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公開番号2023079099
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021192552
出願日2021-11-26
発明の名称一体押出成形体およびその製造方法
出願人倉敷紡績株式会社
代理人個人
主分類B32B 27/20 20060101AFI20230531BHJP(積層体)
要約【課題】芯材と被覆層を有する一体押出成形体であって、木質材に近い色合いおよび触感を有し、さらに木目調等の模様を表現可能な一体押出成形体を提供する。
【解決手段】芯材11と、前記芯材の外表面を被覆する被覆層13とを有し、前記被覆層が、ポリオレフィン樹脂、木粉および第1着色剤を含むマトリクス相14と、環状オレフィンコポリマーおよび第2着色剤を含む分散相15とからなり、好ましくは、前記芯材11と前記被覆層13の間に接着層12をさらに有する一体押出成形体10。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
芯材と、
前記芯材の外表面を被覆する被覆層とを有し、
前記被覆層が、ポリオレフィン樹脂、木粉および第1着色剤を含むマトリクス相と、環状オレフィンコポリマーおよび第2着色剤を含む分散相とからなる、
一体押出成形体。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記分散相が前記被覆層の表面に筋模様を形成している、
請求項1に記載の一体押出成形体。
【請求項3】
前記環状オレフィンコポリマーが、ノルボルネンとエチレンの付加共重合体またはその水素添加物である、
請求項1または2に記載の一体押出成形体。
【請求項4】
前記分散相が前記マトリクス相より濃い色を有する、
請求項1~3のいずれかに記載の一体押出成形体。
【請求項5】
前記芯材と前記被覆層の間に接着層をさらに有する、
請求項1~4のいずれか一項に記載の一体押出成形体。
【請求項6】
前記被覆層の表面がサンディング加工されている、
請求項1~5のいずれか一項に記載の一体押出成形体。
【請求項7】
前記芯材がアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる、
請求項1~6のいずれか一項に記載の一体押出成形体。
【請求項8】
芯材を準備する工程と、
環状オレフィンコポリマーおよび第2着色剤を含む種剤を準備する工程と、
ポリオレフィン樹脂、木粉、第1着色剤および前記種剤を混練して、ダイの開口に挿通した前記芯材上に該ダイ内で押し出すことにより、前記芯材の外表面を被覆する被覆層を形成する工程と、
前記被覆層を冷却して硬化させる工程と、
を有する一体押出成形体の製造方法。
【請求項9】
前記被覆層押出工程の前に、前記芯材の表面に接着層を形成する工程をさらに有する、
請求項8に記載の一体押出成形体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建築用部材、装飾部材等に用いられる一体押出成形体に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
熱可塑性樹脂を用いて木質材を模した押出成形体が、建築用部材や装飾部材等として用いられている。例えば、特許文献1には、アルミ製芯材の外表面にポリオレフィン樹脂および木粉を含有する被覆層を有し、上質な木質感が得られる一体押出成形体が記載されている。特許文献2には、上記一体押出成形体を用いたデザイン性に優れる曲げ加工品が記載されている。
【0003】
また、成形体に木目調等の模様を設けることについて、例えば、特許文献3には、熱可塑性樹脂からなる基材層の表面にストランド状等の加飾層が埋め込まれた加飾性多層成形体が記載されている。特許文献4には、熱可塑性樹脂からなる基材および表層材を有する多層押出成形体であって、表層材は、ベース樹脂と、ベース樹脂よりも流動性の低い着色種剤樹脂との混合物を用いて押出成形を行い、両者の流動性の違いによって混合が不均一となることを利用して、表層中に不規則な且つ境界が鮮明すぎない筋模様を形成して木目調に似た外観を与える多層押出成形体が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-066403号公報
国際公開WO2016/006707号公報
特開平11-254569号公報
特開2004-098334号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1および2に記載された一体押出成形体は、被覆層が木粉を含むことによって木質材に似た色合いと触感を有する。しかし、特許文献1および2に記載された方法では、成形体表面に模様を形成することができず、例えば、木材独特の木目模様・柾目模様を表現することができなかった。
【0006】
特許文献3に記載された多層成形体では、基材層の樹脂を押出成形機からダイス内に押し出すとともに、加飾層の合成樹脂コンパウンドをダイス内で、基材層の樹脂と混ざらないようにストランド状に押し出して基材層表面に埋め込むことによって、表面にストランド状の模様を形成する。そのため、加飾層を押し出すダイス内で基材層が流動性を有している必要があり、使用できる基材の材質が限定されるので、例えば、予め成形された金属製の芯材表面に加飾層を押し出して埋め込むことはできなかった。
【0007】
特許文献4に記載された多層押出成形体では、木粉を含む熱可塑性樹脂からなる基材の表面に、ベース樹脂と着色種剤樹脂の混合物を押し出して筋模様を有する表層を形成する。そのため、人が触れる成形体の最表面には木粉が含まれず、木質材とは触感が異なっていた。
【0008】
本発明は、上記を考慮してなされたものであり、芯材と被覆層を有する一体押出成形体であって、木質材に近い色合いおよび触感を有し、さらに木目調等の模様を表現可能な一体押出成形体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一体押出成形体は、芯材と、前記芯材の外表面を被覆する被覆層とを有し、前記被覆層が、ポリオレフィン樹脂、木粉および第1着色剤を含むマトリクス相と、環状オレフィンコポリマーおよび第2着色剤を含む分散相とからなる。
【0010】
ここで、芯材の外表面とは、芯材の表面のうち一体押出成形体の使用時に外側になる部分をいう。例えば、筒状の一体押出成形体では筒状の芯材の外側の表面をいい、建築物に化粧材として取り付けられる板状等の一体押出成形体では、人目に触れる側の芯材表面をいう。被覆層は芯材の外表面に直接形成されていてもよいし、芯材表面に形成された接着層の上に形成されることで芯材の外表面を被覆していてもよい。また、環状オレフィンコポリマーとは、環状オレフィンとα-オレフィンとの付加共重合体またはその水素添加物のことをいう。
(【0011】以降は省略されています)

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