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公開番号2023079157
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2022126534
出願日2022-08-08
発明の名称吊り具
出願人JFEスチール株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B66C 1/42 20060101AFI20230531BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】運搬対象物の中心位置を捉えて運搬対象物の外周側から保持し、簡易な構造の吊り具を提供する。
【解決手段】上端側で吊り上げ機械に連結される支持金具10と、一端部が支持金具10の下端側で上下方向に回転可能に連結され、他端が支持金具の径方向外側から運搬対象物の外周面を下方から保持する複数のアーム部材30と、一端部が支持金具10に回転可能に連結し、他端部がアーム部材30に回転可能に連結する複数のリンク部材40と、を備え、支持金具10とリンク部材40の一端部との連結位置、若しくは、アーム部材30とリンク部材40の他端部との連結位置を変えることにより、アーム部材30の爪部32が運搬対象物を保持する保持姿勢状態と、アーム部材30の爪部32が運搬対象物を解放する解放姿勢状態とになる吊り具である。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
運搬対象物を保持して吊り上げるための吊り具であって、
上端側で吊り上げ機械に連結される支持金具と、前記支持金具に対し上下方向に回転可能に連結し先端部側が前記運搬対象物の外周面に当接して当該運搬対象物を保持可能な複数の把持部と、を備え、
前記把持部は、
一端部が前記支持金具に上下方向に回転可能に連結し、先端部側に外側から前記運搬対象物の外周面に当接して当該運搬対象物を保持可能な爪部を有するアーム部材と、
一端部が前記支持金具に回転可能に連結し、他端部が前記アーム部材の長手方向途中位置に回転可能に連結するリンク部材と、
を有し、
前記リンク部材の一端部と前記支持金具とを回転可能に連結する第1連結部、及び前記リンク部材の他端部と前記アーム部材とを回転可能に連結する第2連結部のうちの一方の連結部は、前記リンク部材の端部が着脱可能な連結構造となっている、
ことを特徴とする吊り具。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記リンク部材の端部が着脱可能な構成の前記一方の連結部の連結位置を、上下方向に離隔して2箇所有し、前記リンク部材の端部が連結する連結位置を変えることにより、前記爪部が運搬対象物を保持する保持姿勢状態と、前記爪部が運搬対象物を解放する解放姿勢状態とになる、
ことを特徴とする請求項1に記載した吊り具。
【請求項3】
前記運搬対象物は、複数の前記爪部が当接する面が、下側が小径の円錐面形状となっている、ことを特徴とする請求項1に記載した吊り具。
【請求項4】
前記一方の連結部での連結を解除した状態で、前記支持金具の上下に延びる中心軸と、複数の前記爪部との径方向の距離が最小となることを特徴とする請求項1に記載の吊り具。
【請求項5】
前記一方の連結部は、前記第1連結部であり、
前記支持金具と前記リンク部材の一端部との連結位置が、前記支持金具に対し、上下方向に離隔して2か所設けられており、
前記支持金具と前記リンク部材の一端部との連結位置が、前記支持金具の上側である場合に、前記爪部が運搬対象物を解放する解放姿勢状態となり、
前記支持金具と前記リンク部材の一端部との連結位置が、前記支持金具の下側である場合に、前記爪部が運搬対象物を保持する保持姿勢状態となる、
ことを特徴とする請求項2に記載した吊り具。
【請求項6】
前記支持金具と前記リンク部材の一端部とを連結する第1ピンと、前記アーム部材と前記リンク部材の他端部とを連結する第2ピンと、を備え、
前記支持金具と前記リンク部材の一端部には、前記第1ピンを回転可能に支持するピン孔若しくはピン溝が形成され、
前記アーム部材と前記リンク部材の他端部には、前記第2ピンを回転可能に支持するピン孔若しくはピン溝が形成され、
前記一方の連結部は、当該一方の連結部のピンが着脱可能な連結構造となっていることで、前記リンク部材の端部が着脱可能となっている、
ことを特徴とする請求項1に記載した吊り具。
【請求項7】
前記爪部は、運搬対象物の外周面を下方から支持することで保持する、
ことを特徴とする請求項1に記載した吊り具。
【請求項8】
複数の前記把持部は、前記支持金具の周方向に等角度間隔で配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載した吊り具。
【請求項9】
前記支持金具から下方に延在して、先端部に位置決め用の案内部材を備え、その案内部材で、前記支持金具の中心軸に前記運搬対象物の中心が位置するように位置決め可能な案内具を備え、
前記案内部材の重心が、前記支持金具の中心軸と一致するように設けられている、
ことを特徴とする請求項1~請求項8のいずれか1項に記載した吊り具。
【請求項10】
中心に上下に延在する孔部が形成された運搬対象物を吊り上げるための吊り具であって、
前記案内部材は、前記支持金具の下方に配置され、前記支持金具の中心軸と一致する中心軸を有して、前記運搬対象物の孔部に挿入可能な部材である、
