TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2023079165
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2022151033
出願日2022-09-22
発明の名称樹脂フィルム、樹脂フィルムの製造方法
出願人東レ株式会社
代理人
主分類C08J 5/18 20060101AFI20230531BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】低温および高温でも良好な柔軟性と伸縮性を有する樹脂フィルムを提供する。
【解決手段】樹脂フィルムであって、樹脂フィルムを構成する樹脂が化学式1のセグメントを含んでおり、動的粘弾性法における25℃での貯蔵弾性率が20MPa以下であり、以下の条件1を満たすことを特徴とする、樹脂フィルム。
条件1: 動的粘弾性法における-20℃、25℃、80℃での損失正接がそれぞれ0.30以下。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂フィルムであって、
樹脂フィルムを構成する樹脂が化学式1のセグメントを含んでおり、
動的粘弾性法における25℃での貯蔵弾性率が20MPa以下であり、
以下の条件1を満たすことを特徴とする、樹脂フィルム。
条件1: 動的粘弾性法における-20℃、25℃、80℃での損失正接がそれぞれ0.30以下。
TIFF
2023079165000009.tif
36
165


は、水素またはメチル基を指す。


は、以下のいずれかを指す。
置換または無置換のアルキレン基
置換または無置換のアリーレン基
内部にエーテル基、エステル基、またはアミド基を有するアルキレン基
内部にエーテル基、エステル基、またはアミド基を有するアリーレン基
内部にエーテル基、エステル基、またはアミド基を有する無置換のアルキレン基
内部にエーテル基、エステル基、またはアミド基を有する無置換のアリーレン基。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
以下の条件2を満たすことを特徴とする、請求項1に記載の樹脂フィルム。
条件2: 動的粘弾性法における-20℃および80℃での貯蔵弾性率がそれぞれ1MPa以上20MPa以下。
【請求項3】
以下の条件3および条件4を満たすことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の樹脂フィルム。
条件3: 動的粘弾性法におけるガラス転移温度が-30℃未満。
条件4: 5%歪み応力が10MPa以下。
【請求項4】
以下の条件5を満たすことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の樹脂フィルム。
条件5: 基準温度24℃でのマスターカーブにおける損失正接が最大値を示す周波数が1,000Hz以上。
【請求項5】
以下の条件6を満たすことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の樹脂フィルム。
条件6: 基準温度24℃でのマスターカーブにおける周波数100Hzでの損失正接が0.5以下。
【請求項6】
以下の条件6を満たすことを特徴とする、請求項4に記載の樹脂フィルム。
条件6: 基準温度24℃でのマスターカーブにおける周波数100Hzでの損失正接が0.5以下。
【請求項7】
以下の条件7を満たすことを特徴とする、請求項6に記載の樹脂フィルム。
条件7: 基準温度24℃でのマスターカーブにおける損失正接の最大値が0.5以上。
【請求項8】
多官能ウレタンアクリレート化合物と、単官能アクリレート化合物との混合物の硬化物であることを特徴とする、請求項3に記載の樹脂フィルム。
【請求項9】
前記単官能アクリレート化合物の分子量が150以上であることを特徴とする、請求項8に記載の樹脂フィルム。
【請求項10】
請求項3に記載の樹脂フィルムの製造方法であって、樹脂前駆体を含む塗料組成物を塗布して、樹脂前駆体を硬化する工程を備えることを特徴とする、樹脂フィルムの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、室温だけでなく、低温および高温でも良好な柔軟性と伸縮性を有する樹脂フィルムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピューターおよび液晶テレビ等、ディスプレイ搭載機器や、様々なデバイスの普及が広く進んでおり、それらの構成部材として、合成樹脂等からなるフィルムやシート材料が多数用いられている。このような状況の中、近年ではフレキシブルデバイス・ウェアラブルデバイスの研究開発が活発に行われており、変形可能な機器や部材の開発が進められている。
【0003】
