TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2023078922
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021192260
出願日2021-11-26
発明の名称ワイヤハーネス
出願人住友電装株式会社
代理人個人,個人
主分類H02G 3/32 20060101AFI20230531BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ボルトに対する固定部材の固定を安定させることを可能としたワイヤハーネスを提供する。
【解決手段】ボルト固定部51は、ボルトBが挿通される挿通孔62を有する固定部本体61と、挿通孔62の内部に配置されるボルトBのねじ部Baに対して軸方向に係止されることでボルトBに固定される係止リング71と、を有している。挿通孔62は、ボルトBの軸方向における係止リング71の相対移動を規制するリング挿入孔64及び凹部65を有している。そして、係止リング71は、挿通孔62の内部でボルトBの軸直交方向に移動可能に構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
電線を有する電線部材と、
前記電線部材を取付対象に固定する固定部材と、
を備えるワイヤハーネスであって、
前記固定部材は、前記取付対象が有するボルトに固定されるボルト固定部と、前記電線部材を保持する保持部と、を有し、
前記ボルト固定部は、前記ボルトが挿通される挿通孔を有する固定部本体と、前記挿通孔の内部に配置される前記ボルトのねじ部に対して軸方向に係止されることで前記ボルトに固定される係止リングと、を有し、
前記挿通孔は、前記ボルトの軸方向における前記係止リングの相対移動を規制する移動規制部を有し、
前記係止リングは、前記挿通孔の内部で前記ボルトの軸直交方向に移動可能に構成されている、
ワイヤハーネス。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記係止リングは、前記挿通孔の内部で、前記ボルトの軸方向に直交する第1方向、及び、前記ボルトの軸方向及び前記第1方向のそれぞれに直交する第2方向の双方において移動可能に構成されている、
請求項1に記載のワイヤハーネス。
【請求項3】
前記固定部本体は、前記挿通孔と連通し前記係止リングを挿入可能なリング挿入孔を有している、
請求項1に記載のワイヤハーネス。
【請求項4】
前記係止リングは、前記ボルトの軸方向から見てC字状をなしている、
請求項1に記載のワイヤハーネス。
【請求項5】
前記電線部材の外周を覆う外装部材と、
前記外装部材の外周に取り付けられ、前記外装部材の経路を規制する経路規制部材と、
を備え、
前記経路規制部材は、前記経路規制部材の長さ方向と直交する方向に開口するとともに前記経路規制部材の長さ方向の全体にわたって延びる挿入口を有している、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
【請求項6】
前記保持部は、前記経路規制部材の全周を覆う態様で前記経路規制部材を保持しており、
前記保持部は、内周側に突出する突起を有し、
前記突起は、前記挿入口の内側に位置する、
請求項5に記載のワイヤハーネス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ワイヤハーネスに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1のワイヤハーネスは、電線部材を車体に固定する固定部材を備えている。当該固定部材は、電線部材を保持する保持部と、車体に設けられたボルトに固定されるボルト固定部と、を有している。ボルト固定部は、ボルトのねじ部に対して軸方向に係止する係止片を有している。係止片は、ボルトを軸直交方向に挟むように少なくとも一対設けられている。固定部材をボルトに組み付ける際には、ボルトを固定部材に挿入する。このとき、各係止片は、ボルトに押されることで互いに離間する方向に撓む。そして、各係止片は、自身の弾性によってボルト側に付勢され、ボルトのねじ部に係止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-46508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ワイヤハーネスの経路のずれ等によって、車両側のボルトに対する固定部材の位置が一対の係止片の向かい合う方向においてずれる場合がある。この場合、ボルトが一対の係止片のいずれかに近づく位置関係となるため、係止片とボルトとの係止状態が不安定もしくは係止不能な状態となるおそれがある。その結果、固定部材をボルトに固定できない、または、固定部材をボルトに固定できたとしても係止が不安定で固定部材がボルトから脱落するおそれがある。
【0005】
