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公開番号2023079179
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2022183033
出願日2022-11-16
発明の名称特に自動車の閉ループ制御可能な補助動力式ブレーキ装置のブレーキ回路内で圧力を発生させるためのポンプユニット
出願人ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング,ROBERT BOSCH GMBH
代理人個人,個人,個人
主分類B60T 13/138 20060101AFI20230531BHJP(車両一般)
要約【課題】本発明は、特に自動車の閉ループ制御可能な補助動力式ブレーキ装置のブレーキ回路内で圧力を発生させるためのポンプユニットに関する。
【解決手段】公知のポンプユニットは、圧力発生器としてピストンシリンダユニットを有しており、該ピストンシリンダユニットにおいてピストン(14)がピストン伝動装置によって操作される。前記ピストン伝動装置は、このピストン伝動装置のナットを駆動する回転運動を、スピンドルの並進運動に変換し、該スピンドル自体は前記ピストン(14)に相対回動不能に結合されている。本発明によれば、前記ピストン(14)が、鋼構成部分であって、該鋼構成部分において、前記ピストン底部(52)に設けられた可塑性の成形部(54)が、前記スピンドルを前記ピストン(14)に相対回動不能に結合する装置を形成する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
特に自動車の閉ループ制御可能な補助動力式ブレーキ装置のブレーキ回路内で圧力を発生させるためのポンプユニット(10)であって、
ピストンシリンダユニット(12)が設けられており、
該ピストンシリンダユニット(12)が、ピストン(14)と、シリンダ(16)と、前記ピストン(14)を駆動するためのピストン伝動装置(22)とを有しており、前記シリンダ(16)内に前記ピストン(14)がしゅう動可能に受けられていて、該ピストン(14)が作業室(20)を画成しており、
前記ピストン伝動装置(22)が、回転運動で駆動可能なナット(32)および並進運動を行うスピンドル(38)を有していて、該スピンドル(38)が、少なくとも間接的に前記ナット(32)と協働し、前記ピストン(14)と相対回動不能に結合されている、形式のものにおいて、
前記ピストン(14)が、ピストンスカート(50)およびピストン底部(52)を有する鋼構成部分であって、前記ピストンにおいて前記ピストン底部(52)に設けられた可塑性の成形部(54)が、前記スピンドル(38)を前記ピストン(14)に相対回動不能に結合する装置を形成していることを特徴とする、ポンプユニット(10)。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記ピストン底部(52)に設けられた可塑性の前記成形部が、前記ピストン(14)の内部に向かって開放するカップ状の受け部を形成しており、該受け部の壁部(56)が、前記ピストン底部(52)の、内方に向かって折り曲げられた第1および第2の材料層(62;64)によって形成されていることを特徴とする、請求項1記載のポンプユニット。
【請求項3】
前記壁部(56)の前記材料層(62;64)が、前記ピストン(14)の内部に位置する端部で互いに結合されていて、前記材料層(62;64)の間に、前記ピストン(14)の周囲に向かって開放するギャップ(74)を取り囲むことを特徴とする、請求項2記載のポンプユニット。
【請求項4】
前記成形部(54)が、前記スピンドル(38)と前記ピストン(14)との間で摩擦締結を生ぜしめることができるように、前記スピンドル(38)の一端部に合わせられており、前記摩擦締結を介して前記スピンドル(38)が前記ピストン(14)と相対回動不能に結合されていることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項記載のポンプユニット。
【請求項5】
前記ピストン(14)は一方側が開放した中空ピストンであって、該中空ピストンは開放した端部にまたは開放した端部の近傍に少なくとも1つの第1のガイド手段(68)を有しており、前記少なくとも1つの第1のガイド手段(68)は、前記ピストンスカート(50)のつば(66)と一体的である材料突起部(67)が成形されることによって形成されていることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載のポンプユニット。
【請求項6】
前記第1のガイド手段(68)が、前記ピストン(14)の周面から半径方向外方に突き出していて、前記ピストンシリンダユニット(12)の縦軸線Lに対して平行に延在する少なくとも1つの翼(72)に成形されていることを特徴とする、請求項5記載のポンプユニット。
【請求項7】
前記ガイド手段(68)が、間隔を保って互いに面平行に向き合っている一対の翼(72)を有していることを特徴とする、請求項3記載のポンプユニット。
【請求項8】
前記翼(72)の自由端部が、前記ピストン底部(52)から離れる方向を向いていることを特徴とする、請求項7記載のポンプユニット。
【請求項9】
前記翼(72)は、前記ガイド手段(68)が平面図で見てu字形を有するように、共通のベース(70)を介して互いにかつ前記ピストンスカート(50)と結合されていることを特徴とする、請求項7または8記載のポンプユニット。
【請求項10】
