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公開番号2023079168
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2022163970
出願日2022-10-12
発明の名称ディスプレイモジュールを覆うための折り曲げ可能な領域を有するカバープレート及びその製造方法並びにこれを使用した表示パネル及び表示装置
出願人賽徳半導体有限公司
代理人個人
主分類G09F 9/00 20060101AFI20230531BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】本発明は、カバー体の折り曲げ可能な領域に凹部を形成することにより、カバー体の折り曲げ性能を実現し、また、カバー体の上面に凹凸構造を形成することにより、凹部に起因する視認性の問題を低減できる、ディスプレイモジュールを覆うための折り曲げ可能な領域を有するカバープレート、その製造方法、このカバープレートを有する表示パネル及び表示装置を開示する。
【解決手段】カバープレートを構成するカバー体は、第1面及び第2面からなり、第2面には、折り曲げ可能な領域に、少なくとも1つの凹部が形成され、第1面には、折り曲げ可能な領域に、少なくとも1つの第1凹凸構造が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ディスプレイモジュールを覆うための折り曲げ可能な領域を有するカバープレートであって、
カバープレートは、第1面と第2面を有するカバー体からなり、
第1面は、折り曲げ可能な領域に、微細な複数の凹凸からなる第1凹凸構造が形成され、
第2面は、折り曲げ可能な領域に、少なくとも1つの凹部が形成され、
凹部の表面は、第2凹凸構造が形成され、
第2凹凸構造における凹みの分布密度が、凹部の中央部から両端部に向かって徐々に大きくなっている、
ことを特徴とする折り曲げ可能な領域を有するカバープレート。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
第2面は、少なくとも3つのフィルム層が形成されており、
フィルム層の屈折率は、第1面から第2面に向かう方向に、低屈折率と高屈折率とが順番に交互に設定されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の折り曲げ可能な領域を有するカバープレート。
【請求項3】
第2面の3つのフィルム層は、
屈折率が異なる第1フィルム層、第2フィルム層、第3フィルム層が積層されており、
第1フィルム層の屈折率は、カバー体の屈折率とほぼ同じであり、
第2フィルム層の屈折率は、第1フィルム層の屈折率より大きく、
第2フィルム層の屈折率は、第3フィルム層の屈折率より大きい、
ことを特徴とする請求項2に記載の折り曲げ可能な領域を有するカバープレート。
【請求項4】
第1フィルム層は、
第2面に接触した状態で、第2面に形成された凹部を覆っている
ことを特徴とする請求項3に記載の折り曲げ可能な領域を有するカバープレート。
【請求項5】
第1凹凸構造は、
第1面上にランダムに形成され、第1凹凸構造の凹みの大きさは0.1~2μmである、
ことを特徴とする請求項1に記載の折り曲げ可能な領域を有するカバープレート。
【請求項6】
カバー体を固定して装着する工程と、
カバー体の第2面の折り曲げ可能な領域に、少なくとも1つの凹部を形成する工程と、
凹部の表面に、粗加工した第2凹凸構造を形成する工程と、
第2凹凸構造の凹みの分布密度が、凹部の中央部から両端部に向かって徐々に大きくなるように、
粗加工した第2凹凸構造に、
凹部の中央部では速い動きに制御して、分布密度の小さい凹凸を形成し、
凹部の両側部では遅い動きに制御して、分布密度の大きい凹凸を形成する工程と、
第1面の折り曲げ可能な領域に第1凹凸構造を形成する工程と、
を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の折り曲げ可能な領域を有するカバープレートを製造する方法。
【請求項7】
ディスプレイモジュールと、
ディスプレイモジュール上に配置された請求項1から5のいずれか1項に記載の折り曲げ可能な領域を有するカバープレートと、
を備えていることを特徴とする表示パネル。
【請求項8】
請求項7の表示パネル
を備えていることを特徴とする表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置の技術分野に関し、具体的には、ディスプレイモジュールを覆うための折り曲げ可能な領域を有するカバープレート、その製造方法、表示パネル及び表示装置に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
フレキシブル有機EL技術の継続的な発展に伴い、携帯電話端末やその他の通信端末、タブレット端末に搭載されるフレキシブル有機ELディスプレイは、ますます広く使用されるようになった。
また、携帯電話端末やその他の通信端末、タブレット端末は、SF(固定曲率)からDF(フォルダブル)へと多様化し、折り畳み可能な製品の技術開発もますます進んでいる。
【0003】
例えば、特許文献1には、フレキシブルスクリーンを使用し、且つ、可視領域の割合が高いディスプレイモジュールに関する発明が開示されている。
この発明によれば、フレキシブルスクリーンが設けられた正面は、一定の曲率で窪むことができ、凹面あるいは凸面にすることができる。
【0004】
しかし、折り畳み可能な製品には、例えば、Colorless Polyimide(CPI)などの透明で柔軟な素材からなるカバープレートが用いられているものの、従来のカバープレートは、機械的強度が弱く、特に外付けの製品は、ディスプレイは本体表面にあることから、落下時にディスプレイが硬いものに衝突すると、いわゆるドット落ちと呼ばれる現象が生じるほか、GDS現象などの表示異常や損傷につながるという問題があった。
【0005】
また、特許文献1には、折り曲げ可能な領域の段差に起因する視差を解消する手段は、一切開示されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2019-070829号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、カバープレートの剛性及び曲げ性能を満足し、折り曲げ可能な領域の段差に起因する視差を解消できるディスプレイモジュールを覆うための折り曲げ可能な領域を有するカバープレート、その製造方法、表示パネル及び表示装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
従来技術における問題点を解決するために、本発明は、以下の技術的な解決策を講じている。
なお、本発明の説明において、「内」、「下」、「上」など方位と位置関係を指示する用語は、図面に示される方位や作業中によく置く方位、位置関係に基づくものである。
また、方向または位置関係は、本発明を説明し、説明を簡略化するためのものであり、参照されるデバイスまたは要素が特定の方向を有し、特定の方向で構築または操作されなければならないことを示したり示唆したりするものではない。
さらに、「第1」、「第2」などの用語は、説明を区別するためにのみ使用され、相対的な重要性を示したり、暗示することを意味するものではない。
【0009】
本発明にかかる折り曲げ可能な領域を有するカバープレートは、
ディスプレイモジュールを覆うための折り曲げ可能な領域を有するカバープレートであって、
カバープレートは、第1面と第2面を有するカバー体からなり、
第1面は、折り曲げ可能な領域に、微細な複数の凹凸からなる第1凹凸構造が形成され、
第2面は、折り曲げ可能な領域に、少なくとも1つの凹部が形成され、
凹部の表面は、第2凹凸構造が形成され、
第2凹凸構造における凹みの分布密度が、凹部の中央部から両端部に向かって徐々に大きくなっている、
ことを特徴とする。
【0010】
本発明にかかる折り曲げ可能な領域を有するカバープレートは、
上記の特徴に加え、
第2面は、少なくとも3つのフィルム層が形成されており、
フィルム層の屈折率は、第1面から第2面に向かう方向に、低屈折率と高屈折率とが順番に交互に設定されている、
ことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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