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公開番号2023078915
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021192252
出願日2021-11-26
発明の名称半導体装置およびその製造方法
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人
主分類H01L 25/07 20060101AFI20230531BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】はんだがパッドやボンディングワイヤに接触するのを抑制しつつ放熱性を向上すること。
【解決手段】半導体素子40は、一面にエミッタ電極42およびパッド44を有し、裏面にコレクタ電極43を有する。配線部材50は、導電スペーサ70を介してエミッタ電極42に接続されている。配線部材60は、コレクタ電極43に接続されている。パッド44は、ボンディングワイヤ90を介して信号端子83に接続されている。導電スペーサ70は、半導体素子40との対向面70bの一部に設けられた凹部71を有する。凹部71は、側面70c、70d、70e、70fのうち、エミッタ電極42とパッド44との並び方向においてパッド44と対向する部分を除く部分に開口している。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
一面(41a)に第1主電極(42)および信号用のパッド(44)を有し、前記一面とは板厚方向において反対の裏面(41b)に第2主電極(43)を有する半導体素子(40)と、
前記第1主電極に電気的に接続された第1配線部材(50)と、
前記板厚方向において前記第1配線部材との間に前記半導体素子を挟むように配置され、前記第2主電極に電気的に接続された第2配線部材(60)と、
ボンディングワイヤ(100)を介して、前記パッドに電気的に接続された信号端子(83)と、
前記半導体素子と前記第1配線部材との間に介在する導電スペーサ(70)と、
前記第2配線部材と前記第2主電極との間、前記第1主電極と前記導電スペーサとの間、前記導電スペーサと前記第1配線部材との間にそれぞれ配置されたはんだ(91、92、93)と、
を備え、
前記導電スペーサは、前記半導体素子との対向面(70b)の一部に設けられ、前記対向面に連なる側面のうち、前記第1主電極と前記パッドとの並び方向において前記パッドと対向する部分を除く部分に開口する凹部(71)を有する、半導体装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記導電スペーサは、前記板厚方向からの平面視において矩形状をなしており、前記側面として、前記並び方向において前記パッドに対向する部分を含む第1側面(70d)と、第1側面とは反対の第2側面(70c)と、前記第1側面と前記第2側面に連なる第3側面(70e)と、前記第3側面とは反対の第4側面(70f)と、を有し、
前記凹部は、前記第2側面、前記第3側面、および前記第4側面の少なくともひとつに開口している、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記凹部は、前記第2側面に開口している、請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記凹部は、前記第2側面、前記第3側面、および前記第4側面に開口し、
前記第2側面における開口面積が、前記第3側面における開口面積および前記第4側面における開口面積のそれぞれよりも大きい、請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記凹部は、前記第2側面、前記第3側面、および前記第4側面にわたって連続的に開口している、請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記凹部は、前記並び方向において前記第1側面から離れた位置で、前記第3側面および前記第4側面に開口している、請求項4または請求項5に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記凹部は、前記第3側面および前記第4側面の少なくともひとつに開口している、請求項2に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記凹部は、前記第1側面のうち、前記並び方向において前記パッドと対向する部分を除く部分に開口している、請求項2~7いずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項9】
一面(41a)に第1主電極(42)および信号用のパッド(44)を有し、前記一面とは板厚方向において反対の裏面(41b)に第2主電極(43)を有する半導体素子(40)、第1配線部材(50)、第2配線部材(60)、信号端子(83)、および導電スペーサ(70)を準備することと、
前記第2配線部材と前記第2主電極との間、前記第1主電極と前記導電スペーサとの間、および前記導電スペーサにおける前記第1主電極とは反対側の面のそれぞれに溶融状態のはんだ(91、92、93)を配置し、前記第2配線部材、前記半導体素子、および前記導電スペーサが前記板厚方向に積層された接続体(100)を形成することと、
前記接続体をなす前記半導体素子の前記パッドと前記信号端子とを、ボンディングワイヤ(90)により接続することと、
前記ボンディングワイヤの接続後、前記第1配線部材と前記接続体とを積層配置してリフローを行うことで、前記導電スペーサと前記第1配線部材とを接続することと、
を備え、
