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公開番号2023079020
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021192409
出願日2021-11-26
発明の名称既設コンクリート桁とプレキャスト床版との接合構造
出願人オリエンタル白石株式会社
代理人個人,個人
主分類E01D 19/12 20060101AFI20230531BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】道路橋示方書の規定を満足する既設コンクリート桁とプレキャスト床版との接合構造を提供する。
【解決手段】既設コンクリート床版が撤去された既設コンクリート桁2と、既設コンクリート桁2上に載置されて接続された新設のプレキャスト床版3と、を接合する既設コンクリート桁とプレキャスト床版との接合構造1において、既設コンクリート桁2を、スターラップ20の上端を機械式定着手段で既設コンクリート桁2の上面に定着し、プレキャスト床版3の上縁側鉄筋30を、フック部31aが形成された新設のスターラップ31で取り囲み、既設コンクリート桁2に接合された桁側連結鋼材4と、プレキャスト床版3に接合された床版側連結鋼材5と、これらを連結する複数の連結棒材6と、を備え、新設のスターラップ31及び既設のスターラップ20で上縁側鉄筋30を取り囲むことにより、既設コンクリート桁2にプレキャスト床版3を有効に接合する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
既設コンクリート床版が撤去された既設コンクリート桁と、この既設コンクリート桁上に載置されて接続された新設のプレキャスト床版と、を接合する既設コンクリート桁とプレキャスト床版との接合構造であって、
前記既設コンクリート桁は、既設のスターラップの上端部分が撤去され、残ったスターラップの上端が機械式定着手段で前記既設コンクリート桁の上面に定着され、
前記プレキャスト床版は、橋軸方向の引張抵抗材である上縁側鉄筋が、フック部が形成された新設のスターラップで取り囲まれており、
前記既設コンクリート桁に接合された桁側連結鋼材と、前記プレキャスト床版に接合された床版側連結鋼材と、これらを連結する複数の連結棒材と、を備え、
前記新設のスターラップ及び前記既設のスターラップで前記上縁側鉄筋が取り囲まれることにより、前記既設コンクリート桁に前記プレキャスト床版が有効に接合されていること
を特徴とする既設コンクリート桁とプレキャスト床版との接合構造。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記既設コンクリート桁は、連続桁であること
を特徴とする請求項1に記載の既設コンクリート桁とプレキャスト床版との接合構造。
【請求項3】
前記機械式定着手段は、前記残ったスターラップの上端に鋼製の円筒体がカシメ留められた圧着グリップであること
を特徴とする請求項2に記載の既設コンクリート桁とプレキャスト床版との接合構造。
【請求項4】
前記機械式定着手段は、前記残ったスターラップの上端にクサビを用いて鋼製の円筒体が固定されたクサビ定着式、又は、前記残ったスターラップの上端にねじ溝を切削して長ナットを螺合するねじ定着式であること
を特徴とする請求項2に記載の既設コンクリート桁とプレキャスト床版との接合構造。
【請求項5】
前記機械式定着手段は、前記残ったスターラップの上端に筒状鋼材を外嵌してその間に経時硬化材からなる充填材を充填硬化させて定着する充填材充填式であること
を特徴とする請求項2に記載の既設コンクリート桁とプレキャスト床版との接合構造。
【請求項6】
前記桁側連結鋼材は、断面コの字状に成形された鋼板であり、
前記床版側連結鋼材は、帯状の鋼板からなり、
前記連結棒材は、両端にねじ部が形成され鋼棒であり、
前記桁側連結鋼材と前記床版側連結鋼材は、前記連結棒材でボルト接合されていること
を特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の既設コンクリート桁とプレキャスト床版との接合構造。
【請求項7】
前記桁側連結鋼材は、鋼棒からなる上下に段差のある枠体であり、
前記床版側連結鋼材は、矩形の鋼板からなり、
前記連結棒材は、両端にねじ部が形成された鋼棒であり、
前記桁側連結鋼材と前記床版側連結鋼材は、前記床版側連結鋼材間にボルト接合された前記連結棒材の上方を前記桁側連結鋼材が跨ぐことにより接合されていること
を特徴とする請求項2ないし6のいずれかに記載の既設コンクリート桁とプレキャスト床版との接合構造。
【請求項8】
前記桁側連結鋼材は、鋼棒からなる上下に段差のある枠体であり、
