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公開番号2023079106
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021192560
出願日2021-11-26
発明の名称ハイブリッド式電動車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類B60W 10/30 20060101AFI20230531BHJP(車両一般)
要約【課題】電動オイルポンプの駆動が制約される場合でも、エンジン断接装置を係合させてエンジンを始動し、エンジン走行できるようにする。
【解決手段】レディOFF状態においてレディON操作が為された場合に、EOP(電動オイルポンプ)の駆動が制約されるポンプ駆動制約時には(S2の判断がYES)、回転機MGを回転駆動することにより、MOP(機械式オイルポンプ)から出力される油圧によりK0クラッチ(エンジン断接装置)を係合させるとともに、そのK0クラッチの係合制御によりエンジンをクランキングして始動するプッシュ始動制御を行なってエンジンを始動し、エンジンを駆動力源とするHEV走行が可能なHEVレディON状態とするため、ポンプ駆動制約時でもエンジン発進できるなど走行性能を適切に確保できる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
駆動力源として用いられるエンジンおよび電動機と、
前記エンジンと前記電動機との間の動力伝達を接続遮断する油圧式摩擦係合装置であるエンジン断接装置と、
前記駆動力源の少なくとも前記電動機によって回転駆動されることにより、前記エンジン断接装置を係合させる際に用いられる油圧を出力する機械式オイルポンプと、
ポンプ用電動機によって回転駆動されることにより、前記エンジン断接装置を係合させる際に用いられる油圧を出力する電動オイルポンプと、
を備えているハイブリッド式電動車両の制御装置において、
前記駆動力源が停止状態で該駆動力源による駆動走行が不能なレディOFF状態において、前記駆動力源による駆動走行を可能とするためのレディON操作が為された場合に、前記電動オイルポンプの駆動が制約されるポンプ駆動制約時か否かを判断し、前記ポンプ駆動制約時には、前記電動機を回転駆動することにより、前記機械式オイルポンプから出力される油圧により前記エンジン断接装置を係合させるとともに、該エンジン断接装置の係合制御により前記エンジンの回転速度を引き上げるプッシュ始動制御により前記エンジンをクランキングして始動し、該エンジンを駆動力源とする駆動走行が可能なレディON状態とするレディON制御部を有する
ことを特徴とするハイブリッド式電動車両の制御装置。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記レディON制御部は、前記レディOFF状態において前記レディON操作が為された場合で前記ポンプ駆動制約時でない場合には、前記電動オイルポンプを駆動して前記エンジン断接装置を係合させた後に、前記電動機の回転速度を上昇させつつ前記エンジンの回転速度を上昇させる電動機始動制御により前記エンジンをクランキングして始動し、該エンジンを駆動力源とする駆動走行が可能なレディON状態とする
ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド式電動車両の制御装置。
【請求項3】
前記レディON制御部は、前記レディOFF状態において前記レディON操作が為された場合に、前記ポンプ駆動制約時には直ちに前記プッシュ始動制御により前記エンジンを始動して該エンジンを駆動力源とする駆動走行が可能なレディON状態とする一方、前記ポンプ駆動制約時でない場合には、前記電動機始動制御により前記エンジンを始動して該エンジンを駆動力源とする駆動走行が可能なレディON状態とするか、前記エンジンを始動することなく前記電動機を駆動力源とする駆動走行が可能なレディON状態とするかを選択する
ことを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド式電動車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はハイブリッド式電動車両の制御装置に係り、特に、レディON操作に従ってエンジンを始動してレディON状態とする制御に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