前記半導体素子との対向面(70b)の一部に設けられ、前記対向面に連なる側面のうち、前記第1主電極と前記パッドとの並び方向において前記パッドと対向する部分を除く部分に開口する凹部(71)を備えた前記導電スペーサを準備する、半導体装置の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この明細書における開示は、半導体装置およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、両面放熱構造の半導体装置を開示している。半導体素子は、一面にエミッタ電極およびパッドを有し、裏面にコレクタ電極を有している。エミッタ電極には第1ヒートシンクが電気的に接続され、コレクタ電極には第2ヒートシンクが電気的に接続されている。これらヒートシンクは、間に半導体素子を挟むように配置されている。パッドには、ボンディングワイヤを介して信号端子が接続されている。ボンディングワイヤと第1ヒートシンクとの接触を避けるために、半導体素子と第1ヒートシンクとの間に、導電スペーサ(ターミナル)が介在している。先行技術文献の記載内容は、この明細書における技術的要素の説明として、参照により援用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-197706号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
導電スペーサを備える場合、はんだは、エミッタ電極と導電スペーサとの間、導電スペーサと第1ヒートシンクとの間にそれぞれ配置される。はんだは、導電スペーサおよび第1ヒートシンクに較べて熱伝導率が低い。二層のはんだを備える、半導体素子から第1ヒートシンクへの伝熱経路では、はんだを制御して放熱性を高めることが重要である。
【0005】
導電スペーサを備える半導体装置は、接続体の形成、ワイヤ接続、リフローを経て形成される。まず第2ヒートシンク、半導体素子、および導電スペーサの接続体を形成する。次いで、信号端子と半導体素子のパッドとを、ボンディングワイヤにより接続する。そして、リフローを行って、導電スペーサと第1ヒートシンクとを接続する。
【0006】
リフローにより、導電スペーサとエミッタ電極との間のはんだ(素子上はんだ)も溶融する。このため、素子上はんだの量が多いと、溶融した素子上はんだがその上方に位置する他の要素の重みなどによって押されて導電スペーサとエミッタ電極との対向面間から溢れ、溢れたはんだがパッドやボンディングワイヤに接触する虞がある。上述の観点において、または言及されていない他の観点において、半導体装置にはさらなる改良が求められている。
【0007】
本開示はこのような課題に鑑みてなされたものであり、はんだがパッドやボンディングワイヤに接触するのを抑制しつつ放熱性を向上できる半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
ここに開示された半導体装置は、
一面(41a)に第1主電極(42)および信号用のパッド(44)を有し、一面とは板厚方向において反対の裏面(41b)に第2主電極(43)を有する半導体素子(40)と、
第1主電極に電気的に接続された第1配線部材(50)と、
板厚方向において第1配線部材との間に半導体素子を挟むように配置され、第2主電極に電気的に接続された第2配線部材(60)と、
ボンディングワイヤ(90)を介して、パッドに電気的に接続された信号端子(83)と、
半導体素子と第1配線部材との間に介在する導電スペーサ(70)と、
第2配線部材と第2主電極との間、第1主電極と導電スペーサとの間、導電スペーサと第1配線部材との間にそれぞれ配置されたはんだ(91、92、93)と、
を備え、
導電スペーサは、半導体素子との対向面(70b)の一部に設けられ、対向面に連なる側面のうち、第1主電極とパッドとの並び方向においてパッドと対向する部分を除く部分に開口する凹部(71)を有する。
【0009】
開示の半導体装置によれば、第1主電極と導電スペーサとの間に配置されるはんだの量が多い場合に、溶融したはんだを凹部に収容することができる。凹部は、導電スペーサの側面のうち、パッドと対向する部分を除く部分に開口している。これにより、はんだがパッドやボンディングワイヤに接触するのを抑制することができる。また、側面の全周に開口する構成に較べて放熱性を向上することができる。以上より、はんだがパッドやボンディングワイヤに接触するのを抑制しつつ、放熱性を向上することができる。
【0010】
ここに開示された半導体装置の製造方法は、
一面(41a)に第1主電極(42)および信号用のパッド(44)を有し、一面とは板厚方向において反対の裏面(41b)に第2主電極(43)を有する半導体素子(40)、第1配線部材(50)、第2配線部材(60)、信号端子(83)、および導電スペーサ(70)を準備することと、
第2配線部材と第2主電極との間、第1主電極と導電スペーサとの間、および導電スペーサにおける第1主電極とは反対側の面のそれぞれに溶融状態のはんだ(91、92、93)を配置し、第2配線部材、半導体素子、および導電スペーサが板厚方向に積層された接続体(100)を形成することと、
接続体をなす半導体素子のパッドと信号端子とを、ボンディングワイヤ(90)により接続することと、
ボンディングワイヤの接続後、第1配線部材と接続体とを積層配置してリフローを行うことで、導電スペーサと第1配線部材とを接続することと、
を備え、
半導体素子との対向面(70b)の一部に設けられ、対向面に連なる側面のうち、第1主電極とパッドとの並び方向においてパッドと対向する部分を除く部分に開口する凹部(71)を備えた導電スペーサを準備する。
(【0011】以降は省略されています)

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