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公開番号2023079184
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2022184974
出願日2022-11-18
発明の名称熱可塑性樹脂組成物の成形品の成形機、および成形品の製造方法
出願人学校法人福岡大学,株式会社プラスチック工学研究所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B29B 7/58 20060101AFI20230531BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】熱可塑性樹脂組成物の成形品の物性を向上させる成形機を提供する。
【解決手段】熱可塑性樹脂組成物を溶融して成形する熱可塑性樹脂組成物の成形品の成形機10であって、熱可塑性樹脂組成物を供給する供給口1と、供給口1から供給された熱可塑性樹脂組成物を溶融混練する溶融混練部2と、溶融混練部2で溶融混練された熱可塑性樹脂組成物が滞留する樹脂溜り部5と、樹脂溜り部5で滞留した熱可塑性樹脂組成物を吐出する吐出部3とを有し、樹脂溜り部5内の熱可塑性樹脂組成物の流れを変更する流路変更部(静止混合部51)を有する、熱可塑性樹脂組成物の成形品の成形機10。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
熱可塑性樹脂組成物を溶融して成形する熱可塑性樹脂組成物の成形品の成形機であって、
前記熱可塑性樹脂組成物を供給する供給口と、
前記供給口から供給された前記熱可塑性樹脂組成物を溶融混練する溶融混練部と、
前記溶融混練部で溶融混練された前記熱可塑性樹脂組成物が滞留する樹脂溜り部と、
前記樹脂溜り部で滞留した前記熱可塑性樹脂組成物を吐出する吐出部とを有し、
前記樹脂溜り部内の前記熱可塑性樹脂組成物の流れを変更する流路変更部を有する、成形機。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記流路変更部が、押出方向に対して複数の異なる向きに変位させる部分を有するものである、請求項1に記載の成形機。
【請求項3】
前記流路変更部が、押出方向に対して前記溶融混練部側と前記吐出部側とを変位させる孔が複数設けられた多孔部材を設けたものである、請求項1に記載の成形機。
【請求項4】
前記流路変更部が、前記樹脂溜り部内の圧力を調整するギヤポンプを有するものである、請求項1に記載の成形機。
【請求項5】
前記樹脂溜り部の前記吐出部側に、開口部を調整する調整弁による圧力調整部を有する、請求項1に記載の成形機。
【請求項6】
前記樹脂溜り部が、前記溶融混練部の配管断面形状と同程度の大きさの断面形状の配管を有するものである、請求項1に記載の成形機。
【請求項7】
前記吐出部から吐出された前記熱可塑性樹脂組成物を裁断してペレット化するペレタイザーを有する、請求項1に記載の成形機。
【請求項8】
熱可塑性樹脂組成物を成形機の供給口に供給し、
前記供給口から供給された前記熱可塑性樹脂組成物を溶融混練部で溶融させながら押し出し、
前記溶融混練部で溶融された前記熱可塑性樹脂組成物を樹脂溜り部で滞留させながら、前記樹脂溜り部内の流路変更部で前記熱可塑性樹脂組成物の流れを変更し、
前記樹脂溜り部で滞留した前記熱可塑性樹脂組成物を吐出部から吐出させる押出工程を有する熱可塑性樹脂組成物の成形品の製造方法。
【請求項9】
前記吐出部から吐出された前記熱可塑性樹脂組成物を原料に用いて、成形品を製造する、請求項8に記載の製造方法。
【請求項10】
熱可塑性樹脂組成物を溶融して成形する熱可塑性樹脂組成物の成形品の成形機であって、
前記熱可塑性樹脂組成物を供給する供給口と、
前記供給口から供給された前記熱可塑性樹脂組成物を溶融混練する溶融混練部と、
前記溶融混練部で溶融混練された前記熱可塑性樹脂組成物が滞留する樹脂溜り部と、
前記樹脂溜り部で滞留した前記熱可塑性樹脂組成物を吐出する吐出部とを有し、
前記樹脂溜り部の前記吐出部側に、開口部を調整する調整弁による圧力調整部を有する、成形機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱可塑性樹脂組成物の成形品の成形機に関する。また、熱可塑性樹脂組成物の成形品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
熱可塑性樹脂は、単独では用途や目的に十分な特性を持たない場合がある。その用途や目的に応じ、無機物や他の高分子成分を系内に複数含む複合樹脂組成物を作製し、用途や目的に合わせた物性値にすることが多く実施されている。
【0003】
前項のような取り組みにより、弾性率や破断強度などが目的に合致するようにできることは良く知られているが、一方で破断伸びなどの物性値は系内に無機異物や他成分高分子があることで破断の起点ができるために、低下するとされていた。
【0004】
また、熱可塑性樹脂は、資源リサイクルが進められている。特に容器包装材料系に用いられるプラスチック量は近年も増加傾向にあり、その使用量の増加に伴い、そのリサイクルも重要な課題となっている。そして、熱可塑性樹脂の各種リサイクル方法が提案されている。
【0005】
廃棄プラスチックの力学物性低下原因に関しては、従来から化学劣化という常識が蔓延している。この化学劣化は分子鎖切断という再生が不可能な現象であるために、廃棄プラスチックの力学物性を再生することは不可能とされていた。さらに、系内に無機異物や他成分高分子があることで破断の起点ができるために、破断伸びが低下するとされていた。
【0006】
一方、本発明者等は、この力学物性が低下する原因は、高分子の内部構造変異によるものであることを基礎的に明らかにするとともに、物性再生を可能とする新たな成形法に関する知見を提案している(例えば、非特許文献1~6等)。この手法を採用することで、系内にリサイクル樹脂由来の無機異物や、他の高分子がある場合においても、破断伸びや靭性が大幅に増加できることを見出している(特許文献2)。
【0007】
特許文献1は、熱可塑性樹脂組成物を溶融してペレット状に成形する樹脂組成物成形機や、樹脂組成物の成形方法に関するものである。特許文献1では、溶融混練部と吐出部との間に設けられる樹脂溜り部を有する樹脂組成物成形機等が開示されている。また、熱可塑性樹脂として、リサイクル樹脂由来のポリオレフィン系樹脂を含有する結晶性高分子などを開示している。
【0008】
特許文献2は、リサイクルポリオレフィンを含有する熱可塑性樹脂組成物の再生方法に関するものである。特許文献2では、溶融成形工程により製品形状とされた溶融樹脂組成物を急冷する急冷工程を有する再生方法を開示している。
【0009】
特許文献3は、熱可塑性樹脂組成物を供給する供給口と、供給口から供給された熱可塑性樹脂組成物を溶融混練する溶融混練部と、溶融混練部で溶融混練された熱組成樹脂組成物が滞留する樹脂溜り部と、樹脂溜り部で滞留した熱可塑性樹脂組成物をストランド状に吐出する吐出部とを有し、樹脂溜り部が、溶融混練部から吐出部に向けて先細り形状を有する熱可塑性樹脂組成物の成形機を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特許第6608306号公報
特許第6333674号公報
特許第6914541号公報
【非特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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