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公開番号2023084618
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-19
出願番号2021198921
出願日2021-12-07
発明の名称放送受信システム
出願人日本放送協会
代理人個人
主分類H04B 1/26 20060101AFI20230612BHJP(電気通信技術)
要約【課題】21GHz帯の衛星放送及び標準規格に準拠する12GHz帯の衛星放送の信号を地上デジタルテレビジョン放送の信号と混合可能な周波数に変換し、同軸ケーブルを用いて宅内の受信機に伝送する放送受信システムを提供する。
【解決手段】本発明の放送受信システム1は、21GHz帯右旋/左旋IF信号を生成する機能部(12,13R,13L,15R,15L)と、12GHz帯IF信号を生成する機能部(18,19)と、12GHz帯IF信号及び21GHz帯右旋/左旋IF信号を混合し第1の中間周波数帯に収まる受信信号を生成する機能部(20)と、21GHz帯右旋/左旋IF信号については階層分離多重を用いて2種類の新たな21GHz帯第1/第2IF信号へと変換して第2の中間周波数帯に収まる宅内向けIF信号を生成し、同軸ケーブルCC2を介して宅内の受信機28に伝送する機能部(23,24,27)と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
21GHz帯の衛星放送及び標準規格に準拠する12GHz帯の衛星放送の信号を地上デジタルテレビジョン放送の信号と混合可能な周波数に変換し、同軸ケーブルを用いて宅内の受信機に伝送する放送受信システムであって、
衛星放送受信アンテナによって放送受信した21GHz帯の放送信号について右旋と左旋の偏波分離を行う第1の偏波分離器と、
前記第1の偏波分離器から得られる偏波分離後の各信号に対して、放送帯域内のチャンネルをカバーする21GHz帯右旋信号及び21GHz帯左旋信号を抽出するバンドパスフィルタ処理を施すバンドパスフィルタと、
当該21GHz帯右旋信号及び21GHz帯左旋信号に対して、それぞれに21GHz帯右旋及び左旋用として偏波間で所定帯域分を分離させた予め定めた中間周波数(IF)へと周波数変換を施し、21GHz帯右旋IF信号及び21GHz帯左旋IF信号を生成する周波数変換部と、
衛星放送受信アンテナによって放送受信した12GHz帯の放送信号について右旋と左旋の偏波分離を行う第2の偏波分離器と、
前記第2の偏波分離器から得られる偏波分離後の各信号に対して、放送帯域内のチャンネルをカバーする12GHz帯右旋信号及び12GHz帯左旋信号を抽出するバンドパスフィルタ処理を施した後、12GHz帯右旋及び左旋用として予め定めた中間周波数へと周波数変換を施し、12GHz帯IF信号を生成するブロックコンバータ(LNB)と、
当該12GHz帯IF信号と、当該21GHz帯右旋IF信号及び21GHz帯左旋IF信号とを周波数帯域として互いに重複することなく混合し、第1の中間周波数帯に収まる衛星放送の受信信号を生成する第1の混合器と、
前記第1の混合器から得られる当該第1の中間周波数帯に収まる衛星放送の受信信号から、12GHz帯IF信号と、21GHz帯右旋IF信号及び21GHz帯左旋IF信号とを分波する分波器と、
前記分波器から得られる21GHz帯右旋IF信号及び21GHz帯左旋IF信号について、それぞれ右旋及び左旋の偏波毎に一旦復調し、その後、12GHz帯IF信号及び地上デジタルテレビジョン放送の信号とは別帯域の2種類の新たな中間周波数帯の信号となるように階層分離多重を用いて再変調して、21GHz帯第1IF信号及び21GHz帯第2IF信号を生成する21GHz帯衛星放送再変調部と、
前記分波器から得られる12GHz帯IF信号と、前記21GHz帯衛星放送再変調部から得られる21GHz帯第1IF信号及び21GHz帯第2IF信号と、地上デジタルテレビジョン放送の信号とを周波数帯域として互いに重複することなく混合し、第2の中間周波数帯に収まる宅内向けIF信号を生成し、同軸ケーブルを介して宅内の受信機に伝送する第2の混合器と、
を備えることを特徴とする放送受信システム。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記第1の中間周波数帯に収まる衛星放送の受信信号は、当該21GHz帯右旋IF信号と、当該21GHz帯左旋IF信号との間に、当該12GHz帯IF信号が配置された信号からなることを特徴とする、請求項1に記載の放送受信システム。
【請求項3】
