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公開番号2023079089
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021192527
出願日2021-11-26
発明の名称積層ポリエステルフィルムの機能層除去方法
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B29B 17/02 20060101AFI20230531BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】
ポリエステルフィルムの表面に機能層を備える積層ポリエステルフィルムから、機能層を除去する機能層除去方法であって、とりわけ機能層の除去率向上に貢献できる、積層ポリエステルフィルムの機能層除去方法を提供することにある。
【解決手段】
ポリエステルフィルムの少なくとも一方の表面に機能層を備える積層ポリエステルフィルムに、活性エネルギー線を照射する照射工程(A)と、アルカリ性化剤(a)を含有する洗浄剤で、前記積層ポリエステルフィルムを洗浄する洗浄工程(B)と、を備える、積層ポリエステルフィルムの機能層除去方法。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポリエステルフィルムの少なくとも一方の表面に機能層を備える積層ポリエステルフィルムに、活性エネルギー線を照射する照射工程(A)と、
アルカリ性化剤(a)を含有する洗浄剤で、前記積層ポリエステルフィルムを洗浄する洗浄工程(B)と、
を備える、積層ポリエステルフィルムの機能層除去方法。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記活性エネルギー線が、真空紫外線である、請求項1に記載の積層ポリエステルフィルムの機能層除去方法。
【請求項3】
前記真空紫外線が、エキシマ光である、請求項2に記載の積層ポリエステルフィルムの機能層除去方法。
【請求項4】
前記照射工程(A)が、窒素雰囲気下で行われる、請求項1~3のいずれか1項に記載の積層ポリエステルフィルムの機能層除去方法。
【請求項5】
前記洗浄剤が、さらに、少なくとも一つの水酸基を有する化合物(b)を含有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の積層ポリエステルフィルムの機能層除去方法。
【請求項6】
前記機能層が、(メタ)アクリレートを含有する、請求項1~5のいずれか1項に記載の積層ポリエステルフィルムの機能層除去方法。
【請求項7】
前記(メタ)アクリレートとして、ウレタンアクリレートを含有する、請求項6に記載の積層ポリエステルフィルムの機能層除去方法。
【請求項8】
前記機能層を除去した後のポリエステルフィルムに付着した、前記洗浄剤を洗い流すリンス工程をさらに備える、請求項1~7のいずれか1項に記載の積層ポリエステルフィルムの機能層除去方法。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載の機能層除去方法によって、前記機能層を除去したポリエステルフィルムを、原料として少なくとも一部に含むリサイクルポリエステル製品。
【請求項10】
請求項1~8のいずれか1項に記載の機能層除去方法によって、前記機能層を除去したポリエステルフィルムを回収する回収工程と、
前記回収されたポリエステルフィルムを原料としてリサイクルポリエステル製品を製造する製造工程と、
を備える、リサイクルポリエステル製品の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層ポリエステルフィルムの機能層除去方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、廃プラスチックは、埋め立て、海洋投棄、焼却等の処理がなされていたが、埋め立て場所の確保が困難になりつつあり、かつ、海洋投棄はプラスチックが分解しないために環境面で問題になっている。
また、焼却によって熱として利用することはできるが、炭酸ガスの排出により、地球温暖化につながるという問題がある。
【0003】
そこで、昨今の環境問題の高まりから、廃プラスチックの再利用、再生等のリサイクルが必要とされており、そのための研究開発が盛んに行われている。
また、プラスチックはその多くが化石燃料により生産されており、資源の有効利用の点からも、リサイクル方法の構築が求められている。
【0004】
ところで、プラスチックフィルムの一種であるポリエステルフィルムは、基材フィルムとして有用であり、その片面又は両面に種々の機能層が積層された、積層ポリエステルフィルムとして使用されることが多い。
機能層としては、ハードコート層、粘接着層、離型層、加飾層、遮光層、紫外線遮蔽層、易接着層など、様々な機能層があり、機能層に応じた材料をポリエステルフィルムに積層した積層ポリエステルフィルムが使用されている。
【0005】
このような積層ポリエステルフィルムは、使用後にほとんど再利用されておらず、廃棄、焼却等がなされている。
【0006】
機能層が積層された積層ポリエステルフィルムをそのまま再溶融してリサイクルしようとしても、機能層を構成する材料が溶融ポリマー中に混入するため、押し出し時に異臭が発生する、ポリマーの溶融粘度の低下等によりフィルム製膜時の破断の原因となる、等の問題が生じる。
また、仮に製膜できたとしても、得られたフィルムの着色や、異物混入などによる品質の劣化が避けられない。
【0007】
さらに、仮に機能層を物理的に削り取るなどして剥離除去し、溶融押出しした場合も、例えば、押出し時の濾過工程で、残存した機能層によってフィルターが目詰まりを起こし、正常な製膜ができなくなるなどの問題が生じることがある。
【0008】
積層ポリエステルフィルムのリサイクル方法として、例えば、特許文献1に開示される技術がある。この技術は、基材フィルムの少なくとも片面に易溶解性樹脂層と表面機能層をこの順に積層してなる積層ポリエステルフィルムである。
このような構成としたうえで、使用後に、易溶解性樹脂層のみ溶解可能であって、基材フィルムを溶解しない溶媒で洗浄することにより、積層ポリエステルフィルムから基材フィルムを分離回収しようというものである。分離回収したものは再溶融され、基材フィルムを構成していた樹脂組成物を再生することを可能としたものである。
【0009】
また、特許文献2には、基材フィルムの少なくとも一方の面に有する機能層を除去する方法であって、ロール状に巻き取られた前記基材フィルムを長尺状の状態でアルカリ性処理液に接触させる工程を含むことを特徴とする、機能層の除去方法について開示されている。
【0010】
特許文献3には、基材フィルムと、前記基材フィルム上に形成された剥離層と、を有する剥離フィルムの洗浄方法であって、前記剥離層に異物を有する前記剥離フィルムを、アルカリ性物質とアルコールとを含む溶液に接触させた後、有機溶剤と接触させて、前記剥離層を前記基材フィルムから除去する除去工程を有する、剥離フィルムの洗浄方法について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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