前記第1のガイド手段(68)が滑りシューを取り付けるために設けられており、該滑りシューを介して前記ピストン(14)が、ユニット側の第2のガイド手段(46)に半径方向で支持されていることを特徴とする、請求項5から9までのいずれか1項記載のポンプユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念部の特徴に記載した、特に自動車の閉ループ制御可能な補助動力式ブレーキ装置のブレーキ回路内で圧力を発生させるためのポンプユニットに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
自動車の閉ループ制御可能なブレーキ装置において、筋力式ブレーキ装置と補助動力式ブレーキ装置とは区別されなければならない。
【0003】
筋力式ブレーキ装置では運転者が運転者自身の筋力によってブレーキ回路内でブレーキ圧を発生させるのに対して、補助動力式ブレーキ装置では運転者は、操作装置、一般的にブレーキペダルまたはブレーキレバーを操作することによって制動要求だけを予め設定する。この制動要求は、センサ装置によって検出され、このセンサ装置はこのために例えば操作装置の操作ストローク、操作力または、操作装置によって生ぜしめられた圧力を測定し、相応の電気信号に変換する。この信号は、電子制御ユニットに転送され、この電子制御ユニットで、電動機を制御する制御信号に変換される。電動機は圧力発生器を駆動し、圧力発生器は圧力媒体をブレーキ回路内に押し退け、それによって制動要求に比例するブレーキ圧を調整する。
【0004】
補助動力式ブレーキ装置では、運転者とブレーキ回路若しくはブレーキ回路に接続されたホイールブレーキとの間にもはや関連性はなく、したがって、例えば圧力制御の枠内で行われるような圧力変化、または圧力発生に基づいて生ぜしめられ得る圧力脈動は、運転者によっても同乗者によっても気づかれることはない。補助動力式ブレーキ装置は、したがって、走行快適性若しくは制動快適性の向上という点で優れている。
【0005】
さらに、補助動力式ブレーキ装置は自動的なブレーキ操作、つまり、運転者の手助けなしに、ひいては制動要求がなくても、ブレーキ操作の実行を許容する。このような形式のブレーキ操作は、例えば車両の走行安定性および/または車両の周囲の交通状況に依存して作動し、かつ制御される。このために、車両は、センサ装置および信号評価装置を備えている。補助動力式ブレーキ装置はしたがって、道路交通における安全性の向上にも寄与し、しかも将来的な自動車の自動化された走行動作への可能な変換のための基礎を提供する。
【0006】
補助動力式ブレーキ装置の核心的な構成部材は、本発明の基礎をなすポンプユニットを形成する。このような形式のポンプユニットは、例えば特許文献1により公知である。図示の文献の図1は、公知のポンプユニットを示す。
【0007】
このポンプユニット(10)は、圧力媒体を圧送するために、または少なくとも1つの閉じたブレーキ回路内でブレーキ圧を発生させるためにピストンシリンダユニット(12)を有している。ピストンシリンダユニット(12)はピストン(14)を有しており、このピストン(14)は、シリンダ(16)内で可動に受けられていて、リザーバタンク(18)から圧力媒体が供給される作業室(20)を仕切っている。ピストン(14)は、ピストン伝動装置(22)によって操作可能であって、場合によってはシリンダ(16)内で往路または復路の並進運動、つまり圧力上昇方向または圧力低下方向で軸方向運動を行う。圧力上昇時に、駆動されたピストンは作業室(20)の体積を縮小し、この際に圧力媒体を作業室(20)から、ブレーキ回路内にまたはポンプユニット(10)に接続されたブレーキ回路内に押し退ける。
【0008】
図1に示されたポンプユニット(10)では、ピストン伝動装置(22)を駆動するための電動機(24)とピストン伝動装置(22)自体との間に遊星歯車装置(26)が設けられている。この遊星歯車装置(26)の複数の遊星歯車(28)は、1つの共通の遊星キャリア(30)のそれぞれ1つの対応配設された軸受箇所に軸受けされており、これに対して遊星キャリア(30)は、ピストン伝動装置(22)のナット(32)の、電動機(24)に面した端面に固定されている。遊星歯車(28)は、その外歯列が環状歯車(34)の内歯列に、並びに遊星歯車装置(26)の太陽歯車(36)の外歯列に噛み合う。太陽歯車(36)は電動機(24)によって駆動され、それによって遊星歯車(28)を強制的に回転運動させる。この回転運動は遊星キャリア(30)を介してピストン伝動装置(22)のナット(32)に伝達される。
【0009】
ナット(32)は、図示の実施例ではこの回転運動を並進運動に変換するためにスピンドル(38)と直接的に協働する。このために、ナット(32)の内側の歯列がスピンドル(38)の周面の外歯列に噛み合う。選択的に、ナット(32)の内側に部分的に形成され、またスピンドル(38)の周面に部分的に形成されたボールレース内でボールが転動することによって、ナット(32)によるスピンドル(38)の間接的な操作ができるようになっていてもよい。
【0010】
スピンドル(38)とピストン(14)とは相対回動不能に結合されている。このために、スピンドル(38)はその端部にピン状の突起部(40)を有しており、この突起部(40)は、ピストン(14)の底部の内側の対応配設された受け部(42)内に押し込まれている。構成部分間の確実な摩擦締結のために、突起部(40)はその周面に表面プロフィール、例えばローレット目が設けられている。
(【0011】以降は省略されています)

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