前記第2の中間周波数帯に収まる宅内向けIF信号は、当該21GHz帯第1IF信号及び21GHz帯第2IF信号が、当該12GHz帯IF信号より下側中間周波数帯に配置され、尚且つ地上デジタルテレビジョン放送の周波数帯の下側の空き領域に21GHz帯第1IF信号が配置され、地上デジタルテレビジョン放送の周波数帯の上側の空き領域に21GHz帯第2IF信号が配置された信号からなることを特徴とする、請求項1又は2に記載の放送受信システム。
【請求項4】
前記21GHz帯衛星放送再変調部は、当該21GHz帯右旋IF信号における2つのチャンネルのうち一方と、当該21GHz帯左旋IF信号における2つのチャンネルのうち一方とを階層分離多重して前記21GHz帯第1IF信号を生成し、当該21GHz帯右旋IF信号における2つのチャンネルのうち他方と、当該21GHz帯左旋IF信号における2つのチャンネルのうち他方とを階層分離多重して前記21GHz帯第2IF信号を生成することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の放送受信システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、地上放送及び衛星放送の受信に係る放送受信システムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来からの衛星放送受信システムには、以下のようなものがある。
(1)12GHz帯の衛星放送を1.0~3.2GHzに変換し、同軸ケーブルで宅内に伝送する衛星放送受信システム(例えば、非特許文献1参照)。
(2)光ファイバを用いて、3.2GHzを超える周波数の信号を宅内に伝送する衛星放送受信システム(例えば、非特許文献2参照)。
【0003】
また、近年では、電力に差をつけて2つの階層の信号を多重伝送する階層分離多重方式であるLDM(Layered Division Multiplexing)を用いた放送受信システムとして、以下のようなものが開示されている。
(1)LDMにより多重された放送を受信する放送受信システム(例えば、特許文献1,2参照)。
(2)LDMを用いた地上放送を周波数変換により2Kと4Kに分離して宅内に伝送する放送受信システム(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-150521号公報
特開2021-101584号公報
特開2021-087115号公報
【非特許文献】
【0005】
ARIB STD-B63 1.9版,“高度広帯域衛星デジタル放送用受信装置(望ましい仕様)”,2019年12月5日改定
横澤 真介、外,“POFを用いた21GHz帯衛星放送の宅内配信の一検討”,映像情報メディア学会,2020年映像情報メディア学会創立70周年記念大会 12D-1,2020年12月22日発表
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
現行の12GHz帯の衛星放送は、11.7~12.75GHz(12GHz帯)を利用している。12GHz帯の衛星放送用の受信アンテナから出力される信号の周波数帯域幅は1050MHzであり、偏波は、右旋円偏波(以下、単に「右旋」とも称する。)と左旋円偏波(以下、単に「左旋」とも称する。)を用いている。それぞれの偏波で異なる番組を放送することができる。
【0007】
この衛星放送の受信のために、一般的に、宅内の配信に同軸ケーブルが用いられる。同軸ケーブルは12GHz帯の電波を伝送できないことから、LNB(Low noise block convertor)と称されるブロックコンバータを用いて12GHz帯の衛星放送信号を中間周波数(IF)に変換している。
【0008】
そこで、ARIB標準規格STD-B63(非特許文献1参照)では、12GHz帯の衛星放送の右旋と左旋の同時受信を可能とするため、左旋用IFは、右旋用IFよりも高い周波数に規定された。12GHz帯衛星放送のIF帯域(BS/CS-IF)は、右旋と左旋の全体で1032~3224MHzである。
【0009】
一方、地上デジタルテレビジョン放送(地上TV)は、470~710MHzを用いている。そこで、既存の放送受信システムでは、宅内においては、地上TVの放送波とBS/CS-IFを混合し、1本の同軸ケーブルで伝送することが一般的である。また、放送用周波数として、FM放送(76~95MHz)やマルチメディア放送(95~108MHz)などがある。図7には、従来技術における既存の放送受信システム内の周波数配列を図示している。
【0010】
ところで、衛星放送用として、21.4~22.0GHz(21GHz帯)にも周波数の割り当てがある。21GHz帯の衛星放送用の受信アンテナから出力される信号の周波数帯域幅は600MHzであり、偏波は、右旋と左旋の利用が検討されている。12GHz帯衛星放送と同様、それぞれの偏波で異なる番組を放送できる。
(【0011】以降は省略されています)

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