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公開番号2023079010
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021192394
出願日2021-11-26
発明の名称排水装置
出願人丸一株式会社
代理人
主分類E03C 1/12 20060101AFI20230531BHJP(上水;下水)
要約【課題】立ち上げ管と排水機器との接続を行う排水装置について、容易、且つ確実に水密的且つ気密的に接続すると共に、良好な排水性能を生じるようにした排水装置を提供する。
【解決手段】排水装置を、排水を排出する上方に延出した立ち上げ管と、前記立ち上げ管の上面を覆う被覆部と、上流側端部に接続部を備えた水平な管体部分と、前記水平な管体部分から屈曲して下方に向かい前記被覆部上面に接続する垂直な管体部分から構成されるエルボ管部と、を設けたエルボ部材と、前記立ち上げ管の外周に備えた係合部と、前記立ち上げ管の前記係合部と係合する被係合部を備え、前記係合部と係合することで前記エルボ部材を前記立ち上げ管に固定するリング体と、から構成され、前記エルボ管部の水平方向の幅が、前記リング体の内径と略同一以下とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
排水を排出する上方に延出した立ち上げ管と、
前記立ち上げ管の上面を覆う被覆部と、上流側端部に接続部を備えた水平な管体部分と、前記水平な管体部分から屈曲して下方に向かい前記被覆部上面に接続する垂直な管体部分から構成されるエルボ管部と、を設けたエルボ部材と、
前記立ち上げ管の外周に備えた係合部と、
前記立ち上げ管の前記係合部と係合する被係合部を備え、前記係合部と係合することで前記エルボ部材を前記立ち上げ管に固定するリング体と、から構成され、
前記エルボ管部の水平方向の幅が、前記リング体の内径と略同一以下としたことを特徴とする排水装置。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記立ち上げ管の上端を、床面よりも高い位置まで延出し、前記延出した部分の外側面に、前記係合部を備えた係合部材を固定したことを特徴とする、請求項1記載の排水装置。
【請求項3】
前記エルボ管部の垂直部分の中心は、前記立ち上げ管の中心から偏心した位置にあり、
前記エルボ管部の水平部分は、平面視前記立ち上げ管の外周縁の内側にほぼ収まることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の排水装置。
【請求項4】
前記立ち上げ管の内部に、前記エルボ管部の垂直部分からの排水が流入する流入部を備えた降下部、前記降下部からの排水が流入し、上方に流出する上昇部、前記上昇部を通過した排水が排出される排出口、を備えたトラップ部材を配置し、
前記トラップ部材の前記降下部が前記エルボ管部の垂直部分に合致する位置決め構造を備えたことを特徴とする、請求項3に記載の排水装置。
【請求項5】
前記位置決め構造が、前記トラップ部材と前記エルボ部材とのいずれか一方に備えた凸部と、他方に備えた凸部に合致する凹部と、から構成されることを特徴とする、請求項4に記載の排水装置。
【請求項6】
前記トラップ部材に、前記トラップ部材を把持する取手部を設け、前記取手部を前記位置決め構造の凸部とすることを特徴とする、請求項5に記載の排水装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、接続箇所ではほぼ水平方向に向かって配置されるホース管等と、床下配管等から床面上に延出された立ち上げ配管とを接続する、エルボ管部を備えた排水装置に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
洗濯機や食器洗い乾燥機等の使用によって排水を生じる機器がある。これらを「排水機器」と呼ぶが、これら排水機器の使用によって生じた排水は、配管を介して下水側の配管に排出される。
配管のレイアウトは様々であるが、例えば特許文献1に記載した、洗濯機等の排水を処理する、トラップ機能を備えた排水装置が知られている。
特許文献1の排水装置は、上流側端部が水平方向を向いた向いたエルボ部材と、略円筒状にして上縁に鍔部を備えた接続部と、立ち上げ管内に配置されて、エルボ部材の排水が流入すると共に、その内部に封水を形成することで臭気や害虫類の逆流を防止するトラップ部材と、立ち上げ管の上面を覆う、2つの部材の組み合わせからなる床固定部材と、床固定部材の上面を覆うカバー部材と、から構成される。
【0003】
上記排水装置を施工する場合、まず床面上に配置された立ち上げ管の上面に接着剤等を塗布し、立ち上げ管に接続部の円筒状部分を挿入して鍔部下面と立ち上げ管上面を接着する。
