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公開番号2023079006
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021192388
出願日2021-11-26
発明の名称廃棄物の熱分解装置、及び廃棄物の熱分解方法
出願人株式会社ブリヂストン
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類C08J 11/12 20060101AFI20230531BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】無機材料を含んだ廃棄物の分解作業を単純化することができる廃棄物の熱分解方法を提供する。
【解決手段】廃棄物の熱分解方法は、無機材料を含んだ廃棄物を加熱、及び加圧下で処理する加熱加圧処理工程と、加熱加圧処理工程後に減圧し、廃棄物に含まれた液体成分を揮発させて廃棄物を粉砕すると共に、無機材料と無機材料以外の材料とを分離する分離工程と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
無機材料を含んだ廃棄物を密閉状態で収容可能な加熱圧力容器と、
前記無機材料を含んだ廃棄物を加熱する加熱装置と、
前記加熱圧力容器にガスを供給して前記加熱圧力容器内の圧力を高めることを可能とするガス供給装置と、
前記加熱圧力容器に第1開閉バルブを介して接続され、前記加熱圧力容器で発生した熱分解ガスを冷却することで凝縮した液体成分を回収する液体成分回収装置と、
前記液体成分回収装置に接続され、第2開閉バルブを有すると共に、前記液体成分回収装置で液体成分が回収された後の熱分解ガスを前記液体成分回収装置の外部に排気する排気部と、
前記加熱装置、前記ガス供給装置、前記第1開閉バルブ、及び前記第2開閉バルブの作動を制御する制御装置と、
を備えた廃棄物の熱分解装置。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記加熱圧力容器には、内部の圧力を検出する圧力センサと、加熱圧力容器内の温度を検出する温度センサが設けられており、
前記制御装置は、前記圧力センサからの圧力検知データと、前記温度センサからの温度検出データとに基いて、前記加熱装置、前記ガス供給装置、前記第1開閉バルブ、及び前記第2開閉バルブの作動を制御する、
請求項1に記載の廃棄物の熱分解装置。
【請求項3】
前記無機材料を含んだ廃棄物は、ゴムとスチールコードを含んで構成されたタイヤである、
請求項1または請求項2に記載の廃棄物の熱分解装置。
【請求項4】
無機材料を含んだ廃棄物を加熱、及び加圧下で処理する加熱加圧処理工程と、
加熱加圧処理工程後に減圧し、前記廃棄物に含まれた液体成分を揮発させて前記廃棄物を粉砕すると共に、前記無機材料と前記無機材料以外の材料とを分離する分離工程と、
を有する廃棄物の熱分解方法。
【請求項5】
前記加熱加圧処理工程において、前記無機材料を含んだ廃棄物を加熱する際の温度は、大気圧下で前記廃棄物から液体成分が離脱する温度以上の温度に設定され、
前記加熱加圧処理工程において、前記無機材料を含んだ廃棄物を加圧する際の圧力は、前記加熱の下で前記液体成分を揮発させない圧力に設定されている、
請求項4に記載の廃棄物の熱分解方法。
【請求項6】
前記廃棄物を加熱する際の温度は、350℃以上、500℃以下の範囲内に設定されており、前記廃棄物を加圧する際の圧力は、0.15MPa以上、2.0MPa以下の範囲内に設定されている、
請求項5に記載の廃棄物の熱分解方法。
【請求項7】
前記分離工程の後に、前記無機材料を含んでいない前記材料の塊を粉砕する工程が設けられている、
請求項4~請求項6の何れか1項に記載の廃棄物の熱分解方法。
【請求項8】
前記無機材料を含んだ廃棄物は、ゴムとスチールコードを含んで構成されたタイヤである、
請求項4~請求項7の何れか1項に記載の廃棄物の熱分解方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、廃棄物の熱分解装置、及び廃棄物の熱分解方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
廃棄物を熱分解し、炭化物や油分等の熱分解物を得て、熱分解物を再利用する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-237764号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術では、廃棄物を加熱圧力容器に投入して熱分解を行っているが、処理効率を上げるため、裁断/粉砕してから加熱圧力容器に投入する必要があり、大型のタイヤや未加硫ゴム部材等は裁断/粉砕作業に手間が掛かっており、改善の余地があった。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、無機材料を含んだ廃棄物の分解作業を単純化することができる廃棄物の熱分解装置、及び廃棄物の熱分解方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の廃棄物の熱分解装置は、無機材料を含んだ廃棄物を密閉状態で収容可能な加熱圧力容器と、前記無機材料を含んだ廃棄物を加熱する加熱装置と、前記加熱圧力容器にガスを供給して前記加熱圧力容器内の圧力を高めることを可能とするガス供給装置と、前記加熱圧力容器に第1開閉バルブを介して接続され、前記加熱圧力容器で発生した熱分解ガスを冷却することで凝縮した液体成分を回収する液体成分回収装置と、前記液体成分回収装置に接続され、第2開閉バルブを有すると共に、前記液体成分回収装置で液体成分が回収された後の熱分解ガスを前記液体成分回収装置の外部に排気する排気部と、前記加熱装置、前記ガス供給装置、前記第1開閉バルブ、及び前記第2開閉バルブの作動を制御する制御装置と、を備えている。
【0007】
請求項1に記載の廃棄物の熱分解装置において、加熱圧力容器は、無機材料を含んだ廃棄物を密閉状態で収容することができる。
【0008】
加熱装置は、加熱圧力容器に収容した無機材料を含んだ廃棄物を加熱することができる。
【0009】
ガス供給装置は、加熱圧力容器にガスを供給して加熱圧力容器内の圧力を高めることができる。
【0010】
請求項1に記載の廃棄物の熱分解装置では、一例として、以下のようにして廃棄物を熱分解することができる。
加熱圧力容器を密閉し、ガスを充填して無機材料を含んだ廃棄物を加熱する。加熱する際の温度は、大気圧下で廃棄物から液体成分が離脱する温度以上の温度に設定し、圧力は、加熱の下で液体成分を揮発させない圧力に設定する。
(【0011】以降は省略されています)

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