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公開番号2023079019
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021192407
出願日2021-11-26
発明の名称口腔用組成物
出願人ライオン株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類A61K 8/66 20060101AFI20230531BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明の目的は、酵素を含む口腔用組成物において、高温保管後の酵素由来の特有のえぐみを抑制し、さらにその抑制効果の持続を実現することにある。
【解決手段】本発明は、(A)成分:多糖分解酵素及びタンパク質分解酵素からなる群より選ばれる1種以上の酵素、及び(B)成分:N-(2-ヒドロキシ-2-フェニルエチル)-2-イソプロピル-5,5-ジメチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド、N-(4-シアノメチルフェニル)-2-イソプロピル-5-メチルシクロヘキサンカルボキサミド、及びN-(2-(2-ピリジニル)エチル)-2-イソプロピル-5-メチルシクロヘキサンカルボキサミドから選ばれる1種以上を含有する口腔用組成物を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)成分:多糖分解酵素及びタンパク質分解酵素からなる群より選ばれる1種以上の酵素、及び
(B)成分:N-(2-ヒドロキシ-2-フェニルエチル)-2-イソプロピル-5,5-ジメチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド、N-(4-シアノメチルフェニル)-2-イソプロピル-5-メチルシクロヘキサンカルボキサミド、及びN-(2-(2-ピリジニル)エチル)-2-イソプロピル-5-メチルシクロヘキサンカルボキサミドから選ばれる1種以上
を含有する口腔用組成物。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
多糖分解酵素がデキストラナーゼ及びムタナーゼからなる群より選ばれる1種以上の酵素である請求項1に記載の口腔用組成物。
【請求項3】
タンパク質分解酵素がパパイン、アクチニジン及びブロメラインからなる群より選ばれる1種以上の酵素である請求項1又は2に記載の口腔用組成物。
【請求項4】
(A)成分の量が0.01~5.0質量%である請求項1~3のいずれか1項に記載の歯磨剤組成物。
【請求項5】
(B)成分の量が0.00001~0.1質量%である請求項1~4のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
【請求項6】
デキストラナーゼの酵素活性が10,000~14,000単位/gである、請求項2~5のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
【請求項7】
ムタナーゼの酵素活性が4,000~70,000U/gである、請求項2~6のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
【請求項8】
パパインの酵素活性が200,000~2,500,000単位/gである、請求項3~7のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
【請求項9】
アクチニジンの酵素活性が9,000~210,000単位/gである、請求項3~8のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
【請求項10】
ブロメラインの酵素活性が300,000~500,000単位/gである、請求項3~9のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、口腔用組成物に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来の歯磨剤組成物は、味が良くスッキリとした使用感を与えることは継続使用に繋がり、効果向上を期待することもできるが、配合成分の影響を受け易い。特に歯垢分解機能を有する酵素はプラークを分解することでう蝕予防効果を発揮することから、口腔用組成物に有効成分として配合されている。一方で、酵素配合ハミガキは高温で保管した後に使用すると、う蝕予防効果には問題が無いものの特有のえぐみが感じられ使用感を著しく損なうという欠点が生じ、この点の改善が求められていた。
【0003】
これまでにも香料や基剤成分を用いた酵素のえぐみのマスキング方法は複数報告されている。特許文献1には、歯磨剤組成物にメントール、アネトール、オイゲノール及び/又はタイム油を特定の比率で含有することにより、デキストラナーゼ、トラネキサム酸、イソプロピルメチルフェノール、アルキル硫酸塩の複合的なえぐみを低減できることが記載されている。また、特許文献2には、デキストラナーゼを含む口腔用組成物に、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル及び炭酸水素ナトリウムを特定の割合で配合することにより、デキストラナーゼの安定は向上させつつノニオン界面活性剤由来の異味を低減できることが報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-167297号公報
特許第5228380号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1で用いられる通常の香料成分は、揮発性が高く、歯磨剤組成物を高温で保管すると香料成分が揮発し、えぐみの低減効果が不十分な場合がある。特にデキストラナーゼのような酵素は、温度変化の影響を受けやすく、高温保管後のえぐみが強く発現しやすい。そのため、特許文献1の口腔用組成物では、高温保管後のえぐみの低減が不十分であるという課題がある。また、特許文献2でも、高温保管後にはデキストラナーゼ由来のえぐみが強く発現し、使用感の改善が求められている。近年は、温暖化が進み、物流時の倉庫、販売店の倉庫、又は家庭内での保管時、洗面台付近などであっても、高温となることが多く、高温保管時の使用感の改善が求められていた。
【0006】
本発明の目的は、酵素を含む口腔用組成物において、高温保管後の酵素由来の特有の不快感の発生を抑制し、さらにその抑制効果の持続を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは下記の〔1〕~〔11〕を提供する。
〔1〕(A)成分:多糖分解酵素及びタンパク質分解酵素からなる群より選ばれる1種以上の酵素、及び
(B)成分:N-(2-ヒドロキシ-2-フェニルエチル)-2-イソプロピル-5,5-ジメチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド、N-(4-シアノメチルフェニル)-2-イソプロピル-5-メチルシクロヘキサンカルボキサミド、及びN-(2-(2-ピリジニル)エチル)-2-イソプロピル-5-メチルシクロヘキサンカルボキサミドから選ばれる1種以上
を含有する口腔用組成物。
〔2〕多糖分解酵素がデキストラナーゼ及びムタナーゼからなる群より選ばれる1種以上の酵素である〔1〕に記載の口腔用組成物。
〔3〕タンパク質分解酵素がパパイン、アクチニジン及びブロメラインからなる群より選ばれる1種以上の酵素である〔1〕又は〔2〕に記載の口腔用組成物。
〔4〕(A)成分の量が0.01~5.0質量%である〔1〕~〔3〕のいずれか1項に記載の歯磨剤組成物。
〔5〕(B)成分の量が0.00001~0.1質量%である〔1〕~〔4〕のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
〔6〕デキストラナーゼの酵素活性が10,000~14,000単位/gである、〔2〕~〔5〕のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
〔7〕ムタナーゼの酵素活性が4,000~70,000U/gである、〔2〕~〔6〕のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
〔8〕パパインの酵素活性が200,000~2,500,000単位/gである、〔3〕~〔7〕のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
〔9〕アクチニジンの酵素活性が9,000~210,000単位/gである、〔3〕~〔8〕のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
〔10〕ブロメラインの酵素活性が300,000~500,000単位/gである、〔3〕~〔9〕のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
〔11〕歯磨剤である、〔1〕~〔10〕のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、高温保管(例えば、30~40℃で1~6か月間の保管)後にもえぐみ等の不快感の発生を抑制でき、かつ、抑制効果を持続できるので、物流、保管時の温度管理の手間を軽減でき、使用感を改善できる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
〔1.口腔用組成物〕
組成物は、下記の(A)及び(B)成分を含む。
【0010】
〔1.1 (A)成分:酵素〕
(A)成分は、多糖分解酵素及びタンパク質分解酵素からなる群より選ばれる1種以上の酵素である。(A)成分を含有することにより、酵素に由来する機能を組成物に付与できる。
(【0011】以降は省略されています)

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