本開示の目的は、ボルトに対する固定部材の固定を安定させることを可能としたワイヤハーネスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のワイヤハーネスは、電線を有する電線部材と、前記電線部材を取付対象に固定する固定部材と、を備えるワイヤハーネスであって、前記固定部材は、前記取付対象が有するボルトに固定されるボルト固定部と、前記電線部材を保持する保持部と、を有し、前記ボルト固定部は、前記ボルトが挿通される挿通孔を有する固定部本体と、前記挿通孔の内部に配置される前記ボルトのねじ部に対して軸方向に係止されることで前記ボルトに固定される係止リングと、を有し、前記挿通孔は、前記ボルトの軸方向における前記係止リングの相対移動を規制する移動規制部を有し、前記係止リングは、前記挿通孔の内部で前記ボルトの軸直交方向に移動可能に構成されている。
【発明の効果】
【0007】
本開示のワイヤハーネスによれば、ボルトに対する固定部材の固定を安定させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態のワイヤハーネスを示す概略構成図である。
図2は、同形態のワイヤハーネスを示す概略断面図である。
図3は、同形態のワイヤハーネスを示す概略分解斜視図である。
図4は、同形態のワイヤハーネスにおいて、ボルト固定部付近の構成を拡大して示す概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のワイヤハーネスは、
[1]電線を有する電線部材と、前記電線部材を取付対象に固定する固定部材と、を備えるワイヤハーネスであって、前記固定部材は、前記取付対象が有するボルトに固定されるボルト固定部と、前記電線部材を保持する保持部と、を有し、前記ボルト固定部は、前記ボルトが挿通される挿通孔を有する固定部本体と、前記挿通孔の内部に配置される前記ボルトのねじ部に対して軸方向に係止されることで前記ボルトに固定される係止リングと、を有し、前記挿通孔は、前記ボルトの軸方向における前記係止リングの相対移動を規制する移動規制部を有し、前記係止リングは、前記挿通孔の内部で前記ボルトの軸直交方向に移動可能に構成されている。
【0010】
この構成によれば、ボルトに固定された係止リングは、ボルトの軸方向への相対移動が移動規制部によって規制されるため、ボルトが挿通孔に挿入された状態を維持可能である。そして、係止リングは、挿通孔の内部でボルトの軸直交方向に移動可能に構成される。すなわち、ボルト及び係止リングと固定部材との前記軸直交方向への相対移動が許容されている。このため、例えば、ワイヤハーネスの経路のずれ等によってボルトに対する固定部材の位置がボルトの軸直交方向にずれた場合であっても、ボルトに対する固定部材の固定を安定させることが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

オムロン株式会社
電力変換装置
今日
株式会社ミツバ
制動装置
今日
ヴィガラクス株式会社
電気供給システム
1日前
富士電機株式会社
半導体モジュール
今日
矢崎総業株式会社
電気接続箱
1日前
個人
超電導ロータリー式発電原動機
今日
株式会社デンソー
電力変換装置
1日前
株式会社デンソー
電力変換装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
駆動装置
1日前
株式会社ダイフク
非接触給電設備
1日前
ダイハツ工業株式会社
グロメット
今日
株式会社テイエルブイ
発電装置
1日前
株式会社テイエルブイ
発電装置及び蒸気システム
1日前
株式会社テイエルブイ
発電装置及び蒸気システム
1日前
株式会社アイシン
給電補助システム
今日
株式会社アドヴィックス
電気モータ制御装置
2日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
電力供給装置
2日前
株式会社デンソー
回転電機
2日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
充放電システム
1日前
三菱電機株式会社
電動駆動装置
1日前
大成建設株式会社
移動体給電システム
今日
三菱電機株式会社
電動駆動装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電システム
1日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電システム
1日前
株式会社アイシン
回転電機、及びその製造方法
今日
株式会社デンソー
モータ制御装置
1日前
株式会社デンソー
巻線界磁ロータ
今日
トヨタ自動車株式会社
車両
1日前
矢崎総業株式会社
部品搭載構造及び電気接続箱
2日前
キヤノン株式会社
スイッチング電源
2日前
本田技研工業株式会社
移動体の電源システム
2日前
株式会社竹中工務店
ケーブル保持装置
2日前
株式会社テイエルブイ
発電装置および蒸気システム
1日前
本田技研工業株式会社
回転電機
1日前
トヨタ自動車株式会社
充放電状態表示装置
2日前
ソフトバンク株式会社
システム
今日
続きを見る