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公開番号2023079041
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021192444
出願日2021-11-26
発明の名称インクジェット記録装置、制御方法及びプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類B41J 2/165 20060101AFI20230531BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】 画像の記録が終了するまでの間にキャップ内のインク溢れを抑制するためには、記録前の空吸引動作を実行するか否かを高精度に判定する必要がある。
【解決手段】 記録命令による記録を終えた時点でのキャップ内のインク量を予測し、予測した記録後のインク量に基づいて空吸引動作の実行を判断することにより、インク溢れの抑制と、空吸引動作によるダウンタイムの抑制とを両立させる。
【選択図】 図9
特許請求の範囲【請求項1】
インクを吐出するための複数のノズルが設けられた記録ヘッドと、
前記記録ヘッドに対して記録媒体を相対的に搬送する搬送手段と、
予備吐出により前記記録ヘッドから吐出されるインクを受けるキャップと、
前記キャップ内のインクを排出するための排出動作を実行する排出手段と、
記録媒体に対する記録命令が入力された場合に、前記記録命令による記録を終えた時点での前記キャップ内のインク量を示す、記録後のインク量を取得する取得手段と、
を備え、
前記排出手段は、前記取得手段により取得された前記記録後のインク量が閾値を超えた場合に、前記記録命令による記録の開始前に前記排出動作を実行することを特徴とするインクジェット記録装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記取得手段は、前記記録命令による記録を行う間に行われる予備吐出による記録中の予備吐出量を取得し、前記記録中の予備吐出量に基づいて前記記録後のインク量を取得することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項3】
前記取得手段は、前記複数のノズルのうち前記記録命令による記録において使用されるノズルの数に基づいて、前記記録中の予備吐出量を取得することを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
【請求項4】
前記記録命令による記録は、記録媒体に対して前記記録ヘッドを走査させることによるシリアル記録方式による記録であり、
前記取得手段は、前記記録命令による記録において、所定の単位面積に対して前記記録ヘッドが走査する回数を示す情報に基づいて、前記記録中の予備吐出量を取得することを特徴とする請求項2または3に記載のインクジェット記録装置。
【請求項5】
前記記録命令による記録は、記録媒体に対して前記記録ヘッドを走査させることによるシリアル記録方式による記録であり、
前記記録中の予備吐出は、前記記録命令による記録において、前記記録ヘッドの1回の走査が終了してから次の走査が開始するまでの間に行われることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
【請求項6】
前記取得手段は、前記記録命令による記録の前に行われる予備吐出による記録前の予備吐出量を取得し、前記記録前の予備吐出量に基づいて前記記録後のインク量を取得することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
【請求項7】
前記取得手段は、前記記録命令による記録において使用されるノズルの数に基づいて、前記記録前の予備吐出量を取得することを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
【請求項8】
前記取得手段は、前記記録命令による記録の後の所定の待機時間に行われる予備吐出による待機中の予備吐出量を取得し、前記待機中の予備吐出量に基づいて前記記録後のインク量を取得することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
【請求項9】
前記取得手段は、前記記録命令が入力された時点での前記キャップ内のインク量を取得し、当該インク量に基づいて前記記録後のインク量を取得することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
【請求項10】
前記搬送手段及び前記排出手段は、共通の駆動源によって駆動されることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット記録装置、制御方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、記録媒体上にインクを付与することにより画像を記録するインクジェット記録装置が知られている。このようなインクジェット記録装置において、画像の記録が行われていない間に、インクを吐出するノズル(吐出口)からインク中の水分が蒸発して増粘することで、ノズルからのインクの吐出不良が生じることがある。このような吐出不良を抑制するため、ノズル内で増粘したインクをキャップへ向けて吐出する、いわゆる予備吐出が行われている。この予備吐出動作によってキャップ内に貯まったインクが溢れることを防ぐため、キャップ内のインクを排出する排出動作が必要である。この排出動作は空吸引動作と呼ばれる。また、空吸引動作を行うには、一定の時間を要する。
【0003】
特許文献1には、記録媒体のサイズに基づき、記録動作の前に行われる空吸引動作を実行するかどうかを判定することが記載されている。このような構成により、記録媒体のサイズに応じて空吸引動作が省かれ、記録媒体1枚あたりに要する記録時間を低減させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-21984号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されているように、記録媒体のサイズに基づいて空吸引動作の有無を判定する方法では、空吸引動作が不要な場合であっても省かれない場合や、空吸引動作が必要な場合であっても省かれてしまう場合が生じる。
【0006】
このような課題に対し、本発明は、キャップのインク溢れを抑制しつつ、空吸引動作を実行するかどうかを判断することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
インクを吐出するための複数のノズルが設けられた記録ヘッドと、前記記録ヘッドに対して記録媒体を相対的に搬送する搬送手段と、予備吐出により前記記録ヘッドから吐出されるインクを受けるキャップと、前記キャップ内のインクを排出するための排出動作を実行する排出手段と、記録媒体に対する記録命令が入力された場合に、前記記録命令による記録を終えた時点での前記キャップ内のインク量を示す、記録後のインク量を取得する取得手段と、を備え、前記排出手段は、前記取得手段により取得された前記記録後のインク量が閾値を超えた場合に、前記記録命令による記録の開始前に前記排出動作を実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、キャップ中のインク溢れを抑制しつつ、空吸引動作の実行を判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
記録装置全体を示す断面図。
記録装置の駆動機構を示す斜視図。
クラッチギアの構成を示す斜視図。
回復機構を示す斜視図。
搬送ローラからポンプ機構までの駆動伝達構成を示す斜視図。
ポンプ機構を示す斜視図。
記録装置の制御構成の概略を示すブロック図。
第1の実施形態に係る記録装置の全体を示す縦断面図。
第1の実施形態に係る記録装置の制御を示すフローチャート。
第1の実施形態に係る記録設定と計算に用いるパラメータの対応表。
第2の実施形態に係る記録装置の制御を示すフローチャート。
第2の実施形態に係る記録中のドットカウント値を用いた空吸引の実行有無の判定処理を示すフローチャート。
第3の実施形態に係る記録前の回復動作を判定するための記録装置の制御を示すフローチャート。
第3の実施形態に係る記録前クリーニングフラグを判定するための記録装置の制御を示すフローチャート。
第3の実施形態に係る空吸引フラグを判定するための記録装置の制御を示すフローチャート。
記録ヘッドを示す図。
第3の実施形態に係る記録後の回復動作を判定するための記録装置の制御を示すフローチャート。
第3の実施形態に係る記録後クリーニングフラグを判定するための記録装置の制御を示すフローチャート。
第3の実施形態に係るクリーニングフラグの優先順位を示す表。
第4の実施形態に係るドットカウントワイピングフラグを判定するための記録装置の制御を示すフローチャート。
第4の実施形態に係る記録媒体交換時の記録装置の制御を示すフローチャート。
第4の実施形態に係る記録後クリーニングフラグを判定するための記録装置の制御を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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