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公開番号2023079167
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2022153888
出願日2022-09-27
発明の名称タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人朝日奈特許事務所
主分類B60C 11/00 20060101AFI20230531BHJP(車両一般)
要約【課題】ウェットグリップ性能および耐チッピング性能のバランスに優れたタイヤを提供すること。
【解決手段】トレッドを備えたタイヤであって、トレッドが、両端のいずれもが周方向溝に開口していない横溝を有し、トレッド面を構成するゴム層に、所定のゴム成分、所定の充填剤およびシランカップリング剤を配合し、かつ該ゴム層の脆化温度およびトレッドの全体の厚みに対する両端のいずれもが周方向溝に開口していない横溝の溝底の最深部の溝深さの比を所定の範囲とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
トレッドを備えたタイヤであって、
前記トレッドが、複数の周方向溝によって仕切られた陸部を有し、
前記陸部の少なくとも1つが、両端のいずれもが前記周方向溝に開口していない横溝を有し、
前記トレッドが、少なくとも1つのゴム層を有し、
前記少なくとも1つのゴム層のうち、トレッド面を構成するゴム層が、ゴム成分、充填剤、およびシランカップリング剤を含有するゴム組成物により構成され、
前記トレッド面を構成するゴム層のゴム成分が、イソプレン系ゴムおよびスチレンブタジエンゴムを含み、
前記充填剤が平均一次粒子径18nm以下のシリカを含み、
前記ゴム組成物の脆化温度をA(℃)、前記トレッドの全体の厚みに対する前記両端のいずれもが前記周方向溝に開口していない横溝の溝底の最深部の溝深さの比をBとしたとき、Aが-40以下であり、Bが0.80以上であり、A/Bが-75~-50であるタイヤ。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記ゴム組成物が、樹脂成分を含有する請求項1記載のタイヤ。
【請求項3】
前記充填剤中の前記シリカの含有量が30~95質量%である、請求項1または2記載のタイヤ。
【請求項4】
前記ゴム組成物が、ゴム成分100質量部に対し、シランカップリング剤を2.8質量部以上含有する、請求項1~3のいずれか一項に記載のタイヤ。
【請求項5】
前記ゴム成分が、イソプレン系ゴムを7~40質量%、スチレンブタジエンゴムを25~60質量%、およびブタジエンゴムを10~40質量%含有する、請求項1~4のいずれか一項に記載のタイヤ。
【請求項6】
前記ゴム組成物のJIS K 6251:2017に基づく-30℃雰囲気下での破断伸びが340%以上である請求項1~5のいずれか一項に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記ゴム組成物の0℃におけるtanδが0.35以上である請求項1~6のいずれか一項に記載のタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
北米市場では、4WD車はメジャーな車輛である。北米のユーザーは4WDに乗っていれば豪雪時にも走行できると考える傾向があり、同じタイヤで、豪雪地も、不整地も、雪解けの湿潤路面も高速走行する。そのため、主に北米市場向けのSUVタイヤには、ウェットグリップ性能以外にも、耐チッピング性能も求められている。
【0003】
例えば特許文献1には、トレッド部に複数本の周方向主溝と横溝とを有し、耐チッピング性能が改善された重荷重用空気入りタイヤが開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、改質天然ゴムとスチレンブタジエンゴムとを含み、耐チップカット性に優れるゴム組成物により構成されたタイヤトレッドが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5957474号公報
特開2018-188567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
両端のいずれもが周方向溝に開口しておらず、かつ溝深さが深い横溝を有するタイヤは、不整地路面を走行すると、横溝に石などが挟まって抜けにくくなり、そこを起点に発熱し、トレッドゴムのチップカットやブロック欠けが生じやすくなる。したがって、前記のようなトレッドパターンを有する場合、トレッド部には、通常よりも耐チッピング性能に優れたゴム組成物を使用することが必要となる。
【0007】
また、天然ゴムと、天然ゴムよりも剛性の高いスチレンブタジエンゴムを混合することで、異なる硬さの相がミクロに混在することになり、衝撃や亀裂が伝わりにくくなり、常温下でチップカットやブロック欠けが生じにくくなる。しかし、2成分を併用し、tanδが大きくなると、脆化温度が上がり、低温下でトレッドゴムのチップカットやブロック欠けが生じやすくなる。
【0008】
本発明は、ウェットグリップ性能および低温下での耐チッピング性能のバランスに優れたタイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
鋭意検討の結果、両端のいずれもが周方向溝に開口していない横溝を有するトレッドを備えたタイヤにおいて、トレッド面を構成するゴム層に、所定のゴム成分、所定の充填剤およびシランカップリング剤を配合し、かつ該ゴム層の脆化温度およびトレッドの全体の厚みに対する前記両端のいずれもが前記周方向溝に開口していない横溝の溝底の最深部の溝深さの比を所定の範囲とすることで、上記課題を解決できることが見出された。
【0010】
すなわち、本発明は、トレッドを備えたタイヤであって、前記トレッドが、複数の周方向溝によって仕切られた陸部を有し、前記陸部の少なくとも1つが、両端のいずれもが前記周方向溝に開口していない横溝を有し、前記トレッドが、少なくとも1つのゴム層を有し、前記少なくとも1つのゴム層のうち、トレッド面を構成するゴム層が、ゴム成分、充填剤、およびシランカップリング剤を含有するゴム組成物により構成され、前記トレッド面を構成するゴム層のゴム成分が、イソプレン系ゴムおよびスチレンブタジエンゴムを含み、前記充填剤が平均一次粒子径18nm以下のシリカを含み、前記ゴム組成物の脆化温度をA(℃)、前記トレッドの全体の厚みに対する前記両端のいずれもが前記周方向溝に開口していない横溝の溝底の最深部の溝深さの比をBとしたとき、Aが-40以下であり、Bが0.80以上であり、A/Bが-75~-50であるタイヤ、に関する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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