(a) 駆動力源として用いられるエンジンおよび電動機と、(b) 前記エンジンと前記電動機との間の動力伝達を接続遮断する油圧式摩擦係合装置であるエンジン断接装置と、(c) 前記駆動力源の少なくとも前記電動機によって回転駆動されることにより、前記エンジン断接装置を係合させる際に用いられる油圧を出力する機械式オイルポンプと、(d) ポンプ用電動機によって回転駆動されることにより、前記エンジン断接装置を係合させる際に用いられる油圧を出力する電動オイルポンプと、を備えているハイブリッド式電動車両が知られている。特許文献1に記載の車両はその一例で、エンジンの始動要求があった場合に、前記電動オイルポンプを駆動して前記エンジン断接装置を係合させた後に、前記電動機の回転速度を上昇させつつ前記エンジンをクランキングして始動する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-209790号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、駆動力源による駆動走行が不能なレディOFF状態において、駆動力源による駆動走行を可能とするためのレディON操作が為された場合に、何らかの異常などで電動オイルポンプの駆動が制約されると、電動オイルポンプによりエンジン断接装置を係合させてエンジンを始動することができないため、走行性能が損なわれる可能性があった。
【0005】
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、電動オイルポンプの駆動が制約される場合でも、エンジン断接装置を係合させてエンジンを始動し、エンジン走行できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的を達成するために、第1発明は、(a) 駆動力源として用いられるエンジンおよび電動機と、(b) 前記エンジンと前記電動機との間の動力伝達を接続遮断する油圧式摩擦係合装置であるエンジン断接装置と、(c) 前記駆動力源の少なくとも前記電動機によって回転駆動されることにより、前記エンジン断接装置を係合させる際に用いられる油圧を出力する機械式オイルポンプと、(d) ポンプ用電動機によって回転駆動されることにより、前記エンジン断接装置を係合させる際に用いられる油圧を出力する電動オイルポンプと、を備えているハイブリッド式電動車両の制御装置において、(e) 前記駆動力源が停止状態でその駆動力源による駆動走行が不能なレディOFF状態において、前記駆動力源による駆動走行を可能とするためのレディON操作が為された場合に、前記電動オイルポンプの駆動が制約されるポンプ駆動制約時か否かを判断し、前記ポンプ駆動制約時には、前記電動機を回転駆動することにより、前記機械式オイルポンプから出力される油圧により前記エンジン断接装置を係合させるとともに、そのエンジン断接装置の係合制御により前記エンジンの回転速度を引き上げるプッシュ始動制御により前記エンジンをクランキングして始動し、そのエンジンを駆動力源とする駆動走行が可能なレディON状態とするレディON制御部を有することを特徴とする。
【0007】
第2発明は、第1発明のハイブリッド式電動車両の制御装置において、前記レディON制御部は、前記レディOFF状態において前記レディON操作が為された場合で前記ポンプ駆動制約時でない場合には、前記電動オイルポンプを駆動して前記エンジン断接装置を係合させた後に、前記電動機の回転速度を上昇させつつ前記エンジンの回転速度を上昇させる電動機始動制御により前記エンジンをクランキングして始動し、そのエンジンを駆動力源とする駆動走行が可能なレディON状態とすることを特徴とする。
【0008】
第3発明は、第2発明のハイブリッド式電動車両の制御装置において、前記レディON制御部は、前記レディOFF状態において前記レディON操作が為された場合に、前記ポンプ駆動制約時には直ちに前記プッシュ始動制御により前記エンジンを始動してそのエンジンを駆動力源とする駆動走行が可能なレディON状態とする一方、前記ポンプ駆動制約時でない場合には、前記電動機始動制御により前記エンジンを始動してそのエンジンを駆動力源とする駆動走行が可能なレディON状態とするか、前記エンジンを始動することなく前記電動機を駆動力源とする駆動走行が可能なレディON状態とするかを選択することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
このようなハイブリッド式電動車両の制御装置においては、レディOFF状態においてレディON操作が為された場合に、電動オイルポンプの駆動が制約されるポンプ駆動制約時には、電動機を回転駆動することにより、機械式オイルポンプから出力される油圧によりエンジン断接装置を係合させるとともに、そのエンジン断接装置の係合制御によりエンジンをクランキングするプッシュ始動制御を行なってエンジンを始動し、エンジンを駆動力源とする駆動走行が可能なレディON状態とするため、ポンプ駆動制約時でもエンジン発進できるなど走行性能を適切に確保できる。
【0010】
第2発明は、レディOFF状態においてレディON操作が為された場合でポンプ駆動制約時でない場合には、電動オイルポンプを駆動してエンジン断接装置を係合させた後に、電動機の回転速度を上昇させつつエンジンをクランキングする電動機始動制御を行なってエンジンを始動し、エンジンを駆動力源とする駆動走行が可能なレディON状態とするため、エンジン断接装置の負荷を抑制しつつエンジンを始動して走行性能を適切に確保できる。
(【0011】以降は省略されています)

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