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公開番号2023097518
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-07-10
出願番号2021213679
出願日2021-12-28
発明の名称歯間ブラシ
出願人ライオン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A46B 5/00 20060101AFI20230703BHJP(ブラシ製品)
要約【課題】歯間挿入性を確保しつつ、挿入圧を低減し、歯肉への痛みを低減できる歯間ブラシを提供することを目的とする。
【解決手段】把持部10と、把持部10の先端部分に設けられたブラシ部20と、を備える歯間ブラシ1において、軸部21と、軸部21の側面から突出する複数の刷毛部22からなる清掃部23とを備えるブラシ部20を用い、把持部10の先端部分の内部に空洞部11を設け、かつ軟質樹脂のみからなる接続部15にブラシ部20の軸部21の基端を接続することにより、ブラシ部20に軸部21の基端に向かって荷重が加わったときに、ブラシ部20の軸部21の一部が空洞部11側に押し込まれるようにする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
把持部と、前記把持部の先端部分に設けられたブラシ部と、を備える歯間ブラシであって、
前記ブラシ部は、軸部と、前記軸部の側面から突出する複数の刷毛部からなる清掃部とを備え、
前記把持部の先端部分は、内部に空洞部を有し、かつ前記軸部の基端と接続された接続部が軟質樹脂のみからなり、
前記ブラシ部に前記軸部の基端に向かって荷重が加わったときに、前記軸部が前記空洞部側に押し込まれる、歯間ブラシ。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記接続部が膜状である、請求項1に記載の歯間ブラシ。
【請求項3】
前記軸部が、軸芯と、前記軸芯を被覆する被覆部とを備え、
前記刷毛部、前記被覆部及び前記接続部を構成する材料が同一の軟質樹脂である、請求項1又は2に記載の歯間ブラシ。
【請求項4】
前記ブラシ部に前記軸部の基端に向かって0.4Nの荷重が加わったときに、前記軸部が前記空洞部側に1.0mm以上押し込まれる、請求項1~3のいずれか一項に記載の歯間ブラシ。
【請求項5】
前記把持部の先端部分が、前記空洞部を囲い、かつ前記ブラシ部側に開口が形成された硬質樹脂からなる外壁部と、前記開口を塞ぐ前記接続部と、を備えている、請求項1~4のいずれか一項に記載の歯間ブラシ。
【請求項6】
前記空洞部と前記接続部との境界における前記開口の開口面方向の最大長さが、前記接続部の開口面方向の最大長さよりも小さい、請求項5に記載の歯間ブラシ。
【請求項7】
前記ブラシ部が前記軸部の基端のみで前記接続部と接続されており、前記ブラシ部に対し、前記軸部の軸方向に対して傾斜した方向に荷重が加わったときに、前記ブラシ部が前記空洞部側に押し込まれつつ前記基端を基点に傾倒する、請求項1~6のいずれか一項に記載の歯間ブラシ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、歯間ブラシに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
歯間ブラシは、歯ブラシでは清掃が困難な歯間を清掃するための補助清掃用具として使用される。歯間ブラシは、ワイヤーを軸材として使用したものと、合成樹脂を軸材として使用したものとがある。一般的に、合成樹脂を軸材として使用した歯間ブラシは、軸材を金属から樹脂に代えることで、歯肉へ与える刺激を緩和しているが、ワイヤー歯間ブラシに近しい剛直性を持ち、狭い歯間に無理に挿入すると歯肉に痛みが生じることがある。
【0003】
特許文献1の歯間ブラシは、清掃部が弾性変形しながら歯間に挿入されることで、歯肉への為害性を低下させつつ清掃力及び清掃実感を向上させている。しかし、ブラシ部の剛性が低く歯間への挿入性に課題があった。
特許文献2の歯間ブラシは、ブラシカバー部の先端の開口部の周縁部に緩衝部を設け、ブラシカバー部を長軸方向に収縮させてブラシ部を出し入れ自在に突き出せるようにすることで、ブラシ部先端の歯肉への刺激防止と携行時のブラシ部の保護を図っている。しかし、使用時に誤ってブラシ部先端が歯肉に当たったときに歯肉に与える負荷を逃がすことはできず、歯肉を傷付ける可能性があり、為害性に課題があった。
