれかのプローブ。
【請求項10】


が下式:
TIFF
2023110919000044.tif
15
33
(式中、R

はオリゴ糖認識構造であり、トリアゾール環の1位または3位の窒素原子に結合する)
である、請求項1~6のいずれかのプローブ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、糖類を含む生体高分子を高感度に蛍光認識できるハイブリッド型蛍光プローブ、それを用いた解析方法、およびそれを調製するための合成中間体に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
糖類は生体関連分子に広く組み込まれる重要な分子単位であり、特に単糖が2~10個結合した糖鎖であるオリゴ糖は、腸内環境の整備など、プレバイオティクスの観点からこれまでに多くの研究が報告されており、生理活性を利用した農薬、医薬品、食品添加物等への応用が期待されている。
【0003】
糖類の定量分析は、従来、(1)フェノール-硫酸法のような、強酸と処理し色素化合物に導く比色定量法(非特許文献1)、(2)Somogyi-Nelson法のような、糖による還元で色素を発色させる比色定量法(非特許文献2および3)、(3)グルコースバイオセンサーとして広く用いられている酵素法、(4)HPLCなどクロマトグラフィー法を示差屈折率(RI)検出法など各種検出法と組み合わせた分離検出法が用いられてきたが、感度や選択的な検出の点で課題があり、いずれもハイスループットアッセイには適していななど問題があった。
【0004】
また、糖を蛍光誘導体化して検出する蛍光検出法として、リン酸-フェニルヒドラジン法やアルギニン試薬法も実施されているが、糖による誘導体化の反応性の違いや反応収率の影響で再現性のある解析が難しいという課題があった。
他に、糖鎖アレイ解析も実施されているが、アレイ解析によく用いられる蛍光色素Cy3を糖類の定量に用いた場合は、定量性には優れるが、量子収率が低く、蛍光色素としては不十分なため、検出感度に難があった。
【0005】
一方、タンパク質の疎水性表面検出用の蛍光プローブとして、N. Dorhらが開発したHydrophobicity (HP) Sensorは、下記の母骨格BODIPYを有する蛍光プローブで、非極性溶媒中で高い量子収率と蛍光強度を示し、水溶液中では十分に消光するという特徴を有していた(非特許文献4)。しかしながら、糖類を解析するにあたっては、溶液中での蛍光の安定性に難があり、精密な蛍光定量には適さず、またプローブとしての選択性も不十分であった。
TIFF
2023110919000001.tif
27
35
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
Dubois, M. et al.: Anal. Chem., 28, 350 (1956)
P. A. Shaffer, M. Somogyi: J. Biol. Chem., 100, 695 (1933)
Nelson, N.: J. Biol. Chem., 153, 375 (1944)
N. Dorh, et al., Sci. Reports, 5, 18337 (2015)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、糖類、特にオリゴ糖を含む生体高分子を定量的に、且つ高感度に解析できる方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討したところ、タンパク質の解析に用いる蛍光色素の一種であるBODIPY(boron-dipyrromethene)の母骨格に水溶性を増大する置換基を導入し、更にジピロメテン骨格の5位に置換アリール基を導入することで、水溶液中ではほとんど蛍光を発しないことで知られたBODIPYが、オリゴ糖と結合することで分子周辺で極性低下が生じ、その極性低下に応じて、水溶液中で強く飛躍的に安定な蛍光を発することを発見し、またアリール基の置換基として糖類選択的な官能基を導入することが可能となり、高感度で且つ各種糖類に対して選択的となり得るハイブリッド型蛍光プローブが得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は以下のとおりである。
[項1]
式(1):
TIFF
2023110919000002.tif
44
60
[式中、


~R

は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミン、チオール、エポキシ、カルボン酸、カルボン酸エステル、C
1-6
アルキル、C
2-6
アルケニル、C
3-8
シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、-O-C
1-6
アルキル、-O-C
2-6
アルケニル、-O-C
3-8
シクロアルキル、-O-アリール、-O-ヘテロアリール、-O-ヘテロシクリル、-NH-C
1-6
アルキル、-N(C
1-6
アルキル)

