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公開番号2023078958
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021192305
出願日2021-11-26
発明の名称再生可能エネルギー施設を利用した地すべり及び斜面崩壊対策工法
出願人LLC合同会社Dr.GEOLABO.I
代理人弁理士法人とこしえ特許事務所
主分類E02D 17/20 20060101AFI20230531BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】
近年自然再生可能エネルギーの利用が活発化しており,傾斜地にソーラーパネルを設置される事例が多くなっている。斜面にソーラーパネルを配置することで,地すべり地における上載荷重が増加し,多発しているゲリラ豪雨による雨水の急激な浸透によって間隙水圧が上昇して浮力の増加に伴う斜面の滑動が頻発している。一方,ソーラーパネルには,配置や構造を工夫すれば地表面への雨水の浸透を抑制することが期待でき,雨水の利用方法と合わせた災害に強い自然再生可能エネルギー施設への取り組みが社会的な要望となっている。
【解決手段】
地すべり及び崩壊の冠頭部付近には,雨水が浸透しないようにソーラーパネルを密閉するように配置し,中腹部においてソーラーパネルから水路,集水桝への集水によって雨水を集め,その集めた雨水を地すべり及び崩壊の末端部に配置したタンク式擁壁に集めて盛り土の効果を持たせる構成。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
地すべり及び崩壊の冠頭部付近には,雨水が浸透しないようにソーラーパネルを密閉するように配置し,中腹部においてはソーラーパネルから水路工,集水ます(桝)への連続した集水によって雨水を集め,その集めた雨水を地すべり及び崩壊の末端部に配置したふとん籠及び蛇篭に集めて押さえ盛り土の効果を持たせることで,ソーラーパネルを利用した抑制工を可能としたことを特徴とする再生可能エネルギー施設を利用した地すべり及び斜面崩壊対策工法。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
水路工については地すべり及び崩壊の対策として用いられるコンクリート製,鋼製を利用し,末端のふとん籠及び蛇篭については鋼制の網構造のものを利用して中に埋設するタンクについては耐候性の高いポリエチレン製のタンクとすることで,ソーラーパネルを利用した抑制工を可能とした請求項1記載の再生可能エネルギー施設を利用した地すべり及び斜面崩壊対策工法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は,再生可能エネルギー施設を利用した地すべり及び斜面崩壊対策工法に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【0002】
本発明は,近年において地球温暖化に配慮した自然再生可能エネルギーの利用が活発化してきている中で,平坦地だけでなく,傾斜地に太陽光パネルを設置される事例が多くなっており,豪雨時に太陽光パネルを設置した斜面における土砂災害が全国的に発生している現状がある。このような現状を踏まえて,太陽光パネルの配置を工夫して地表面排除工とし,この地表面排除工で集水した雨水を地すべりの末端部で押え盛土工として利用することを可能とした地すべり対策工法である。
【0003】
なお,地すべり対策工には,抑制工と抑止工があり,抑制工については,地すべり地の地形,地下水の状態などの自然条件を変化させることによって,地すべりの滑動力と抵抗力のバランスを改善し,地すべり運動を停止または緩和させる手法である。
【背景技術】
【0004】
地球温暖化に配慮した自然再生可能エネルギーの利用が活発化してきている中で,平坦地だけでなく,傾斜地に太陽光パネルを設置される事例が近年多くなっている。斜面に重量物である太陽光パネルを配置することによって,地すべり地における上載荷重が増加し,近年多発しているゲリラ豪雨による雨水の急激な浸透によって間隙水圧が上昇して浮力の増加に伴う斜面の滑動が頻発している。一方で,このように斜面に配置されている太陽光パネルには,配置や構造等を工夫すれば地表面への雨水の浸透を抑制することが期待できることから,雨水の利用方法と合わせた災害に強い自然再生可能エネルギー施設への新たな取り組みが社会的な要望となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-188927号公報
特開平10-219760号公報
実用新案登録第3229249号公報
【0006】
上記特許文献1の発明の構成は,太陽電池モジュールを設置する敷地面積を有効に活用することが可能な太陽光発電システムである。陸屋根等の略水平面上に架台を設置し,この架台上で,頂上部と谷間部が交互に形成される様に連なる複数の山型に各太陽光電池モジュールを配列支持している。太陽電池モジュールを近接配置しても,太陽電池モジュールの影に他の太陽電池モジュールが入ることがなく,システムの敷地面積を有効に活用できる。また,谷間部に隙間を設けているので,傾斜した太陽電池モジュール表面を流れた雨水を谷間部から効率よく排出させることができる。
【0007】
これに対して,本発明においては太陽光パネルと水路工及び集水ます(桝)を組み合わせて地表面排除工とし,この地表面排除工で集水した雨水を地すべりの末端部においてかご枠及びふとん籠に設置したポリエチレンタンクに蓄えて押え盛土工として利用することを可能とした地すべり対策手法であることから特許文献1とは異なっている。
【0008】
上記特許文献2の発明の構成は,天然資源,天然エネルギーの有効利用を図る雨水リサイクルシステムである。雨水を貯留する貯留タンクと貯留タンクより高い位置に設けられたサブタンクと,両タンクに設けられた液面センサーとを含み,制御回路により液面センサーの信号に連動してポンプを駆動することによって,貯留タンクからサブタンクへ雨水を供給するようにした。また,制御回路等を太陽電池で作動させた。これにより,天然資源を有効活用することができ,しかも,経済的に優位にできるとしたものである。
【0009】
これに対して,本発明においては太陽光パネルと水路工及び集水ます(桝)を組み合わせて地表面排除工とし,この地表面排除工で集水した雨水を地すべりの末端部においてかご枠及びふとん籠に設置したポリエチレンタンクに蓄えて押え盛土工として利用することを可能とした地すべり対策手法であることから特許文献2とは異なっている。
【0010】
上記特許文献3の発明の構成は,太陽光パネルが数多く大規模な場合であっても太陽光パネル面上に降り注ぎ流下する大量の雨水を円滑に処理する太陽光パネルの雨水回収装置を提供する。太陽光パネルの雨水回収装置は,設置面に配置した架台と,架台上に傾斜配置された太陽光パネルに沿って配置されるとともに,太陽光パネル面を流下する雨水の流出側に配置した雨水用の樋ユニットとを有し,樋ユニットは架台により支持され太陽光パネルに沿って配置されるとともに,太陽光パネル面を流下する雨水を受水し,樋底部の途中位置に設けた穴部から雨水を下方に流下させる上樋と上樋の下方に配置され,上樋の穴部から流下する雨水を受水するとともに,長さ方向最頂部からその両側端の長さ方向最低部に向かって双方向下降傾斜形状とし,長さ方向最低部側から雨水を放水する構造の下樋と,下樋を定位置で支持する下樋支持部とを具備するものである。
(【0011】以降は省略されています)

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