特許文献3の歯間ブラシは、ブラシ部の軸部の前端部に柔軟性をもたせることで歯肉への為害性の解消を図っている。しかし、ブラシ部の軸部が撓みやすいために歯間への挿入性が低くなり、使用性に課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-68342号公報
特開2012-90798号公報
特開2013-223787号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、歯間挿入性を確保しつつ、挿入圧を低減し、歯肉への痛みを低減できる歯間ブラシを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の態様を含む。
[1]把持部と、前記把持部の先端部分に設けられたブラシ部と、を備える歯間ブラシであって、
前記ブラシ部は、軸部と、前記軸部の側面から突出する複数の刷毛部からなる清掃部とを備え、
前記把持部の先端部分は、内部に空洞部を有し、かつ前記軸部の基端と接続された接続部が軟質樹脂のみからなり、
前記ブラシ部に前記軸部の基端に向かって荷重が加わったときに、前記軸部が前記空洞部側に押し込まれる、歯間ブラシ。
[2]前記接続部が膜状である、[1]に記載の歯間ブラシ。
[3]前記軸部が、軸芯と、前記軸芯を被覆する被覆部とを備え、
前記刷毛部、前記被覆部及び前記接続部を構成する材料が同一の軟質樹脂である、[1]又は[2]に記載の歯間ブラシ。
[4]前記ブラシ部に前記軸部の基端に向かって0.4Nの荷重が加わったときに、前記軸部が前記空洞部側に1.0mm以上押し込まれる、[1]~[3]のいずれかに記載の歯間ブラシ。
[5]前記把持部の先端部分が、前記空洞部を囲い、かつ前記ブラシ部側に開口が形成された硬質樹脂からなる外壁部と、前記開口を塞ぐ前記接続部と、を備えている、[1]~[4]のいずれかに記載の歯間ブラシ。
[6]前記空洞部と前記接続部との境界における前記開口の開口面方向の最大長さが、前記接続部の開口面方向の最大長さよりも小さい、[5]に記載の歯間ブラシ。
[7]前記ブラシ部が前記軸部の基端のみで前記接続部と接続されており、前記ブラシ部に対し、前記軸部の軸方向に対して傾斜した方向に荷重が加わったときに、前記ブラシ部が前記空洞部側に押し込まれつつ前記基端を基点に傾倒する、[1]~[6]のいずれかに記載の歯間ブラシ。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、歯間挿入性を確保しつつ、挿入圧を低減し、歯肉への痛みを低減できる歯間ブラシを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態の一例の歯間ブラシを示した断面図である。
図1の歯間ブラシのブラシ部及び接続部を拡大して示した断面図である。
図2の歯間ブラシのブラシ部が把持部の空洞部に押し込まれて後退する様子を示した断面図である。
図2の歯間ブラシのブラシ部が把持部の空洞部に押し込まれつつ傾倒する様子を示した断面図である。
歯間ブラシにおける把持部の先端部分の接続部の取り付け形態の一例を示した断面図である。
実施形態の他の例の歯間ブラシを示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の歯間ブラシについて、一例を示し、図面を参照して説明する。
なお、以下の説明において例示される図の寸法等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。以下の各図面においては、各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
【0010】
図1及び図2に示すように、本実施形態の歯間ブラシ1は、把持部10と、把持部10の先端部分に設けられたブラシ部20と、を備える。
以下の説明においては、把持部10の軸方向を長軸方向、長軸方向に垂直な方向を短軸方向とする。
(【0011】以降は省略されています)

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