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公開番号2023079236
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-08
出願番号2021192597
出願日2021-11-27
発明の名称日本酒の火入れ装置
出願人柳井電機工業株式会社,八鹿酒造株式会社
代理人個人
主分類C12G 3/022 20190101AFI20230601BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】効率性や精度を向上させた日本酒の火入れ装置を提供する。
【解決手段】本発明の日本酒の火入れ装置は、日本酒の原酒を輸送する輸送管2と、輸送管の周囲に温水を接触させる温水接触部3と、温水接触部での接触の後に、輸送管の周囲に冷水を接触させる冷水接触部4と、輸送管を経た原酒を回収する回収部5と、を備え、輸送管は、温水接触部から回収部まで、冷水接触部を介して連続しており、原酒は、温水接触部での接触により、第1温度に昇温され、原酒は、冷水接触部での接触により、第2温度に降温され、第1温度は、原酒に含まれる火落菌の殺菌および酵素の不活化の少なくとも一方を可能とする温度である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
日本酒の原酒を輸送する輸送管と、
前記輸送管の周囲に温水を接触させる温水接触部と、
前記温水接触部での接触の後に、前記輸送管の周囲に冷水を接触させる冷水接触部と、
前記輸送管を経た前記原酒を回収する回収部と、を備え、
前記輸送管は、前記温水接触部から前記回収部まで、前記冷水接触部を介して連続しており、
前記原酒は、前記温水接触部での接触により、第1温度に昇温され、
前記原酒は、前記冷水接触部での接触により、第2温度に降温され、
前記第1温度は、前記原酒に含まれる火落菌の殺菌および酵素の不活化の少なくとも一方を可能とする温度である、日本酒の火入れ装置。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記第2温度は、前記原酒の保存に適した温度である、請求項1記載の日本酒の火入れ装置。
【請求項3】
前記第1温度は、65℃~70℃である、請求項1または2記載の日本酒の火入れ装置。
【請求項4】
前記第2温度は、10℃~15℃である、請求項1から3のいずれか記載の日本酒の火入れ装置。
【請求項5】
前記温水接触部での温水の温度は、80℃~90℃である、請求項1から4のいずれか記載の日本酒の火入れ装置。
【請求項6】
前記冷水接触部での冷水の温度は、5℃以下である、請求項1から5のいずれか記載の日本酒の火入れ装置。
【請求項7】
前記温水接触部は、前記輸送管路の外部を覆って前記輸送管路の外部に熱を加え、
前記温水接触部に温水を循環供給する温水供給部を、更に備える、請求項1から6のいずれか記載の日本酒の火入れ装置。
【請求項8】
前記冷水接触部は、前記輸送管路の外部を覆って前記輸送管路の外部を冷却し、
前記冷水接触部に冷水を循環供給する冷水供給部を、更に備える、請求項1から7のいずれか記載の日本酒の火入れ装置。
【請求項9】
前記輸送管は、少なくとも一部において、螺旋形状を有する、請求項1から8のいずれか記載の日本酒の火入れ装置。
【請求項10】
前記少なくとも一部は、前記温水接触部と接触する部分および前記冷水接触部と接触する部分を含む、請求項9記載の日本酒の火入れ装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、日本酒の製造工程の一つである火入れ工程に用いられる日本酒の火入れ装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
我が国においては、伝統的に日本酒が製造、販売されている。米や米麹を主原料として、長い伝統の製造方法や新しい工夫などが施されて、様々な種類の日本酒が作られるようになってきている。過去においては、特級酒や一級酒といった分け方であったが、近年はそのような区別ではなく、純米酒や吟醸酒といった分類で製造、販売されている。
【0003】
日本酒は、日本伝統のお酒であるので、日本において長い期間にわたって嗜好されてきた。お祝いの席、宴会の席などに加えて、日常においてもたしなまれることが多くあった。過去には、日本酒の製造者(蔵元)の数が少なかったり、戦後の物資不足により人工的な醸造アルコールを加えた日本酒が多かったりした。このため、日本酒の広がりが不十分である状態が続いていた。また、工業的に大量製造される状況もあり、特徴のある日本酒が作られにくい状況もあった。
【0004】
このような中、この数10年において、原料へのこだわり、醸造アルコールの不使用、製造方法の工夫などを通じて、特徴ある日本酒造りが行われるようになってきている。小規模な蔵元などをはじめとして、蔵元の特徴を出す日本酒造りが広まってきており、地域性などと相まって、料理との相性なども含めた日本酒が製造販売されるようになってきている。
【0005】
このような努力の結果、様々な地域で様々な特徴を持った日本酒が製造されるようになってきている。また、地域に赴いて、あるいは全国的な流通によって、様々な産地の日本酒を楽しむことができるようになってきている。
【0006】
さらには、近年においては、日本酒が海外にも輸出されるようになってきている。世界的な和食ブームと相まって、日本酒が海外の消費者に受け入れられるようになってきているからである。この結果、日本酒の広がりや種類の増加が進歩していくと考えられている。
【0007】
このような日本酒は、米を麹で発酵させることを含み、様々な工程を含んだ製造工程で製造される。製造工程は、より美味しい日本酒を製造するために一定に定められた工程を含み、製造者はそれぞれの日本酒の特徴を出すために、いずれかの工程に特徴を持たせたり、種々の工夫を行なったりする。また、使用する原料や麹の選別や、温度や時間管理などに工夫を行って、独自色のある日本酒を製造している。
【0008】
この日本酒の製造工程において、「火入れ工程」という工程がある。火入れ工程では、日本酒の原酒を加熱することで、原酒に含まれる「火落菌」を殺菌し、「酵素」を不活化させる工程である。この火入れ工程を経ることが、日本酒製造には必要である。
【0009】
このような工程を含む日本酒製造についての技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2006-333736号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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