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公開番号2023079581
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-08
出願番号2021193103
出願日2021-11-29
発明の名称構造物
出願人個人
代理人個人,個人
主分類E04H 1/02 20060101AFI20230601BHJP(建築物)
要約【課題】第1空間から第2空間への通気性を向上でき、かつ、建築物の構造が大型化することを抑制可能な構造物を提供する。
【解決手段】建築物の外部A1と居住空間B1とを隔てる本体部35と、本体部35に設けられた通気装置30と、通気装置30に設けられ、かつ、外部A1の空気を居住空間B1へ送る第1通気路24及び第2通気路25と、を有し、本体部35の厚さ方向における通気装置30の配置範囲L1,L2は、本体部35の配置範囲L3内にあり、第2通気路24の中心を示す仮想線E1に対して垂直な平面内における第1通気路24の断面積は、仮想線E1に沿って居住空間B1に近づくことに伴い狭くなっている、壁11を構成した。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
第1空間と第2空間とを隔てる本体部と、
前記本体部に設けられた通気装置と、
前記通気装置に設けられ、かつ、前記第1空間の空気を前記第2空間へ送る通気路と、
を有し、
前記本体部の厚さ方向における前記通気装置の配置範囲は、前記本体部の配置範囲内にあり、
前記通気路の中心を示す仮想線に対して垂直な平面内における前記通気路の断面積は、前記仮想線に沿って前記第2空間に近づくことに伴い狭くなっている、構造物。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
請求項1記載の構造物において、
前記第1空間は、建築物の外部であり、
前記第2空間は、前記建築物の内部である、構造物。
【請求項3】
請求項1または2記載の構造物において、
前記通気路は、
第1通気路と、
前記第1通気路につながり、かつ、前記第1通気路と前記第2空間との間に位置する第2通気路と、
を有し、
前記仮想線は、前記第2通気路の中心を示し、
前記仮想線に対して垂直な平面内における前記第2通気路の断面積は、前記仮想線に沿った方向の何れの位置でも同じであり、
前記仮想線に対して垂直な平面内における前記第1通気路の断面積は、前記仮想線に沿って前記内部に近づくことに伴い狭くなっている、構造物。
【請求項4】
請求項3記載の構造物において、
前記通気装置は、
前記本体部に接続され、かつ、前記第1通気路を有する第1管部と、
前記第1管部に接続され、かつ、前記第2通気路を有する第2管部と、
を有する、構造物。
【請求項5】
請求項3または4記載の構造物において、
前記仮想線に沿った方向で、前記第1通気路の配置範囲は、前記第2通気路の配置範囲を超えている、構造物。
【請求項6】
請求項3乃至5の何れか1項記載の構造物において、
前記本体部は、前記仮想線に対して垂直な平面内で環状のフレームを有し、
前記第1通気路及び前記第2通気路は、前記フレームの内側に設けられている、構造物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、第1空間から第2空間へ空気を送るための通気装置を備えた構造物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
建築物の外部(第1空間)から内部(第2空間)へ空気を送る通気装置を備えた構造物の一例が、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載されている構造物は、各階毎に複数の住戸が左右方向に配列されてなる多層階集合住宅における通風構造である。特許文献1に記載された通風構造は、所定階において互いに隣接する住戸を仕切る戸境壁の少なくとも1つが、所定間隔をおいて配置された2重壁を有する。また、各住戸の外にバルコニーが設けられており、2重壁はバルコニーの手摺壁と一体的に形成されている。さらに、2重壁は、住戸側から室外側に向けて延ばされ、かつ、途中位置までは平行のまま延長形成されており、途中位置から左右方向にラッパ状に広がるように延長形成されている。特許文献1には、戸境壁を構成する2重壁の間の空間を空気流通効率のよい通風路として機能させることができ、これにより多層階集合住宅における各住戸の居住空間の通風性を十分に高めることができる、と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-115407号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明者は、特許文献1に記載されている構造物は、隣接する住戸を仕切るようにバルコニーに専用で設けられるため、建築物の構造が大型化する、という課題を認識した。
【0005】
本開示の目的は、第1空間から第2空間への通気性を向上でき、かつ、建築物の構造が大型化することを抑制可能な構造物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の構造物は、第1空間と第2空間とを隔てる本体部と、前記本体部に設けられた通気装置と、前記通気装置に設けられ、かつ、前記第1空間の空気を前記第2空間へ送る通気路と、を有し、前記本体部の厚さ方向における前記通気装置の配置範囲は、前記本体部の配置範囲内にあり、前記通気路の中心を示す仮想線に対して垂直な平面内における前記通気路の断面積は、前記仮想線に沿って前記第2空間に近づくことに伴い狭くなっている、構造物である。
【発明の効果】
【0007】
本開示の構造物によれば、第1空間から第2空間への通気性を向上でき、かつ、建築物の構造が大型化することを抑制可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
(A)は、建築物の一例を示す外観図、(B)建築物に設けた壁の断面図である。
壁を建築物の外部から見た正面図である。
壁を建築物の内部から見た背面図である。
図2のII-II線における側面断面図である。
図3のV-V線における平面断面図である。
(A)は、通気路の他の形状例を示す正面図、(B)は、通気路の他の形状例を示す背面図である。
通気路を塞ぐ密封装置を設けた例を示す側面断面図である。
壁の外部側及び内部側にシャッタを設ける例を示す側面断面図である。
(A),(B)は、壁の模式的な側面断面図、(C),(D)は、壁の模式的な側平面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(概要)
本開示の構造物は、第1空間から第2空間への通気性、換気性を向上させるためのものであり、通気装置は構造物自体に設けられる。以下、図面に基づいて、本開示の実施形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本開示は実施形態の内容に限定されない。
【0010】
(実施例)
図1(A)に示される建築物10は、一例として戸建て住居(家屋)であり、建築物10は、図1(B)、図2、図3、図4及び図5に示されるような壁11を有する。壁11は、建築物10の外部A1と居住空間B1とを隔てる構造物である。壁11は、鉛直方向、つまり、重力の作用方向に沿って延ばされている。図4のように、壁11は、側面断面視で一例として直線状に延ばされ、かつ、図5のように、壁11は、平面断面視で一例として直線状に延ばされている。壁11は、本体部35及び通気装置30を有する。本体部35は、壁11の強度を確保する構造体であり、本体部35は、縦フレーム12及び横フレーム13を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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