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公開番号2023078933
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021192273
出願日2021-11-26
発明の名称圧縮成形型および圧縮成形型を用いた成形体の製造方法
出願人東海化成工業株式会社
代理人弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類B29C 43/36 20060101AFI20230531BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】成形体の湾曲部の先端部外面に所望の凸曲面を容易に成形することができる圧縮成形型を提供する。
【解決手段】圧縮成形型6は、成形体5の湾曲部12の内面に対応した内側成形面31a、および、湾曲部12の先端よりも先に位置する余肉部101の内面を成形するための内側余肉成形面31bを有する主内型30と、主内型30に対して主方向Zに相対移動可能に構成され、湾曲部12の湾曲本体部22の外面に対応した外側成形面41aを有する主外型40と、主内型30に対して副方向X,Yに相対移動可能に構成され、湾曲部12の先端部外面21aを成形するための第一副成形面51a、および、余肉部101の外面を成形するための第二副成形面51bを有する副型51とを備える。
【選択図】図8

特許請求の範囲【請求項1】
周縁に湾曲部を有する成形体において前記湾曲部の先端部外面に凸曲面を成形するための圧縮成形型であって、
前記成形体の前記湾曲部の内面に対応した内側成形面、および、前記湾曲部の先端よりも先に位置する余肉部の内面を成形するための内側余肉成形面を有する主内型と、
前記主内型に対して主方向に相対移動可能に構成され、前記成形体の前記湾曲部の外面のうち前記湾曲部の先端部を除く湾曲本体部の外面に対応した外側成形面であって、前記主内型の前記内側成形面の一部に対向する前記外側成形面を有する主外型と、
前記主内型に対して前記主方向に交差する副方向に相対移動可能に構成され、前記湾曲本体部の外面に隣接する前記湾曲部の前記先端部外面を成形するための第一副成形面であって前記主内型の前記内側成形面の一部に対向する前記第一副成形面、および、前記余肉部の外面を成形するための第二副成形面であって前記主内型の前記内側余肉成形面に対向する前記第二副成形面を有する副型と、
を備え、
前記副型の前記第一副成形面は、前記主外型の前記外側成形面に連続して配置可能に構成され、板部材により形成された素材を前記主内型の前記内側成形面との間で圧縮することにより、前記素材の外面に前記凸曲面を成形可能に構成され、
前記副型の前記第二副成形面は、前記第一副成形面に対して前記主外型と反対側に形成され、前記副方向において、前記主外型の前記外側成形面と前記副型の前記第一副成形面との接続位置よりも、前記主内型の前記内側成形面に近い位置に位置し、かつ、前記素材の先端部を圧縮することにより前記余肉部を成形可能に構成されている、圧縮成形型。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記主内型の前記内側余肉成形面は、前記主内型の前記内側成形面との境界における面接線を共通とする形状に形成されており、
前記副型の前記第二副成形面は、前記副型の前記第一副成形面に接続されており、
前記内側余肉成形面および前記第二副成形面は、前記余肉部を前記成形体の前記湾曲部の先端に接続させた状態で成形可能で、かつ、前記余肉部を前記主方向に延在するように成形可能に構成されている、請求項1に記載の圧縮成形型。
【請求項3】
前記主内型の前記内側余肉成形面は、前記主内型の前記内側成形面から角度を有し、かつ、前記副方向において前記主外型の前記外側成形面から離れる方向に延在するように形成されており、
前記副型の前記第二副成形面は、前記副型の前記第一副成形面に接続されており、
前記内側余肉成形面および前記第二副成形面は、前記余肉部を前記成形体の前記湾曲部の先端に接続した状態で成形可能で、かつ、前記余肉部を前記主方向とは異なる方向に延在するように成形可能に構成されている、請求項1に記載の圧縮成形型。
【請求項4】
前記内側余肉成形面および前記第二副成形面は、前記余肉部を前記副方向に平行な方向に延在するように成形可能に構成されている、請求項3に記載の圧縮成形型。
【請求項5】
前記内側余肉成形面および前記第二副成形面は、前記余肉部を前記主方向および前記副方向に角度を有する方向に延在するように成形可能に構成されている、請求項3に記載の圧縮成形型。
【請求項6】
前記主内型の前記内側余肉成形面は、前記主内型の前記内側成形面から不連続に形成され、かつ、前記副方向において前記内側成形面よりも前記主外型の前記外側成形面から遠い位置に形成され、
前記副型の前記第二副成形面は、前記副型の前記第一副成形面から不連続に形成され、
前記主内型の前記内側成形面と前記副型の前記第二副成形面とは、前記素材をせん断により切断可能に構成されており、
前記内側余肉成形面および前記第二副成形面は、前記余肉部を前記成形体の前記湾曲部の先端から離間した位置にて成形可能に構成されている、請求項1に記載の圧縮成形型。
【請求項7】
前記湾曲部の前記先端部外面の成形完了状態において、前記副方向において、前記第二副成形面と前記内側成形面との距離は、前記内側成形面と前記第一副成形面との最大対向距離よりも短く設定されている、請求項6に記載の圧縮成形型。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載の圧縮成形型を用いて、周縁に湾曲部を有する成形体において前記湾曲部の先端部外面に凸曲面を成形するための成形体の製造方法であって、
前記主内型の前記内側成形面と前記主外型の前記外側成形面との間に、前記素材を配置し、