前記床版側連結鋼材は、フック部付きのU字状の異形鋼棒からなり、
前記連結棒材は、U字状の鋼棒であり、
前記桁側連結鋼材と前記床版側連結鋼材は、橋軸方向に隣接する複数のU字状の前記床版側連結鋼材に前記連結棒材が挿通された上、前記連結棒材の上方を前記桁側連結鋼材が跨ぐことにより接合されていること
を特徴とする請求項2ないし7のいずれかに記載の既設コンクリート桁とプレキャスト床版との接合構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、既設コンクリート桁とプレキャスト床版との接合構造に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
道路橋などの橋梁では、車両の通行による繰り返しの輪荷重によりコンクリート床版が損傷するために、一定期間が経過すると、橋桁から損傷した既設の古いRC床版を撤去して新たな床版に架け替えて更新することが行われている。また、近年、更新後の新たな床版をプレキャスト床版により更新することが行われている。プレキャスト床版は、周囲の環境が整った工場等で製造するために、高品質な製品を安定して供給することができ、且つ更新工事の工期が短くて済むからである。
【0003】
例えば、特許文献1には、T型合成桁のコンクリート橋の現場打ちRC床版をPC合成桁用プレキャスト床版に取り替えるPC合成桁用プレキャスト床版の取替方法が開示されている(特許文献1の明細書の段落[0034]~[0041]、図面の図5~図14等参照)。
【0004】
しかし、特許文献1に記載のPC合成桁用プレキャスト床版の取替方法では、一体化された合成桁のRC床版との接合部分において、主桁3のズレ止め鉄筋12やスターラップ13を残置する必要があるため、ブレーカーやウォータージェットなどの超高圧水で大量のコンクリートを斫らなければならず、作業時間がかかるという問題があった。
【0005】
また、特許文献1に記載のPC合成桁用プレキャスト床版の取替方法では、主桁上に配置されたズレ止め鉄筋12やスターラップ13を残置するため、プレキャスト床版に埋設された鋼板と鉄筋が干渉してしまい、適切な位置にプレキャスト床版を設置することが困難、又は設置に時間がかかるという問題があった。
【0006】
その上、特許文献1に記載のPC合成桁用プレキャスト床版の取替方法では、PC合成桁用プレキャスト床版下にズレ止め鉄筋12やスターラップ13を定着するための空間と、その空間上部には横締めPC鋼材を配置するための床版厚さが必要となるため、更新後の床版の厚さが更新前より厚くなり、存置する主桁及び下部構造物に負担がかかるという問題もあった。
【0007】
このような問題を解決するべく、ズレ止め鉄筋やスターラップを途中で切断することも考えられる。しかし、道路示方書の考え方に従えば、合成桁の引張抵抗材であるスターラップは、トラス理論に基づいて設計する必要があり、圧縮弦材に定着されないと耐荷機構が成立せず、主桁のウェブ部分が有効に機能しなくなるという問題がある。
【0008】
そこで、このような問題を解決するべく、本願出願人らは、特許文献2及び特許文献3に記載のコンクリート橋のプレキャスト床版への取替方法を提案した。コンクリート橋の主桁のスターラップなどの引張抵抗材を有効に定着して、古くなって損傷した既存のRC床版を新設の高品質なプレキャスト床版へ取り替えることができる。
【0009】
しかし、特許文献2及び特許文献3に記載の発明を連続桁に適用した場合、上縁側に引張鉄筋が配置されるため次の問題が発生する。「道路橋示方書・同解説IIIコンクリート橋・コンクリート部材編 H29年11月 公益社団法人 日本道路協会 5章 5.2.5 鉄筋の定着(10)」において「スターラップは、引張鉄筋を取囲み、フックをつけて圧縮部のコンクリートに定着する。」と記載されている。したがって、連続桁では上縁側に引張鉄筋が配置されるため、上縁側鉄筋を取囲むようにスターラップを配置しなければならない。しかし、特許文献2及び特許文献3に記載のコンクリート橋のプレキャスト床版への取替方法では、その具体的対応方法が記載されておらず、特許文献2及び特許文献3に記載の発明を適用して、連続桁からなるコンクリート橋のRC床版をプレキャスト床版へ取り替えた場合、連続桁となるプレキャスト床版と既設コンクリート桁との具体的接合方法が要望されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2019-132070号公報
特許第6845456号公報
特許第6845457号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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