次に、2つの床固定部材を水平方向から差し込んで立ち上げ管端部の接続部を挟むようにして接続部に床固定部材を固定する。
次に、床固定部材をネジなどで床面に固定することで、床面に対して立ち上げ管端部が固定される。
次に、立ち上げ管内部にトラップ部材を配置し、その上方にエルボ部材を配置した状態で、水平方向からカバー部材を差し込むことで、床固定部材とカバー部材とでトラップ部材やエルボ部材を挟持固定した状態となる。
このエルボ部材の上流側端部に、洗濯機や食器洗い乾燥機等、排水機器からの配管のホース管を接続して、従来の排水配管の施工が完了する。
【0004】
洗濯機や食器洗い乾燥機等の排水機器の使用によって排水が発生すると、排水は、ホース管からエルボ部材、トラップ部材を通過し、立ち上げ管内に排出されて最終的には床下配管から下水側に排出される。また、排出された排水がトラップ部材内に溜まることで、流路が排水で満水となった封水となり、下水側からの臭気や害虫類の屋内側への侵入を防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-084434号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に記載の従来の排水装置には、次のような問題点があった。
排水装置は、その内部に排水が流れると共に、臭気のある下水側の配管に接続されるため、各部材は水密的に接続され、接続箇所から水漏れや臭気漏れが生じないように接続する必要がある。
しかし、特許文献1に記載の排水装置に接続される立ち上げ管は、通常床上面よりも突出する長尺の配管を、床面の施工時に床面上面の位置に合わせて切断することで形成される。この切断作業は、施工現場で床面に近い、切断作業のしにくい位置で行われるため、切断面にはどうしても凹凸が生じやすくなる。
このため、接続部の鍔部下面と立ち上げ管上面の接着は立ち上げ管上面の凹凸により面同士の当接がうまくゆかず、水密が不十分になりがちであった。
また、接続部とトラップ部材やエルボ部材との接続も水密的、且つ気密的に接続される必要がある。特許文献1に記載の排水装置では、床固定部材とカバー部材とを組み合わせることで、トラップ部材やエルボ部材を固定するように構成されているが、カバー部材は略U字形状の部材を側面方向から差し込む構造のため、カバー部材の解放部分ではトラップ部材やエルボ部材を接続部材や床固定部材に押し当てて密閉する押圧の力が弱く、不十分な水密的、且つ気密的な接続にしかならなかった。
本発明は上記問題点に鑑み発明されたものであって、立ち上げ管と排水機器との接続を行う排水装置について、容易、且つ確実に水密的且つ気密的に施工を行うことができるようにすると共に、良好な排水性能を生じるようにした排水装置に関するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の本発明は、排水を排出する上方に延出した立ち上げ管と、
前記立ち上げ管の上面を覆う被覆部と、上流側端部に接続部を備えた水平な管体部分と、前記水平な管体部分から屈曲して下方に向かい前記被覆部上面に接続する垂直な管体部分から構成されるエルボ管部と、を設けたエルボ部材と、
前記立ち上げ管の外周に備えた係合部と、
前記立ち上げ管の前記係合部と係合する被係合部を備え、前記係合部と係合することで前記エルボ部材を前記立ち上げ管に固定するリング体と、から構成され、
前記エルボ管部の水平方向の幅が、前記リング体の内径と略同一以下としたことを特徴とする排水装置である。
【0008】
請求項2に記載の本発明は、前記立ち上げ管の上端を、床面よりも高い位置まで延出し、前記延出した部分の外側面に、前記係合部を備えた係合部材を固定したことを特徴とする、請求項1記載の排水装置である。
【0009】
請求項3に記載の本発明は、前記エルボ管部の垂直部分の中心は、前記立ち上げ管の中心から偏心した位置にあり、
前記エルボ管部の水平部分は、平面視前記立ち上げ管の外周縁の内側にほぼ収まることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の排水装置である。
【0010】
請求項4に記載の本発明は、前記立ち上げ管の内部に、前記エルボ管部の垂直部分からの排水が流入する流入部を備えた降下部、前記降下部からの排水が流入し、上方に流出する上昇部、前記上昇部を通過した排水が排出される排出口、を備えたトラップ部材を配置し、
前記トラップ部材の前記降下部が前記エルボ管部の垂直部分に合致する位置決め構造を備えたことを特徴とする、請求項3に記載の排水装置である。
(【0011】以降は省略されています)

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