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公開番号2023078898
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021192220
出願日2021-11-26
発明の名称インクジェット記録方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類B41M 5/00 20060101AFI20230531BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】 良好な白色度を有する白色画像を形成しつつ、かつ、白色画像上に付与されるインクのビーディングを抑制することが可能なインクジェット記録方法を提供する。
【解決手段】 活性エネルギー線硬化型の液体組成物を、第1の記録ヘッドによって記録媒体に付与する工程と、記録媒体上に付与された液体組成物に、活性エネルギー線を照射することによって、重合性成分を反応させて硬化膜を得る工程と、硬化膜を乾燥させることによって、連通した空隙を有する白色の多孔質膜を得る工程と、多孔質膜に対して、インクを第2の記録ヘッドによって付与して、インク画像を形成する工程と、を有するインクジェット記録方法であって、重合性成分は、3官能以上の重合性モノマーを含有することを特徴とするインクジェット記録方法である。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
水溶性の重合性成分及び水を含有する活性エネルギー線硬化型の液体組成物を、インクジェット方式の第1の記録ヘッドによって記録媒体に付与する工程と、
前記記録媒体上に付与された前記液体組成物に、活性エネルギー線を照射することによって、前記重合性成分を反応させて硬化膜を得る工程と、
前記硬化膜を乾燥させることによって、前記硬化膜に含まれる前記水を除去し、連通した空隙を有する白色の多孔質膜を得る工程と、
前記多孔質膜に対して、インクをインクジェット方式の第2の記録ヘッドによって付与して、インク画像を形成する工程と、
を有するインクジェット記録方法であって、
前記重合性成分は、3官能以上の重合性モノマーを含有することを特徴とするインクジェット記録方法。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記重合性成分が、3官能の重合性モノマー及び4官能の重合性モノマーを含有する請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項3】
前記液体組成物は、水溶性の重合開始剤を含む請求項1又は2に記載のインクジェット記録方法。
【請求項4】
前記重合開始剤は、アシルフォスフィンオキシド化合物である請求項3に記載のインクジェット記録方法。
【請求項5】
前記液体組成物は、水溶性の樹脂を含有する請求項1~4のいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
【請求項6】
前記水溶性の樹脂は、ポリウレタン樹脂を含む請求項5に記載のインクジェット記録方法。
【請求項7】
前記液体組成物を前記記録媒体に付与する工程が、記録媒体上の単位領域に対して複数回の走査によって前記液体組成物を分割して付与する工程であり、
前記記録媒体上に付与された前記液体組成物に、前記活性エネルギー線を照射する工程が、1回の走査による液体組成物の付与毎に、活性エネルギー線を照射する工程である請求項1~6のいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット記録方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
紫外線や電子線などの活性エネルギー線で硬化するインクを用いるインクジェット記録方法が知られている。活性エネルギー線により、インク中の重合性成分が重合して硬化膜が形成されるため、堅牢性の高い画像を得ることができる。そのため、活性エネルギー線を用いたインクジェット記録方法は、アート紙やコート紙のようなインク低吸収性の記録媒体や、プラスチックフィルムのようなインク非吸収性の記録媒体への展開が盛んになりつつある。
【0003】
その中でも、白色画像を形成することが可能な活性エネルギー線を用いたインクジェット記録方法が求められている。特に、記録媒体としてプラスチックフィルムなどの透明フィルムを用いる場合、白色画像によって記録媒体の透明性を隠蔽することができるため、白色画像の形成のために様々な検討が行われている。
【0004】
白色画像を形成する場合、酸化チタンなどの白色顔料を色材として含有したインクを用いることが一般的である。しかしながら、隠蔽性に優れた白色顔料は、インク中における分散安定性が不十分となりやすい。そのため、特許文献1に記載のインクのように、末端に酸又はその塩からなる置換基を有するビニル重合体である高分子分散剤を用いることによってインク中の白色顔料の分散安定性を向上させることが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-270089号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1で提案されたインクでは、インクの保存されている環境や白色顔料の種類によっては、白色顔料の分散安定性が低下する場合があった。そのため、白色顔料を用いずに白色画像を形成する方法の検討が必要であった。また、活性エネルギー線で硬化された白色インクの画像(硬化膜)上に複数のインクを付与した場合、先に付与されたインクが後に付与されたインクに引き寄せされてしまうビーディングが生じることがあった。
【0007】
従って、本発明の目的は、インク中の白色顔料を低減する、又は、白色顔料を用いずに、良好な白色度を有する白色画像を形成しつつ、かつ、白色画像上に付与されるインクのビーディングを抑制することが可能なインクジェット記録方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、水溶性の重合性成分及び水を含有する活性エネルギー線硬化型の液体組成物を、インクジェット方式の第1の記録ヘッドによって記録媒体に付与する工程と、前記記録媒体上に付与された前記液体組成物に、活性エネルギー線を照射することによって、前記重合性成分を反応させて硬化膜を得る工程と、前記硬化膜を乾燥させることによって、前記硬化膜に含まれる前記水を除去し、連通した空隙を有する白色の多孔質膜を得る工程と、前記多孔質膜に対して、インクをインクジェット方式の第2の記録ヘッドによって付与して、インク画像を形成する工程と、を有するインクジェット記録方法であって、前記重合性成分は、3官能以上の重合性モノマーを含有することを特徴とするインクジェット記録方法が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、インク中の白色顔料を低減する、又は、白色顔料を用いずに、良好な白色度を有する白色画像を形成しつつ、かつ、白色画像上に付与されるインクのビーディングを抑制することが可能なインクジェット記録方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明のインクジェット記録方法が用いられるインクジェット記録装置の一実施形態を示す模式図である。
本発明のインクジェット記録方法が用いられるインクジェット記録装置の一実施形態を示す模式図である。
分割して付与された液体組成物のドット形成例の一つである。
分割して付与された液体組成物のドット形成例の一つである。
液体組成物とインクの付与のプロセスを説明する模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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