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公開番号2023078973
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021192334
出願日2021-11-26
発明の名称鋼板製役物の組立方法、及び、鋼板製役物
出願人城東テクノ株式会社
代理人弁理士法人ATEN
主分類E04B 1/64 20060101AFI20230531BHJP(建築物)
要約【課題】固定具を用いることなく組み付けた状態を保持可能にする。
【解決手段】コーナー部材を組み立てる際は、鋼板を折り曲げ線80に沿って谷折りし、左側部分の一辺50Laと、右側部分の一辺50Raとを合わせる。このとき、右側基部10Rの重ねしろ片14Rを左側基部10Lの第2傾斜底部11L3上に重ねる。次に、左側部分の一辺50Lbに形成された折り返し片14Lを、第2傾斜底部11L3との間で係合爪14Raを挟み込むように折り返して、左側基部10Lと右側基部10Rとを組み付ける。このとき、折り返し片14Lの折り返した折目内側に係合爪14Raを当接させて、折り返し片14Lと係合爪14Raとを係合させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
建造物のコーナー部分に設置される鋼板製役物を1枚の鋼板から組み立てる鋼板製役物の組立方法であって、
前記鋼板の第1部分の周縁の第1辺と前記鋼板の前記第1部分に繋がった第2部分の周縁の第1辺とを合わせるように前記鋼板を折り曲げ、前記第1部分の前記第1辺に突設された重ねしろ片を前記第2部分に重ねる折り曲げ工程と、
前記折り曲げ工程の後に、前記第2部分の前記第1辺に連続する第2辺に突設された係合片を、前記第1部分の前記第1辺と当該第1辺に連続する第2辺との境界部に設けられた係合爪を前記第2部分との間において挟み込むように折り返して前記第1部分と前記第2部分とを組み付ける組み付け工程とを有し、
前記組み付け工程において、前記係合片の折り返した折目内側に前記係合爪を当接させることで前記係合片と前記係合爪とを係合させることを特徴とする鋼板製役物の組立方法。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
1枚の鋼板を折り曲げて組み立てることができる、建造物のコーナー部分に設置される鋼板製役物であって、
第1部分の周縁の第1辺と、
前記第1部分に繋がった第2部分の周縁の、前記第1部分の前記第1辺と合わせられた第1辺と、
前記第1部分の前記第1辺に突設され前記第2部分に重なる重ねしろ片と、
前記第2部分の前記第1辺に連続する第2辺に突設された係合片と、
前記第1部分の前記第1辺と当該第1辺に連続する第2辺との境界部に設けられ前記第2部分に重なる係合爪とを備え、
前記係合爪は、前記第2部分との間において前記係合爪を挟み込むように折り返された前記係合片の折目内側と当接し、前記係合片と係合していることを特徴とする鋼板製役物。
【請求項3】
前記係合爪は、前記重ねしろ片の周縁から延設されていることを特徴とする請求項2に記載の鋼板製役物。
【請求項4】
前記鋼板製役物が、2つの軒天換気材を繋ぐコーナー部材であることを特徴とする請求項2又は3に記載の鋼板製役物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、軒天換気材、水切り材、壁通気見切り部材、オーバーハング水切り材、屋根材(棟等)等の鋼板製役物の組立方法、及び、建造物のコーナー部分に設置される鋼板製役物に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来の板金役物(鋼板製役物)のコーナー部材は、鋼板を所望の形状に打ち抜き、その打ち抜かれた鋼板を折り曲げることで組み立てられる。例えば、特許文献1には、鋼板の左側部分の周縁の1辺と右側部分の周縁の1辺とを合わせるように当該鋼板を折り曲げて右側部分の1辺から延出された重ねしろを左方側部分に重ね、左側部分の一部を折り返した折り返し部分で当該重ねしろを押さえ込んで形状を保持するように、組み立てられた土台水切が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-251026号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載の土台水切においては、折り返し部分で重ねしろを押さえるだけでは組立後の形状が安定しない。つまり、鋼板の左側部分と右側部分の合わせた1辺が互いに離隔する。このため、鋼板の左側部分及び右側部分が離れないようにさらにリベット等の固定具を用いて留め付ける作業が必要となる。
【0005】
そこで、本発明の目的は、固定具を用いることなく組み付けた状態を保持可能な鋼板製役物の組立方法、及び、鋼板製役物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の鋼板製役物の組立方法は、建造物のコーナー部分に設置される鋼板製役物を1枚の鋼板から組み立てる鋼板製役物の組立方法であって、前記鋼板の第1部分の周縁の第1辺と前記鋼板の前記第1部分に繋がった第2部分の周縁の第1辺とを合わせるように前記鋼板を折り曲げ、前記第1部分の前記第1辺に突設された重ねしろ片を前記第2部分に重ねる折り曲げ工程と、前記折り曲げ工程の後に、前記第2部分の前記第1辺に連続する第2辺に突設された係合片を、前記第1部分の前記第1辺と当該第1辺に連続する第2辺との境界部に設けられた係合爪を前記第2部分との間において挟み込むように折り返して前記第1部分と前記第2部分とを組み付ける組み付け工程とを有し、前記組み付け工程において、前記係合片の折り返した折目内側に前記係合爪を当接させることで前記係合片と前記係合爪とを係合させる。
【0007】
本発明の鋼板製役物は、1枚の鋼板を折り曲げて組み立てることができる、建造物のコーナー部分に設置される鋼板製役物であって、第1部分の周縁の第1辺と、前記第1部分に繋がった第2部分の周縁の、前記第1部分の前記第1辺と合わせられた第1辺と、前記第1部分の前記第1辺に突設され前記第2部分に重なる重ねしろ片と、前記第2部分の前記第1辺に連続する第2辺に突設された係合片と、前記第1部分の前記第1辺と当該第1辺に連続する第2辺との境界部に設けられ前記第2部分に重なる係合爪とを備え、前記係合爪は、前記第2部分との間において前記係合爪を挟み込むように折り返された前記係合片の折目内側と当接し、前記係合片と係合している。
【0008】
これによると、係合片の折目内側に係合爪が当接して係合片と係合爪とが係合するため、両者が外れにくくなる。このため、リベットなどの固定具を用いなくても、鋼板の第1部分と第2部分とが離れにくくなり、鋼板の第1部分と第2部分の組み付け状態を保持することが可能となる。
【0009】
本発明において、前記係合爪は、前記重ねしろ片の周縁から延設されていることが好ましい。これにより、係合爪の形成が容易になる。
【0010】
また、本発明において、前記鋼板製役物が、2つの軒天換気材を繋ぐコーナー部材であることが好ましい。これにより、鋼板製役物を2つの軒天換気材を繋ぐコーナー部材として用いることができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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