、-NH-C
2-6
アルケニル、-NH-C
3-8
シクロアルキル、-NH-アリール、-NH-ヘテロアリール、-NH-ヘテロシクリル、-NHCO-C
1-6
アルキル、-NHCO-C
2-6
アルケニル、-NHCO-C
3-8
シクロアルキル、-NHCO-アリール、-NHCO-ヘテロアリール、-NHCO-ヘテロシクリル、-CONH-C
1-6
アルキル、-CONH-C
2-6
アルケニル、-CONH-C
3-8
シクロアルキル、-CONH-アリール、-CONH-ヘテロアリール、-CONH-ヘテロシクリル、-CO-C
1-6
アルキル、-CO-C
2-6
アルケニル、-CO-C
3-8
シクロアルキル、-CO-アリール、-CO-ヘテロアリール、または-CO-ヘテロシクリルであり、ここでアルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルは、それぞれ独立して、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミン、-NH-C
1-6
アルキル、-N(C
1-6
アルキル)

、カルボン酸、C
1-6
アルキル、C
1-6
アルコキシ、C
3-8
シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルからなる群から選択される1または2以上の置換基で置換されていてもよく、あるいはR

とR

、および/またはR

とR

が、それぞれの結合可能ないずれかの部位が結合して環を形成してもよく、および


は、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミン、チオール、エポキシ、カルボン酸、カルボン酸エステル、C
1-6
アルキル、C
2-6
アルケニル、C
2-6
アルキニル、-O-C
1-6
アルキル、-O-C
2-6
アルケニル、-O-C
2-6
アルキニル、-O-C
3-8
シクロアルキル、-O-アリール、-O-ヘテロアリール、-O-ヘテロシクリル、-NH-C
1-6
アルキル、-N(C
1-6
アルキル)

、-NH-C
2-6
アルケニル、-NH-C
【0010】
[項2]
式(1)の化合物が式(2):
TIFF
2023110919000004.tif
54
62
の化合物である、項1のプローブ。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

公立大学法人福井県立大学
アニサキス活動抑制剤、アニサキス活動抑制方法、加工食品の製造方法、及び、動物生産方法
3か月前
太陽誘電株式会社
検出装置
19日前
太陽誘電株式会社
検出装置
18日前
株式会社豊田自動織機
無人走行体
今日
日本碍子株式会社
ガスセンサ
21日前
アズビル株式会社
圧力センサ
24日前
アズビル株式会社
差圧センサ
24日前
株式会社プロテリアル
位置検出装置
21日前
株式会社クボタ
検査装置
19日前
トヨタ自動車株式会社
測定治具
今日
村田機械株式会社
変位検出装置
今日
キーコム株式会社
試験システム
3日前
株式会社村田製作所
変位センサ
20日前
株式会社ヨコオ
プローブ
20日前
キーコム株式会社
試験システム
3日前
株式会社クボタ
検査装置
19日前
三恵技研工業株式会社
レドーム
17日前
TDK株式会社
ガスセンサ
17日前
日本精工株式会社
軸受装置
18日前
株式会社ミヤワキ
診断装置
10日前
株式会社ミヤワキ
診断装置
10日前
TDK株式会社
ガスセンサ
17日前
株式会社ミヤワキ
診断装置
10日前
アズビル株式会社
オイル封入方法
17日前
株式会社シンカグループ
計測装置
14日前
コイズミ照明株式会社
検出ユニット
11日前
株式会社ミツトヨ
自動内径測定装置
17日前
日立Astemo株式会社
測定装置
7日前
ニプロ株式会社
粉体検査装置
25日前
オムロン株式会社
スイッチング装置
3日前
大同特殊鋼株式会社
超音波探傷方法
7日前
三菱マテリアル株式会社
温度センサ
7日前
三菱マテリアル株式会社
温度センサ
14日前
株式会社不二越
X線測定装置
今日
アンリツ株式会社
テストピース
18日前
トヨタ自動車株式会社
空燃比算出装置
今日
続きを見る