前記素材を配置した後に、前記主内型および前記主外型を前記主方向に相対移動することにより、前記素材の一部を前記主内型および前記主外型により位置決めされた状態とし、
前記素材が前記主内型および前記主外型により位置決めされた状態において、前記主内型に対して前記副型を前記副方向に相対移動することにより、前記素材の先端部を圧縮して前記湾曲部の前記先端部および前記余肉部を成形する、圧縮成形型を用いた成形体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、圧縮成形型および圧縮成形型を用いた成形体の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1,2には、内型と外型とを用いて、湾曲部の先端に凸曲面を圧縮成形することが記載されている。そして、特許文献1には、凸曲面の圧縮成形において、素材の余肉が、成形体の湾曲部の先端部外面から外側に延びるように成形することが記載されている。特許文献2には、成形体の湾曲部の先端部外面から外側に延びる余肉を切断することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5577632号公報
特開平7-314478号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1においては、成形体の湾曲部の先端部外面に余肉が接続された状態となる。当該余肉を後工程にて切断した場合において、成形体の湾曲部の先端部外面に、余肉が僅かに残る可能性がある。特許文献2においては、型にて余肉の切断が行われるが、同様に、成形体の湾曲部の先端部外面に、余肉が僅かに残る可能性がある。成形体の湾曲部の先端部外面を所望の凸曲面にするために、僅かな余肉を確実に取り除くための別の作業工程が必要になる場合がある。
【0005】
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、成形体の湾曲部の先端部外面に所望の凸曲面を容易に成形することができる圧縮成形型、および、圧縮成形型を用いた成形体の製造方法を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、周縁に湾曲部を有する成形体において前記湾曲部の先端部外面に凸曲面を成形するための圧縮成形型であって、
前記成形体の前記湾曲部の内面に対応した内側成形面、および、前記湾曲部の先端よりも先に位置する余肉部の内面を成形するための内側余肉成形面を有する主内型と、
前記主内型に対して主方向に相対移動可能に構成され、前記成形体の前記湾曲部の外面のうち前記湾曲部の先端部を除く湾曲本体部の外面に対応した外側成形面であって、前記主内型の前記内側成形面の一部に対向する前記外側成形面を有する主外型と、
前記主内型に対して前記主方向に交差する副方向に相対移動可能に構成され、前記湾曲本体部の外面に隣接する前記湾曲部の前記先端部外面を成形するための第一副成形面であって前記主内型の前記内側成形面の一部に対向する前記第一副成形面、および、前記余肉部の外面を成形するための第二副成形面であって前記主内型の前記内側余肉成形面に対向する前記第二副成形面を有する副型と、
を備え、
前記副型の前記第一副成形面は、前記主外型の前記外側成形面に連続して配置可能に構成され、板部材により形成された素材を前記主内型の前記内側成形面との間で圧縮することにより、前記素材の外面に前記凸曲面を成形可能に構成され、
前記副型の前記第二副成形面は、前記第一副成形面に対して前記主外型と反対側に形成され、前記副方向において、前記主外型の前記外側成形面と前記副型の前記第一副成形面との接続位置よりも、前記主内型の前記内側成形面に近い位置に位置し、かつ、前記素材の先端部を圧縮することにより前記余肉部を成形可能に構成されている、圧縮成形型にある。
【0007】
本発明の他の態様は、前記態様の圧縮成形型を用いて、周縁に湾曲部を有する成形体において前記湾曲部の先端部外面に凸曲面を成形するための成形体の製造方法であって、
前記主内型の前記内側成形面と前記主外型の前記外側成形面との間に、前記素材を配置し、
前記素材を配置した後に、前記主内型および前記主外型を前記主方向に相対移動することにより、前記素材の一部を前記主内型および前記主外型により位置決めされた状態とし、
前記素材が前記主内型および前記主外型により位置決めされた状態において、前記主内型に対して前記副型を前記副方向に相対移動することにより、前記素材の先端部を圧縮して前記湾曲部の前記先端部および前記余肉部を成形する、圧縮成形型を用いた成形体の製造方法にある。
【発明の効果】
【0008】
圧縮成形型は、主内型と主外型に加えて、副型を備える。主内型および主外型は、成形体の湾曲部の先端部外面に凸曲面を成形する準備として、板部材により形成された素材を位置決めするために用いられる。具体的には、主内型の内側成形面の一部と主外型の外側成形面との間に、素材の先端部を除く湾曲本体部が位置決めされる。つまり、湾曲本体部の内面が主内型の内側成形面の一部に接触し、湾曲本体部の外面が主外型の外側成形面に接触する。
【0009】
そして、成形体の湾曲部の先端部外面は、主内型の内側成形面の一部と副型の第一副成形面とにより成形される。成形体の湾曲部の先端部外面は、副型を主内型に対して副方向に移動することにより、主内型の内側成形面の一部と副型の第一副成形面とにより圧縮されることにより成形される。
【0010】
ここで、主内型は、内側成形面に加えて、内側余肉成形面を備える。副型は、第一副成形面に加えて、内側余肉成形面に対向する第二副成形面を備える。副型が副方向に移動することによって、成形体の湾曲部の先端部外面が成形される。同時に、副型が副方向に移動することによって、内側余肉成形面および第二副成形面が、成形体の湾曲部の先端よりも先に位置する余肉部を成形する。
(【0011】以降は省略されています)

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