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公開番号2023079094
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021192545
出願日2021-11-26
発明の名称グラビア塗工装置
出願人株式会社ラボ
代理人個人,個人
主分類B05C 1/08 20060101AFI20230531BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】走行している連続体状の薄い基材に対して塗工剤を均一な厚さでべた塗りする際に、基材の面には塗工ムラを発生させることがなく、塗工品質の低下を防ぐことができるグラビア塗工装置を提供すること。
【解決手段】塗工剤収容容器2内に供給される塗工剤10と塗工剤が供給される際に発生する塗工剤の泡70とを一緒にして、塗工剤収容容器内の塗工剤に浸漬しているグラビアロール6の回転によって発生される塗工剤のロール由来流れのグラビアロールより後流側に案内するように導入させて、泡が塗工剤収容容器内に散乱するのを抑止する泡散乱抑止部材30備えることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
塗工剤収容容器内の塗工剤をグラビアロールおよびレードを用いて、走行している連続体状の薄い基材に対して均一な厚さでべた塗りするグラビア塗工装置であって、
前記塗工剤収容容器内に供給される前記塗工剤と前記塗工剤が供給される際に発生する前記塗工剤の泡とを一緒にして、前記塗工剤収容容器内の前記塗工剤に浸漬している前記グラビアロールの回転によって発生される前記塗工剤のロール由来流れの前記グラビアロールより後流側に案内するように導入させて、前記泡が前記塗工剤収容容器内に散乱するのを抑止する泡散乱抑止部材を前記塗工剤収容容器内に配置させたこと
を特徴とするグラビア塗工装置。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記泡散乱抑止部材は、前記塗工剤収容容器内に配置されており、前記塗工剤を前記塗工剤収容容器内へ供給する供給部の内側から前記塗工剤収容容器の内側面および底面を順に覆う泡通過領域および泡通過開口領域を有しており、前記塗工剤と泡とを一緒にして前記供給部から案内するとともに、前記泡通過開口領域を通して前記塗工剤の前記ロール由来流れの前記グラビアロールより後流側に向けて前記塗工剤収容容器内に導入させるように形成されていること
を特徴とする請求項1に記載のグラビア塗工装置。
【請求項3】
前記泡散乱抑止部材は、前記塗工剤収容容器内に保持されるために前記塗工剤収容容器の側面部の上縁部に掛けて取り付ける取付部を有する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のグラビア塗工装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、グラビアロールを用いて、走行している連続体状の薄い基材に対して塗工剤を均一な厚さでべた塗りすることができるグラビア塗工装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
グラビア塗工装置は、グラビアロールを用いて、走行している連続体状の薄い基材に対して塗工剤を均一な厚さでべた塗りすることができる。通常、走行している連続体状の薄い基材は、塗工剤容器内の塗工剤をグラビアロールの表面に付着させてその塗工剤を連続体状の薄い基材の下面に塗工するようになっている。塗工剤は、フッ素系離型剤成分を含んでいる組成のものや、磁性材料を含んでいる組成のもの等の種々のものが対象とされる。なお、特許文献1には、グラビアロールを用いたグラビア塗工機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-104852号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、従来のグラビア塗工装置において、塗工剤がフッ素系離型剤成分を含んでいる組成のものを塗布対象として、走行している連続体状の薄い基材に対して塗工剤を均一な厚さでべた塗りしようとすると、フッ素系離型剤成分が塗工剤中に硬い泡を多数発生してしまうので、塗工剤が変質してしまう。この変質した塗工剤が、走行している連続体状の薄い基材に対して塗工されると、基材の面には塗工スジが発生して塗工ムラが生じてしまい、塗工品質が著しく低下してしまう。
【0005】
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、走行している連続体状の薄い基材に対して塗工剤を均一な厚さでべた塗りする際に、基材の面には塗工ムラを発生させることがなく、塗工品質の低下を防ぐことができるグラビア塗工装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解消するために、第1の態様のグラビア塗工装置は、塗工剤収容容器内の塗工剤をグラビアロールおよびレードを用いて、走行している連続体状の薄い基材に対して均一な厚さでべた塗りするグラビア塗工装置であって、前記塗工剤収容容器内に供給される前記塗工剤と前記塗工剤が供給される際に発生する前記塗工剤の泡とを一緒にして、前記塗工剤収容容器内の前記塗工剤に浸漬している前記グラビアロールの回転によって発生される前記塗工剤のロール由来流れの前記グラビアロールより後流側に案内するように導入させて、前記泡が前記塗工剤収容容器内に散乱するのを抑止する泡散乱抑止部材を前記塗工剤収容容器内に配置させたことを特徴とする。
【0007】
第1の態様のグラビア塗工装置によれば、前記塗工剤収容容器内に供給される前記塗工剤と前記塗工剤が供給される際に発生する前記塗工剤の泡とを一緒にして、前記塗工剤収容容器内の前記塗工剤に浸漬している前記グラビアロールの回転によって発生される前記塗工剤のロール由来流れの前記グラビアロールより後流側に案内するように導入させて、前記泡が前記塗工剤収容容器内に散乱するのを抑止する泡散乱抑止部材を備える。泡散乱抑止部材が設けられているので、多数の泡が発生しても、塗工剤収容容器内の塗工剤中に多数の泡が拡散されず、塗工剤に脈動を発生しないので、塗工剤が変質しない。このため、走行している連続体状の薄い基材に対して塗工剤を均一な厚さでべた塗りする際に、基材の面には塗工ムラを発生させることがなく、塗工品質の低下を防ぐことができる。
【0008】
第2の態様のグラビア塗工装置は、前記泡散乱抑止部材が、前記塗工剤収容容器内に配置されており、前記塗工剤を前記塗工剤収容容器内へ供給する供給部の内側から前記塗工剤収容容器の内側面および底面を順に覆う泡通過領域および泡通過開口領域を有しており、前記塗工剤と泡とを一緒にして前記供給部から案内するとともに、前記泡通過開口領域を通して前記塗工剤の前記ロール由来流れの前記グラビアロールより後流側に向けて前記塗工剤収容容器内に導入させるように形成されていることを特徴とする。
【0009】
第2の態様のグラビア塗工装置によれば、泡散乱抑止部材により案内されてきた泡は、塗工剤収容容器内において、塗工剤のロール由来流れのグラビアロールより後流側に向けて案内される。このため、泡がグラビアロール側には近づかないので、走行している連続体状の薄い基材に対して塗工剤を均一な厚さでべた塗りする際に、基材の面には塗工ムラを発生させることがなく、塗工品質の低下を防ぐことができる。
【0010】
第3の態様のグラビア塗工装置は、前記泡散乱抑止部材は、前記塗工剤収容容器内に保持するために前記塗工剤収容容器の側面部の上縁部に掛けて取り付ける取付部を有することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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