このような状況のため、従来のディスプレイやデバイスに使用されてきた材料では適用困難な技術領域が新たに生まれると考えられるため、高い柔軟性や伸縮性を有する新しい材料へのニーズが高まっていくものと予想される。
【0004】
一方、柔軟性や伸縮性を有する既存材料の例として、特許文献1には「第1のポリエチレンからなる層と、前記第1のポリエチレンからなる層に積層された熱可塑性ポリウレタン層と、前記熱可塑性ポリウレタン層に積層された第2のポリエチレンからなる層と、を少なくとも有する積層体であって、前記第1のポリエチレンの結晶化熱量が前記第2のポリエチレンの結晶化熱量よりも大きいことを特徴とする熱可塑性ポリウレタン層を有する積層体。」が提案されている。
【0005】
また、非特許文献1にはいわゆる「シリコーン材料」が挙げられており、シリコーン材料の一例としてシリコーンゴムを使ったシート材料が提案されている。
【0006】
また、特許文献2には「スチレン成分が65~95質量%含まれるスチレン-ブタジエン-スチレン共重合体(SBS-A)と、スチレン成分が5~40質量%含まれるスチレン-ブタジエン-スチレン共重合体(SBS-B)を、(SBS-A)/(SBS-B)=75/25~95/5の組成比で混合したSBS樹脂組成物と、前記SBS樹脂組成物100質量部に対して20~45質量部の割合で配合されたフィラー(C)とを含み、比重が1.10~1.32とされていることを特徴とする弾性フィルム。」が提案されている。
【0007】
また、特許文献3には「ウレタン樹脂、有機溶剤、水およびフッ素系界面活性剤の混合物をポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルムまたはメチルペンテンポリマーフィルムのいずれか一種のフィルムであって、片面に粘着剤を有する基材に塗布、加温することにより得られる発泡体を前記基材上に有する発泡ウレタンシートであって、前記有機溶剤がトルエンとメチルエチルケトンの混合溶液であり、前記発泡体が連続通気構造の微細セルで構成されることを特徴とする発泡ウレタンシート。」が提案されている。
【0008】
また、単に高い柔軟性を有する材料ということであれば、伸縮性を有する材料とはいえないものの、非特許文献2に記載される粘着材料を挙げることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2013-91223号公報
特開2008-88293号公報
特開2014-231170号公報
【非特許文献】
【0010】
シリコーンハンドブック 株式会社日刊工業新聞社 1990
初歩から学ぶ粘着剤-なぜ付くの?なぜ剥がれるの?- 丸善出版株式会社
精密工学会誌Vol.85,No.5,2019,「はじめてのハプティクス」
映像情報メディア学会誌Vol.72,No.4,2018,「触覚提示デバイスに何ができるのか?触覚フィードバック機能付きタッチパネルのための価値あるコンテンツ」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東レ株式会社
電池
1か月前
東レ株式会社
電池
1か月前
東レ株式会社
電池
1か月前
東レ株式会社
織物
1か月前
東レ株式会社
織物
1か月前
東レ株式会社
人工皮革
8日前
東レ株式会社
積層フィルム
1日前
東レ株式会社
積層フィルム
1日前
東レ株式会社
積層フィルム
14日前
東レ株式会社
フロントグリル
1日前
東レ株式会社
多孔質フィルム
1か月前
東レ株式会社
分離膜エレメント
9日前
東レ株式会社
有機EL表示装置
17日前
東レ株式会社
多層積層フィルム
14日前
東レ株式会社
分離膜エレメント
10日前
東レ株式会社
ポリアミド樹脂組成物
17日前
東レ株式会社
分離膜及びその製造方法
1か月前
東レ株式会社
ガス拡散電極基材の製造方法
1か月前
東レ株式会社
人工皮革およびその製造方法
8日前
東レ株式会社
スラリー含浸シートの製造装置
23日前
東レ株式会社
ポリエステル組成物の製造方法
9日前
東レ株式会社
センサー素子及びガスセンサー
8日前
東レ株式会社
二軸配向ポリプロピレンフィルム
1か月前
東レ株式会社
重合装置および重合体の製造方法
1か月前
東レ株式会社
二軸配向ポリオレフィンフィルム
14日前
東レ株式会社
ポリエステルコポリマーの製造方法
10日前
東レ株式会社
ゴム補強用ポリエステル繊維コード
28日前
東レ株式会社
3Dプリンター及び3次元造形方法
1か月前
東レ株式会社
多孔質中空糸膜およびその製造方法
10日前
東レ株式会社
パターン上に塗布した液滴の検査方法
8日前
東レ株式会社
イムノクロマトアッセイ用メンブレン
1か月前
東レ株式会社
有機EL素子、表示装置および照明装置
1か月前
東レ株式会社
プリプレグおよび炭素繊維強化複合材料
8日前
東レ株式会社
感光性樹脂組成物、硬化物および表示装置
9日前
東レ株式会社
強化繊維基材、およびこれを用いた積層体
1か月前
三井化学株式会社
共重合体組成物
1か月前
続きを見る