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公開番号2023079051
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021192456
出願日2021-11-26
発明の名称エンジン制御装置
出願人株式会社デンソー
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類F02D 45/00 20060101AFI20230531BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】クランク信号に代えてカム信号に基づいてエンジン制御を実行する擬似タイミングを生成するタイミング生成部を2重化することなく、タイミング生成部が異常であると安価に判定できる技術を提供する。
【解決手段】エンジン制御装置10は、実擬似タイミング生成部54、56と、理論擬似タイミング生成部72と、異常判定部72とを備える。実擬似タイミング生成部は、今回と前回とのカム信号の間隔を逓倍数で除算して生成した周期のアングルクロックのカウント数に基づいて、エンジン制御が実行される実擬似タイミングを生成する。理論擬似タイミング生成部は、実擬似タイミング生成部が生成すると推定される実擬似タイミングの理論擬似タイミングを、今回と前回とのカム信号の間隔に基づいて生成する。異常判定部は、実擬似タイミングと理論擬似タイミングとの差が所定値以上の場合、実擬似タイミング生成部を異常と判定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンのクランク軸の回転に応じて所定のクランク角度間隔で発生するクランク信号が異常の場合、カム軸の回転に応じて所定のカム角度間隔で発生するカム信号に基づき、今回の前記カム信号が検出されると、今回の前記カム信号と前回の前記カム信号との間隔を、予め設定された逓倍数で除算した周期のアングルクロックを生成し、前記アングルクロックのカウント数に基づいて、今回の前記カム信号と次回の前記カム信号との間で実行されるエンジン制御の実擬似タイミングを生成するように構成された実擬似タイミング生成部(54、56)と、
前記カム信号が検出されると実行されるカム割込処理において、前記実擬似タイミング生成部が前記アングルクロックのカウント数に基づいて生成すると推定される前記実擬似タイミングの理論擬似タイミングを、今回の前記カム信号と前回の前記カム信号との間隔に基づいて生成するように構成された理論擬似タイミング生成部(72、S400~S410、S434)と、
前記実擬似タイミング生成部が生成する前記実擬似タイミングで起動される擬似割込処理において、前記実擬似タイミングと前記理論擬似タイミング生成部が生成する前記理論擬似タイミングとの差が所定値以上の場合、前記実擬似タイミング生成部を異常と判定するように構成された異常判定部(72、S420~S432、S440、S470)と、
を備えるエンジン制御装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載のエンジン制御装置であって、
前記異常判定部(S440、S470)は、今回の前記カム信号が検出されて前記実擬似タイミング生成部により生成される前記実擬似タイミングで起動される前記擬似割込処理が、今回の前記カム信号が検出されて実行される前記カム割込処理よりも先に実行されると、前記実擬似タイミング生成部を異常と判定しないように構成されている、
エンジン制御装置。
【請求項3】
請求項2に記載のエンジン制御装置であって、
前記カム信号が発生するカムタイミングを検出するように構成されたカムタイミング検出部(40、50)をさらに備え、
前記理論擬似タイミング生成部(S400)は、前記カム割込処理において、前記カムタイミング検出部が今回検出した前記カムタイミングを、今回の前記カムタイミングとして設定するように構成されており、
前記異常判定部(S440)は、前記擬似割込処理において、前記カムタイミング検出部が検出した最新の前記カムタイミングと、前記理論擬似タイミング生成部が前記カム割込処理で設定した今回の前記カムタイミングとが一致しない場合、前記実擬似タイミング生成部を異常と判定しないように構成されている、
エンジン制御装置。
【請求項4】
請求項2に記載のエンジン制御装置であって、
前記カム信号が発生する毎に前記カム信号のカムカウント数を計測するように構成されたカムカウント計測部(40、50)をさらに備え、
前記理論擬似タイミング生成部(S452)は、前記カム割込処理において、前記カムカウント計測部が今回計測した前記カムカウント数を、今回の前記カムカウント数として設定するように構成されており、
前記異常判定部(S470)は、前記擬似割込処理において、前記カムカウント計測部が計測した最新の前記カムカウント数と、前記理論擬似タイミング生成部が前記カム割込処理で設定した今回の前記カムカウント数とが一致しない場合、前記実擬似タイミング生成部を異常と判定しないように構成されている、
エンジン制御装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載のエンジン制御装置であって、
前記異常判定部(S430、S432)は、連続して所定回数、前記実擬似タイミング生成部を仮異常と判定すると、前記実擬似タイミング生成部を異常と判定するように構成されている、
エンジン制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、クランク信号に代えてカム信号に基づいてエンジン制御を行う技術に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
車両のエンジン制御装置は、クランク軸の回転に応じて所定の角度間隔で発生するパルス列であるクランク信号が正常の場合、クランク信号のパルス間隔を所定の逓倍数で除算した周期のアングルクロックを生成する。そして、エンジン制御装置は、アングルクロックのカウント数が示すクランク軸の所定の回転角度位置においてエンジン制御を行う。
【0003】
これに対し、クランク信号が異常の場合、クランク信号に代えてカム信号に基づいてエンジン制御を行う技術が知られている。カム信号に基づいてエンジン制御が行われる場合、例えば、通常のエンジン制御ではなく、車両を退避走行させるためのフェイルセーフ用のエンジン制御が行われる。
【0004】
下記の特許文献1に記載された技術では、クランク信号に異常が発生すると、クランク信号に代えてカム信号の周期を逓倍数で除算してアングルクロックを生成する。そして、アングルクロックのカウント数に基づいて生成された擬似タイミングにしたがって、エンジン制御が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許4582252号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、発明者の詳細な検討の結果、タイミング生成部に異常が発生すると、異常なタイミング生成部が生成する擬似タイミングに基づいてエンジン制御が実行されるという課題が見出された。
【0007】
擬似タイミングを生成するタイミング生成部が異常であると判定できれば、エンジン制御を中止して車両を停止させる等の適切な処理を実行できる。例えば、タイミング生成部を2重化し、2個のタイミング生成部が出力するアングルクロックのカウント数を比較すれば、アングルクロックを生成するタイミング生成部のどちらかが異常であると判定できる。しかしながら、異常判定のために、アングルクロックを生成するタイミング生成部を2重化するとコストが増加する。
【0008】
本開示の1つの局面は、クランク信号に代えてカム信号に基づいてエンジン制御を実行する擬似タイミングを生成するタイミング生成部を2重化することなく、タイミング生成部が異常であると安価に判定できる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の1つの態様によるエンジン制御装置は、実擬似タイミング生成部(54、56)と、理論擬似タイミング生成部(72、S400~S410、S434)と、異常判定部(72、S420~S432、S440、S470)とを備える。
【0010】
実擬似タイミング生成部は、エンジンのクランク軸の回転に応じて所定のクランク角度間隔で発生するクランク信号が異常の場合、カム軸の回転に応じて所定のカム角度間隔で発生するカム信号に基づき、今回のカム信号が検出されると、今回のカム信号と前回のカム信号との間隔を、予め設定された逓倍数で除算した周期のアングルクロックを生成し、アングルクロックのカウント数に基づいて、今回のカム信号と次回のカム信号との間で実行されるエンジン制御の実擬似タイミングを生成する。
(【0011】以降は省略されています)

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