ことを特徴とする請求項9に記載した吊り具。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吊り上げ対象物である運搬対象物を保持し、当該運搬対象物をクレーン等の吊り上げ機械で吊り上げる際に使用する吊り具に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
中心の孔を上下に向けた縦置きコイル(運搬対象物)を吊り上げて搬送する吊り具として、従来、縦置きコイルの上方を向く平坦な端面を電磁石で磁着して保持するリフティングマグネット(略してリフマグとも称される)がある。そして、当該リフティングマグネットでコイルを保持した状態で、当該コイルを吊り上げ搬送する。しかし、リフティングマグネットを使用して吊り上げる方法は、運搬対象物の中心位置が捉えきれず、コイルの重心がずれたままコイルを吊り上げてしまうおそれがあるという課題がある。
このような課題を解消するために、運搬対象物の中心位置を捉える吊り具として、特許文献1、特許文献2に開示された吊り具がある。
【0003】
特許文献1には、中心に形成された孔部に段差やテーパが無く且つ鉛直方向に延びる運搬対象物を対象とし、その運搬対象物を吊り上げる吊り具が開示されている。すなわち、特許文献1には、運搬対象物の孔部に軸を挿入し、スライダを下腕接続体側に摺動させることで、複数の接触体が軸から離れる方向に移動し、複数の接触体が孔部の内壁面に押し付けられる吊り具が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、長辺と短辺とからなる平面視矩形のフレームと、該フレームの長辺に対し、コイルの外周部及び下端部を保持するように、フレーム長辺に沿い互いに接近離反可能に設けられた1対の爪部と、該爪部の上部に下端部をピン結合され、上端部を互いにピン結合された1対の吊りリンクを持つ爪部開閉機構と、定置されたフレームに対する爪部の開限位置で開状態が固定され、該開限位置から更に僅かな距離だけ開いたときに、開状態固定が解除されるように作動するロック手段とを備えた吊り具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-32072号公報
特開2009-179464号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に開示された吊り具は、吊り上げるコイルの孔部内面に油が付着していると滑りやすくなり、汚れが付いた状態で使用することも踏まえると、運搬対象物を安全に吊り上げることができないおそれがある。
また、特許文献2に開示された吊り具は、長辺と短辺から構成されるフレームを使用するため、運搬対象物を被うように吊り具を設計する必要がある。このため、特許文献2に開示された吊り具は、形状が複雑であり、また、大きくなるため保管スペースに場所を要するという課題がある。
【0007】
そこで、本発明は、前記の課題に着目してなされたものであり、簡易な構造で運搬対象物の中心位置を捉えて、吊り上げ対象の運搬対象物を保持可能な吊り具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、運搬対象物を保持して吊り上げるための吊り具であって、上端側で吊り上げ機械に連結される支持金具と、前記支持金具に対し上下方向に回転可能に連結し先端部側が前記運搬対象物の外周面に当接して当該運搬対象物を保持可能な複数の把持部と、を備え、前記把持部は、一端部が前記支持金具に上下方向に回転可能に連結し、先端部側に外側から前記運搬対象物の外周面に当接して当該運搬対象物を保持可能な爪部を有するアーム部材と、一端部が前記支持金具に回転可能に連結し、他端部が前記アーム部材の長手方向途中位置に回転可能に連結するリンク部材と、を有し、前記リンク部材の一端部と前記支持金具とを回転可能に連結する第1連結部、及び前記リンク部材の他端部と前記アーム部材とを回転可能に連結する第2連結部のうちの一方の連結部は、前記リンク部材の端部が着脱可能な連結構造となっている、吊り具である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、簡易な構造で運搬対象物の中心位置を捉えて、運搬対象物の外周側から把持部で運搬対象物を保持可能な吊り具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の第1の実施形態に係る吊り具を使用していない状態を示す正面図である。
本発明の第1の実施形態に係る吊り具の平面図である。
本発明の第1の実施形態に係る吊り具が運搬対象物を解放している解放姿勢状態を示す正面図である。
本発明の第1の実施形態に係る吊り具が運搬対象物を保持している保持姿勢状態を示す正面図である。
本発明の第1の実施形態に係る吊り具の案内具が運搬対象物の孔部に挿入された状態を示す平面図である。
変形例における保持姿勢状態を示す正面図である。
第2の実施形態に係る吊り具が運搬対象物を解放している解放姿勢状態を示す正面図である。
第2の実施形態に係る吊り具が運搬対象物を保持している保持姿勢状態を示す正面図である。
第2の実施形態に係る案内板と運搬対象物との関係を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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